義弟の求めるままに女装して
【あらすじ】
妻が亡くなった後、その寂しさを私はあることで紛らわせていた。それは妻の形見として残された衣類を身につけ、女装して自分を慰めていた。女装で外出するのを楽しみ、ネットで女装写真をアップして、オフ会にも参加していた。しかし、それができなくなった。
《誰もいない家の中で》
昼間は会社に勤めている私は、毎週土日は連休。一時はゴルフにも夢中になって、早朝からゴルフバッグを車に積み込んで、職場の仲間とコースを回ることが多かった。
しかし、妻の百合江が癌で入院してからは、ゴルフに行くことはなく、休みの日には、妻の病室で過ごすことが多かった。百合江が亡くなってから、釣りやゴルフに誘ってくれる先輩や上司もいたが、断ることの方が多かった。再婚を勧められても、ある事情で断っていたのです。
週末の土曜日は、私には何も予定がないというか、誰もいない家の中で女装することが一番のスケジュールになったのです。
朝7時には浴室で、汗を流し、誰に見せるわけでもないのに、脇毛も剃り、ショーツからはみ出しそうな恥毛もすべてカットして、身体中の無駄な体毛を処理し終わると、あることをするのです。

イチジクの形をした40㏄の容器を手にすると、肛門に押し当てて挿入します。
液体が入ると、少しひんやりします、さらにもう一本も注入するのです。
20分ほど我慢、「アアッ、もうダメッ」、トイレで始末した後、「男の人を迎え入れる」準備が出来た自分を、イメージするのです。
ふたたび浴室で、ローズヒップの香りのする湯につかります。浴室を出ると、バスタオルだけの姿で二階に行くのです、そこは妻が生きているときは夫婦の寝室でした。
今は私だけの寝室ですが、そこは、私が”ひとみ”になれる場所。妻のタンスから彼女の死後も捨てることができなかったものを取り出すのです。私が最近購入した下着もあるのですが、妻の引き出しには、色っぽさを感じさせる、ランジェリーが収納されているのです。
《妻の引き出し》
妻の元気なころは、乳房もヒップも豊かでした。

彼女が身に着けていたランジェリーは、ベビードールやスキャンティはそのままで着れた。
今の自分にとっては、ブラジャーのサイズが少しきつい程度。
後ろのホックを一番外側にすれば十分身に着けることができたのです。
かえって、Dカップのブラジャーには詰め物が必要だったし、パンティやスリップ、ストッキングは、そのサイズで身体にフィットしていました。
「新しいリップやアイブローのペンシルを買いに行こうかしら?」
そんなことをひとり呟きながら、シームレスカップの白いブラジャーに、シリコン製の乳房を入れて、リフトアップする。
豊かな胸を演出したあと、吸湿性の良いショーツを穿く。シェイプアップの機能もあるショーツは、丸みのあるカーブを作り出し、そこに一人の女性を感じさせていた。
「これは、結婚記念日にあなたにプレゼントされたものよ」
亡くなった妻に、そう言われたことがあった。
結婚してから、時にはワコールなどから発売された、高価なランジェリーなど「妻が身につけて欲しい」ものを、彼女にプレゼントしていた
そんなことを思い出しながら、次はメイクにかかった。乳液を塗り終わり、液体のファンデーションを薄く顔に延ばし、眉を描き、アイシャドウ、口紅をぬり、最後に頬紅で仕上げる。ウイッグを被れば、そこにはいつもの自分ではなく、女になった自分がいた。
女装した時の自分は、「ひとみ」。そして、ひとみに話しかけるのです。
「ひとみ、今日はどんなのにする?」
「化粧品を買ったり、シャンプーやリンスを買い足すだけだから」
「それじゃあ、半袖のカットソーに、スカートでいいわ」

