《出張の夜が明けて》

 高校生の頃から、女装していました。
しかし、今から思えば、まだまだ未熟な女装だったように思うのです。

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 社会人になって、ウイッグ、ハイヒール、洋服にもお金をかけることが出来るようになり、出張では、宿泊しているホテルで女装して、大胆にも女装外出していました。

 出張先の夜の街、女装者の集まるスナックで、少しお酒も飲んでいると、必ずお誘いがあるのです。

 嫌なタイプの人なら、無視するか、雰囲気を壊さない程度に、カラオケでデュエットしたり、お店の中だけでお付き合い。

 でも、素敵な人なら・・・店外デートにも行きました。
当然、行き先はホテル。
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 遅い時間だと、空いている部屋が少なく、お店のママに頼んで部屋をリザーブしてもらうのです。 店外デートは、2時間まで、でも、それだけあれば楽しめたのです。

 いつものように、お相手がシャワーしている間に、服を脱いでベッドの用意をするのです。ハンドバッグから、クリームやローション、スキンを取り出します。

 ベッドでは、抱擁のあとブラジャーをずらして、乳首の周辺を舐めるように、そしてお互いの硬くなったものを確かめ合って、刺激し合うのです。
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 最後には、男女が結ばれるように、二人がひとつになって、おしべから白い精をめしべに注ぎ込むのです。息を荒くして、熱くなって、彼が腰を使いながら、彼の手で扱かれて私も絶頂にのぼりつめて、私も彼も逝ってしまうのです。

 ママが認めた店外デートの時間は、2時間。ホテルまで5~10分、準備として15分、楽しめるのは45分ぐらい、、いつもは2回戦して、心地よい疲れで10分仮眠して、最後の15分ぐらいで化粧を直して、お店にもどるのに10分。

 それで、2時間ぐらい。彼とホテルでお別れ、ひとりでお店に帰るのです。その日は、3時間ぐらいになったのです。

「少し遅かったわね、ご馳走してもらったの」
「着替えと、メイク直しに時間がかかったの」
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本当は、プレイに時間がかかったのです。
 でも、ママはわかっているみたい。

 ママが、冷たいノンアルコールのドリンクを出してくれます。帰宅まで眠くならないようにとの心遣い、CMで、翼を授ける~ というような栄養ドリンクです。

「お疲れ様ね、何か軽く食べる?」
「明日は、早い時間の新幹線に乗らないと」
「じゃあ、今夜は、もうお愛想ね」

 お会計を済ませて、お店を出ました。ホテルに帰ると、軽くメイクだけを落としました。下着はそのままで、ベッドに入りました。

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 ホテルでの愛撫、初めての相手だったが、優しく抱いてくれた。女装子との経験もあるのか、挿入もスムーズで、腰の動きも素敵だった。

 入れて、激しく突き上げるだけの人も多いが、ゆっくり時間をかけて、アソコをほぐすようにしてから、たっぷりローションを付けて、亀頭が押し入ってくる、それも強引でなく、優しかった。

 二人がひとつになってからも、私が感じやすい部分を探すように腰を動かしていた。
最後に、「もう、ダメッ」という私に、欲情して固くなった部分を深く浅く、出し入れしてGスポットをこすりあげて、私はのぼりつめるようにオーガズムを迎えようとしていた。

 それなのに、私のペニクリを握り、優しく激しくこすりあげる。
「もう、ダメッ、逝っちゃう
「俺も逝くっ、逝ってもいいか」
「いいわ、いい」
「逝くぞっ、・・」
「逝って、オネガイ」

思い出しながら、いつしか眠っていた。そして、朝まで眠りました

 朝になって、浴槽にお湯をたっぷり溜めて、メイクを入念に落とし、香水の匂いも洗い流して、男の姿にもどるのです。だから、浴槽が広くて、部屋に洗面化粧台があるホテルを選んだのです。

 女装に使用した化粧品、下着、洋服、ウイッグ、ハイヒールなどは、コンビニから送るのです。新幹線、飛行機に乗るときは、ビジネスバッグひとつだけ、会社に直帰するのです。

 休日になると、マンションのベランダにある物干しには、僕のパンツやシャツ、靴下、ハンカチが数日分洗濯して干されるのです。スリップ、パンスト、リング状の物干しには、ブラジャー、ショーツ、が干されている。
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 風が吹くと、洗濯リングのブラジャーやショーツが揺れるのです。
派手な下着は目立つので、いつもは、清潔な白が多いのです。

 2DKで駅近なのに、東京都内から一駅、県境を越えるだけで家賃も安い。僕は、秘密の彼女とここで同棲している。

 この部屋には、僕か彼女か、どちらかしか居ない。
今日の彼女は、水玉のワンピースでお買い物、彼女が部屋に鍵をかけると僕もいなくなる。彼女が買い物をしているとき、僕は彼女の行動をすべて知っている。
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僕の愛する彼女は、女装している私なのだから。

 今夜も、可愛い下着を身につけてで僕を誘う彼女、愛の営みで彼女を満足させてから、僕も眠りにつく。





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