ひとりで会話を楽しみながら、スカートに合わせて、どの靴にするかを考えていた。
クローゼットから、白い箱に納められたサンダルを取り出した
玄関近くに置かれたソファーに腰を掛けて、サンダルの金具を止めた。
男性にはわからないかも、玄関でブーツやファスナーのある靴を脱ぐときに椅子があると便利なのです。
婦人用の財布の入っているバッグを持つと、車庫に止めている車に乗り、免許証、携帯、腕時計など忘れ物がないかを確かめた。
時々、免許証をいつもの財布から抜き出すのを忘れたり、女性用の腕時計を忘れたりしたことがあった。もちろん、外出先で化粧を直すための化粧ポーチも、忘れることができないものです。
女装で出かけるというのも、準備が大変。女装で行くところは、ネットで調べて、近くに駐車場があるかどうか、料金やサービスを確かめてから出かけるのです。
週末のお店は、女装子がたくさん集まるところも多いけど、男性客もいます。女装者にも、若くてきれいな子もいれば、そうでない方もいて、お店によって雰囲気も随分違うのです。
そういうお店の中で、自分のお気に入りの「女装の楽しめるお店」を基本にして、2,3箇所を回ることもあります。お店では男女のカップルで話が合えば、近くにあるホテルで時間を過ごして、またお店に戻ってくる場合や、女装子をお持ち帰りする男性客もいます。
私は、まだ男性客に誘われても断るので、「まだ、おねんね」とか、「男を知らないお嬢様」と、お店のママから言われていました。自分でも、女装している自分をエスコートしてくれる男性と、いつか女としての経験をしてみたいと思ってはいたのです。
《義弟の宿》
「ねえ、兄さん、宿泊代が助かるから、泊めてやってよ」と、妹から電話で頼まれたのです。
地方都市に住む私の妹、その夫(義弟)、なんですが、ある資格をとるための講習会場が、東京なんです。その講習会に参加するために、私の家に泊めてほしいということなのです。
そのことが、私の生活を大きく変えることになってしまったのです。
金曜日の夜に、義弟が泊まりに来ます。土曜日の朝からの講習会が終わると、もう一晩泊り、次の日曜日には帰ってしまうのです。
義弟は、もともと東京の出身、学生時代の友人に会うと言っては、講習会が終わっても土曜の夜は、深夜まで出かけてしまうことも多かったのです。
週末の夜は、ひとみになって出かけることが出来なくなってしまったのです。それどころか、金曜日の夜、部屋の片づけを済ませて、新聞や、燃えるごみもゴミ置き場に運び終わると、義弟の泊まる部屋の掃除をして、シーツを洗濯したものに取り換えます。
掃除機は、音のしない静かなタイプで、夜のお掃除に重宝します。妻が生きていたころ、掃除機の音がうるさいからと、私が一緒に電気屋に行って買ったものです。掃除が終わった頃、夜遅くに義弟が泊まりに来るのです。
なぜ、私が掃除や洗濯をしているかというと、妹に「一人じゃ大変でしょ、再婚したら」と言われたくなかったからです。
見合いをしないかと再婚を勧められても、僕には、秘密の恋人”ひとみ”がいたから断っていたのです。

夜は、ベッドで僕の思い通りに装い、僕と一緒に眠り、僕の望むようなことをして楽しませてくれたのです。
彼女が逝くときは、必ず僕も一緒に逝けたのです。
そして燃えるように暑い八月の昼下がり、私は女装のまま、近くのお店にお買い物に行きました。
まだ厳しい日差しのなか、”ひとみ”でのお出かけです。
木陰では、涼しい風も吹いていました。
その日は、のんびりとお酒でも楽しみたかったのです。
ショッピングセンターでお酒を買い、バッグの中に入れて、自宅に帰りました。
室内はエアコンが効いていて、涼しくてほっとしました。
ブラジャーの胸の谷間にも、汗びっしょり、額からも汗がにじんできます。冷えたグラスを取り出し、梅酒のサワーをロックにして、一番エアコンの風があたる場所、リビングのソファーに座り、涼んでいたのです。
土曜日のその時間、いつもなら、まだ義弟が帰ってくる時間ではなかったのです。 突然、玄関ドアの前で足音が止まり、カチャと鍵を開ける音がしたのです。
「講師の都合で早く終わっちゃって、・・・」
まだ夕方だったので、まさかと思っていたら、リビングに義弟が入ってきたのです。
いつも夜遅くに帰宅する義弟には、勝手に家に入れるように鍵を渡していました。義弟は、私をみつめて驚いていたようです。
「義兄さん?」
金縛りにあったように、私は動けずにいました。
義弟は,私の姿をみつめています。
短い時間でしたが、時間が止まったように感じました。

何と言い訳しようか、そう思った時です。
「義兄さん、暑くて汗をかいたから、シャワー使わせて下さい」
そう言って、義弟は自分の部屋に行き、着替えを持って、肌着のシャツとパンツだけの弟が浴室に入っていきました。
シャワーの音がして、義弟は浴室で身体を洗っているようでした。
その間に大急ぎで二階にあがり、スカートや女性の下着を脱いで、洗面台でメイクを落として、Tシャツにジーンズ姿に着替えました。
その時の私は、心臓の鼓動を感じるほどドキドキしていました。
しばらくは、自分の部屋に隠れるようにしていました。
《掲示板からのメッセージ》
女装した自分の姿を、見られてしまった。
自分の部屋に入ってから、しばらくはドレッサーの前で椅子に腰を掛けたままで、動けずにいたのです。
自分が女装していたことは、きっと義弟から伝わるだろう。
そして、妹から「変態」扱いされてしまうのだろう。
義弟が来ている間だけでも、女装をやめておけばよかった。
そんな想いが、何度も何度も自分を責めているのだった。
ドレッサーの引き出しをあけて、何枚かの写真を取り出した。
そこには、亡くなった妻の写真、彼女のことは今も忘れられない。
どうして自分は女装するようになったのだろう。
誰にも明かしていない、私の秘密。それは、妻亡きあと、寂しさをまぎらわすために彼女の下着を抱きしめ、自分を慰めていた。

初めて彼女のランジェリーを身につけで女装したときは、なぜか満たされた気分になった。それは次第にエスカレートして、完全に女装して、一人の女になる悦びに目覚めた。
毎日、浴室で男の匂いを洗い流し、体毛を剃り落とし、乳液や基礎化粧品で肌の手入れをした。
週末を迎えると、女性用の下着を身につけ、化粧をしてウイッグで装った自分で鏡を見て、仕上がりを楽しむようになっていた。
「ひとみ、今夜も素敵よ」
女になりきることはできないけれど、いつしか女性として装った自分を鏡で見て、"ひとみ"と呼ぶのだった。
そういう、自分の秘密として隠し続けていたかったのに・・・義弟に見られてしまった。
誰にも知られたくない、・・・でも、本当は女装する自分を認めてほしかった。
きっといつか、女装する自分を理解してくれる
受け入れてくれる人を求めていたのかもしれない。
女装して、とにかく女になりきっている時、女性として愛してくれる人を求めていたし、
女性として愛されてみたいと夢見ていた。
ドレッサーの上で、小型のノートPCを開いた。
いつものID、パスワードを入力した。
メールが届いていた、ほとんどが不要なものだったが、
「ひとみ」宛のものがいくつか届いていた。
「掲示板でお写真拝見しました、優しそうでとてもきれいです。以前にもメールしました。覚えていませんか?ひろしです。ひとみさんの住んでいる東京には、出張で月に3回ぐらい行きます。ぜひ、週末の夜に、一度お会いしたいです 」

時々、女装子の画像掲示板に自分の写真を載せていた。
毎回、たくさんのメールが来た。
写真付きか真面目な内容のメールに限定していたが、なかなか誰に返事するか、迷ってしまい、結局、希望通りの人がいないため、リアルに会うことはなかった。
今の自分の希望は、「40代で、日曜の夕方会える人」だった。
義弟が泊りに来るため、金曜、土曜の午後から女装することが難しい自分にとって、日曜の午後か夜しかないのだが、それが条件として合わせにくいのだろうと思った。
《義弟に求められるまま》
その時、コンコンとドアがノックされた。
ドアを開けると、義弟がそこに立っていた。
「義兄さん、すき焼きをしようと思うんだけど、すき焼き用の鍋はどこにありますか?」
「すき焼きをするの、誰と食べるの?」
「義兄さんと、今日は試験も終わったし、いいお肉を買ったんです」
「あまり食欲がないので・・・」
「そんなこと言わずに、食べましょう!」
義弟にせかされて、台所に行くことになった。
ダイニングテーブルの上には、すでに材料が並べられていた。
10分ほど経過するころには、電気式のすき焼き鍋を置き、義弟は肉を焼き始めていた。
「義兄さんも、一緒に食べましょう」
義弟に誘われて、私もすき焼きを食べ始めた。
女装の話が出ることもなく、資格試験のことや、今日の模擬テストのことなど、他愛もない話を聞かされていた。
そして、義弟が買ってきたビールやチューハイで、私も軽く酔ってしまった。
「いつも義兄さんは、大変なんだから、僕が片付けます」
そう言うと、すき焼きの鍋や茶碗、グラスを義弟が一人で片付け始めていた。
リビングのソファに座り、見るでもなしにテレビをつけていた。
義弟がお茶を入れたのか、応接テーブルの私の近くに茶碗をおいた。
「お茶でも、のみませんか?」
「ありがとう」
「これ、九州の八女茶なんです、結構、香りもいいですから」
テレビにはバラエティ番組が映っていた。
その瞬間、最近人気がある「はるな愛」が大きくアップで写された。
義弟は画面を見ながら、話しかけてきた。
「僕、最近なんですが、女装したひとに興味があるんです」
「・・・」
「なんとなく、その怪しい魅力に惹かれてしまうんです」
私が黙っていると、義弟は自分も女装したことがあると話し始めた。学生時代に演劇サークルで、女性役を何度かしているうちに、自分で化粧をして、女の子として街を歩いたこともあったという話になった。
義弟は妹と結婚してからは、自分が女装するよりも、女装子と付き合ってみたいと思うようになった。
女性と浮気をして妊娠、不倫がばれて離婚などの心配がないことも理由だったが、ネットで写真が掲載されている女装子の中には、本当の女性としか思えないこともあった。
義弟は、東京に来るたびに女装子の集まる店に行き、ある人を探していた。店のオーナーやスタッフに聞いても、最近は見かけないと言われるばかりだった。
「僕は、ひとみさんという女装子を探していたんです」
「・・・」私は黙っていた。
「金曜とか土曜に、ひとみさんが女装してお店に来たそうなんです」
「僕が、東京に来るようになって、ひとみさんは現れなくなった」
「今日、ひとみさんに会えたんです」
義弟は、私のほうに向きなおった。
「ひとみさんに、出会えたのですね?」
「ええ、そうなんです」
「なぜ、出会えなかったのか、それは僕のせいだったのですね」
「どうして?」
「僕が、金曜日、土曜日に、来ているから」
「ひとみさんは,家に居なきゃいけなかったんだ」
義弟の言葉を聞きながら、喉がからからになっていた。
義弟のついでくれたお茶が、程よく冷めていた。のどを潤すようにお茶を飲み、話すことにした。
「ひょっとして、ひろしさんなの?」
「やっぱり、ひとみさん?」
その言葉で、二人は相手が誰かを知ることになった。
義弟は、本当は浩司(こうじ)だったが、ネット上では「ひろし」にしていた。
「僕のために、ひとみさんになってほしい」
「うまく女装できるかしら」
「もう一度、さっきのように、女装して見せてほしい」
「でも、・・・」
ためらっている私に、義弟は私の言葉をさえぎるように
「ひとみさんに会いたい、ひろしからのお願いです」
「さっきのような感じで、いいの?」
わたしは少しお酒に酔っていたせいか、断ることが出来なかった。
結局、義弟に求められるまま、ひとみになるために、女装の支度に取り掛かった。
「少しだけ,時間をちょうだい」
「大丈夫、1時間でも、僕は待ってますよ」

シャワーの後、下着、スリップだけを身につけて、ドライヤーの風を強くして髪を乾かした。20分ほどでメイクも終わり、ウイッグを頭に被りずれないようにした。
今日の外出の時に着ていたスカート、同じような白いカットソーを取り出し、最後に、赤いベルトという装いにした。
ひとみへの変身が終わると、義弟の携帯にメールした。
「ひろしさん、今から、行きます」
2階の寝室から階段を降りるときに、ブラジャーで締め付けられた胸が、ドキドキしていた。
今の私は「ひとみ」、階段を降りて義弟の待つ場所に向かっていた。
【あらすじ】
妻が亡くなった後、その寂しさを私はあることで紛らわせていた。それは妻の形見として残された衣類を身につけ、女装して自分を慰めていた。女装で外出するのを楽しみ、ネットで女装写真をアップして、オフ会にも参加していた。しかし、それができなくなった。
《誰もいない家の中で》
昼間は会社に勤めている私は、毎週土日は連休。一時はゴルフにも夢中になって、早朝からゴルフバッグを車に積み込んで、職場の仲間とコースを回ることが多かった。
しかし、妻の百合江が癌で入院してからは、ゴルフに行くことはなく、休みの日には、妻の病室で過ごすことが多かった。百合江が亡くなってから、釣りやゴルフに誘ってくれる先輩や上司もいたが、断ることの方が多かった。再婚を勧められても、ある事情で断っていたのです。
週末の土曜日は、私には何も予定がないというか、誰もいない家の中で女装することが一番のスケジュールになったのです。
朝7時には浴室で、汗を流し、誰に見せるわけでもないのに、脇毛も剃り、ショーツからはみ出しそうな恥毛もすべてカットして、身体中の無駄な体毛を処理し終わると、あることをするのです。

イチジクの形をした40㏄の容器を手にすると、肛門に押し当てて挿入します。
液体が入ると、少しひんやりします、さらにもう一本も注入するのです。
20分ほど我慢、「アアッ、もうダメッ」、トイレで始末した後、「男の人を迎え入れる」準備が出来た自分を、イメージするのです。
ふたたび浴室で、ローズヒップの香りのする湯につかります。浴室を出ると、バスタオルだけの姿で二階に行くのです、そこは妻が生きているときは夫婦の寝室でした。
今は私だけの寝室ですが、そこは、私が”ひとみ”になれる場所。妻のタンスから彼女の死後も捨てることができなかったものを取り出すのです。私が最近購入した下着もあるのですが、妻の引き出しには、色っぽさを感じさせる、ランジェリーが収納されているのです。
《妻の引き出し》
妻の元気なころは、乳房もヒップも豊かでした。

彼女が身に着けていたランジェリーは、ベビードールやスキャンティはそのままで着れた。
今の自分にとっては、ブラジャーのサイズが少しきつい程度。
後ろのホックを一番外側にすれば十分身に着けることができたのです。
かえって、Dカップのブラジャーには詰め物が必要だったし、パンティやスリップ、ストッキングは、そのサイズで身体にフィットしていました。
「新しいリップやアイブローのペンシルを買いに行こうかしら?」
そんなことをひとり呟きながら、シームレスカップの白いブラジャーに、シリコン製の乳房を入れて、リフトアップする。
豊かな胸を演出したあと、吸湿性の良いショーツを穿く。シェイプアップの機能もあるショーツは、丸みのあるカーブを作り出し、そこに一人の女性を感じさせていた。
「これは、結婚記念日にあなたにプレゼントされたものよ」
亡くなった妻に、そう言われたことがあった。
結婚してから、時にはワコールなどから発売された、高価なランジェリーなど「妻が身につけて欲しい」ものを、彼女にプレゼントしていた
そんなことを思い出しながら、次はメイクにかかった。乳液を塗り終わり、液体のファンデーションを薄く顔に延ばし、眉を描き、アイシャドウ、口紅をぬり、最後に頬紅で仕上げる。ウイッグを被れば、そこにはいつもの自分ではなく、女になった自分がいた。
女装した時の自分は、「ひとみ」。そして、ひとみに話しかけるのです。
「ひとみ、今日はどんなのにする?」
「化粧品を買ったり、シャンプーやリンスを買い足すだけだから」
「それじゃあ、半袖のカットソーに、スカートでいいわ」

ひとりで会話を楽しみながら、スカートに合わせて、どの靴にするかを考えていた。
クローゼットから、白い箱に納められたサンダルを取り出した
玄関近くに置かれたソファーに腰を掛けて、サンダルの金具を止めた。
男性にはわからないかも、玄関でブーツやファスナーのある靴を脱ぐときに椅子があると便利なのです。
婦人用の財布の入っているバッグを持つと、車庫に止めている車に乗り、免許証、携帯、腕時計など忘れ物がないかを確かめた。
時々、免許証をいつもの財布から抜き出すのを忘れたり、女性用の腕時計を忘れたりしたことがあった。もちろん、外出先で化粧を直すための化粧ポーチも、忘れることができないものです。
女装で出かけるというのも、準備が大変。女装で行くところは、ネットで調べて、近くに駐車場があるかどうか、料金やサービスを確かめてから出かけるのです。
週末のお店は、女装子がたくさん集まるところも多いけど、男性客もいます。女装者にも、若くてきれいな子もいれば、そうでない方もいて、お店によって雰囲気も随分違うのです。
そういうお店の中で、自分のお気に入りの「女装の楽しめるお店」を基本にして、2,3箇所を回ることもあります。お店では男女のカップルで話が合えば、近くにあるホテルで時間を過ごして、またお店に戻ってくる場合や、女装子をお持ち帰りする男性客もいます。
私は、まだ男性客に誘われても断るので、「まだ、おねんね」とか、「男を知らないお嬢様」と、お店のママから言われていました。自分でも、女装している自分をエスコートしてくれる男性と、いつか女としての経験をしてみたいと思ってはいたのです。
《義弟の宿》
「ねえ、兄さん、宿泊代が助かるから、泊めてやってよ」と、妹から電話で頼まれたのです。
地方都市に住む私の妹、その夫(義弟)、なんですが、ある資格をとるための講習会場が、東京なんです。その講習会に参加するために、私の家に泊めてほしいということなのです。
そのことが、私の生活を大きく変えることになってしまったのです。
金曜日の夜に、義弟が泊まりに来ます。土曜日の朝からの講習会が終わると、もう一晩泊り、次の日曜日には帰ってしまうのです。
義弟は、もともと東京の出身、学生時代の友人に会うと言っては、講習会が終わっても土曜の夜は、深夜まで出かけてしまうことも多かったのです。
週末の夜は、ひとみになって出かけることが出来なくなってしまったのです。それどころか、金曜日の夜、部屋の片づけを済ませて、新聞や、燃えるごみもゴミ置き場に運び終わると、義弟の泊まる部屋の掃除をして、シーツを洗濯したものに取り換えます。
掃除機は、音のしない静かなタイプで、夜のお掃除に重宝します。妻が生きていたころ、掃除機の音がうるさいからと、私が一緒に電気屋に行って買ったものです。掃除が終わった頃、夜遅くに義弟が泊まりに来るのです。
なぜ、私が掃除や洗濯をしているかというと、妹に「一人じゃ大変でしょ、再婚したら」と言われたくなかったからです。
見合いをしないかと再婚を勧められても、僕には、秘密の恋人”ひとみ”がいたから断っていたのです。

夜は、ベッドで僕の思い通りに装い、僕と一緒に眠り、僕の望むようなことをして楽しませてくれたのです。
彼女が逝くときは、必ず僕も一緒に逝けたのです。
そして燃えるように暑い八月の昼下がり、私は女装のまま、近くのお店にお買い物に行きました。
まだ厳しい日差しのなか、”ひとみ”でのお出かけです。
木陰では、涼しい風も吹いていました。
その日は、のんびりとお酒でも楽しみたかったのです。
ショッピングセンターでお酒を買い、バッグの中に入れて、自宅に帰りました。
室内はエアコンが効いていて、涼しくてほっとしました。
ブラジャーの胸の谷間にも、汗びっしょり、額からも汗がにじんできます。冷えたグラスを取り出し、梅酒のサワーをロックにして、一番エアコンの風があたる場所、リビングのソファーに座り、涼んでいたのです。
土曜日のその時間、いつもなら、まだ義弟が帰ってくる時間ではなかったのです。 突然、玄関ドアの前で足音が止まり、カチャと鍵を開ける音がしたのです。
「講師の都合で早く終わっちゃって、・・・」
まだ夕方だったので、まさかと思っていたら、リビングに義弟が入ってきたのです。
いつも夜遅くに帰宅する義弟には、勝手に家に入れるように鍵を渡していました。義弟は、私をみつめて驚いていたようです。
「義兄さん?」
金縛りにあったように、私は動けずにいました。
義弟は,私の姿をみつめています。
短い時間でしたが、時間が止まったように感じました。

何と言い訳しようか、そう思った時です。
「義兄さん、暑くて汗をかいたから、シャワー使わせて下さい」
そう言って、義弟は自分の部屋に行き、着替えを持って、肌着のシャツとパンツだけの弟が浴室に入っていきました。
シャワーの音がして、義弟は浴室で身体を洗っているようでした。
その間に大急ぎで二階にあがり、スカートや女性の下着を脱いで、洗面台でメイクを落として、Tシャツにジーンズ姿に着替えました。
その時の私は、心臓の鼓動を感じるほどドキドキしていました。
しばらくは、自分の部屋に隠れるようにしていました。
《掲示板からのメッセージ》
女装した自分の姿を、見られてしまった。
自分の部屋に入ってから、しばらくはドレッサーの前で椅子に腰を掛けたままで、動けずにいたのです。
自分が女装していたことは、きっと義弟から伝わるだろう。
そして、妹から「変態」扱いされてしまうのだろう。
義弟が来ている間だけでも、女装をやめておけばよかった。
そんな想いが、何度も何度も自分を責めているのだった。
ドレッサーの引き出しをあけて、何枚かの写真を取り出した。
そこには、亡くなった妻の写真、彼女のことは今も忘れられない。
どうして自分は女装するようになったのだろう。
誰にも明かしていない、私の秘密。それは、妻亡きあと、寂しさをまぎらわすために彼女の下着を抱きしめ、自分を慰めていた。

初めて彼女のランジェリーを身につけで女装したときは、なぜか満たされた気分になった。それは次第にエスカレートして、完全に女装して、一人の女になる悦びに目覚めた。
毎日、浴室で男の匂いを洗い流し、体毛を剃り落とし、乳液や基礎化粧品で肌の手入れをした。
週末を迎えると、女性用の下着を身につけ、化粧をしてウイッグで装った自分で鏡を見て、仕上がりを楽しむようになっていた。
「ひとみ、今夜も素敵よ」
女になりきることはできないけれど、いつしか女性として装った自分を鏡で見て、"ひとみ"と呼ぶのだった。
そういう、自分の秘密として隠し続けていたかったのに・・・義弟に見られてしまった。
誰にも知られたくない、・・・でも、本当は女装する自分を認めてほしかった。
きっといつか、女装する自分を理解してくれる
受け入れてくれる人を求めていたのかもしれない。
女装して、とにかく女になりきっている時、女性として愛してくれる人を求めていたし、
女性として愛されてみたいと夢見ていた。
ドレッサーの上で、小型のノートPCを開いた。
いつものID、パスワードを入力した。
メールが届いていた、ほとんどが不要なものだったが、
「ひとみ」宛のものがいくつか届いていた。
「掲示板でお写真拝見しました、優しそうでとてもきれいです。以前にもメールしました。覚えていませんか?ひろしです。ひとみさんの住んでいる東京には、出張で月に3回ぐらい行きます。ぜひ、週末の夜に、一度お会いしたいです 」

時々、女装子の画像掲示板に自分の写真を載せていた。
毎回、たくさんのメールが来た。
写真付きか真面目な内容のメールに限定していたが、なかなか誰に返事するか、迷ってしまい、結局、希望通りの人がいないため、リアルに会うことはなかった。
今の自分の希望は、「40代で、日曜の夕方会える人」だった。
義弟が泊りに来るため、金曜、土曜の午後から女装することが難しい自分にとって、日曜の午後か夜しかないのだが、それが条件として合わせにくいのだろうと思った。
《義弟に求められるまま》
その時、コンコンとドアがノックされた。
ドアを開けると、義弟がそこに立っていた。
「義兄さん、すき焼きをしようと思うんだけど、すき焼き用の鍋はどこにありますか?」
「すき焼きをするの、誰と食べるの?」
「義兄さんと、今日は試験も終わったし、いいお肉を買ったんです」
「あまり食欲がないので・・・」
「そんなこと言わずに、食べましょう!」
義弟にせかされて、台所に行くことになった。
ダイニングテーブルの上には、すでに材料が並べられていた。
10分ほど経過するころには、電気式のすき焼き鍋を置き、義弟は肉を焼き始めていた。
「義兄さんも、一緒に食べましょう」
義弟に誘われて、私もすき焼きを食べ始めた。
女装の話が出ることもなく、資格試験のことや、今日の模擬テストのことなど、他愛もない話を聞かされていた。
そして、義弟が買ってきたビールやチューハイで、私も軽く酔ってしまった。
「いつも義兄さんは、大変なんだから、僕が片付けます」
そう言うと、すき焼きの鍋や茶碗、グラスを義弟が一人で片付け始めていた。
リビングのソファに座り、見るでもなしにテレビをつけていた。
義弟がお茶を入れたのか、応接テーブルの私の近くに茶碗をおいた。
「お茶でも、のみませんか?」
「ありがとう」
「これ、九州の八女茶なんです、結構、香りもいいですから」
テレビにはバラエティ番組が映っていた。
その瞬間、最近人気がある「はるな愛」が大きくアップで写された。
義弟は画面を見ながら、話しかけてきた。
「僕、最近なんですが、女装したひとに興味があるんです」
「・・・」
「なんとなく、その怪しい魅力に惹かれてしまうんです」
私が黙っていると、義弟は自分も女装したことがあると話し始めた。学生時代に演劇サークルで、女性役を何度かしているうちに、自分で化粧をして、女の子として街を歩いたこともあったという話になった。
義弟は妹と結婚してからは、自分が女装するよりも、女装子と付き合ってみたいと思うようになった。
女性と浮気をして妊娠、不倫がばれて離婚などの心配がないことも理由だったが、ネットで写真が掲載されている女装子の中には、本当の女性としか思えないこともあった。
義弟は、東京に来るたびに女装子の集まる店に行き、ある人を探していた。店のオーナーやスタッフに聞いても、最近は見かけないと言われるばかりだった。
「僕は、ひとみさんという女装子を探していたんです」
「・・・」私は黙っていた。
「金曜とか土曜に、ひとみさんが女装してお店に来たそうなんです」
「僕が、東京に来るようになって、ひとみさんは現れなくなった」
「今日、ひとみさんに会えたんです」
義弟は、私のほうに向きなおった。
「ひとみさんに、出会えたのですね?」
「ええ、そうなんです」
「なぜ、出会えなかったのか、それは僕のせいだったのですね」
「どうして?」
「僕が、金曜日、土曜日に、来ているから」
「ひとみさんは,家に居なきゃいけなかったんだ」
義弟の言葉を聞きながら、喉がからからになっていた。
義弟のついでくれたお茶が、程よく冷めていた。のどを潤すようにお茶を飲み、話すことにした。
「ひょっとして、ひろしさんなの?」
「やっぱり、ひとみさん?」
その言葉で、二人は相手が誰かを知ることになった。
義弟は、本当は浩司(こうじ)だったが、ネット上では「ひろし」にしていた。
「僕のために、ひとみさんになってほしい」
「うまく女装できるかしら」
「もう一度、さっきのように、女装して見せてほしい」
「でも、・・・」
ためらっている私に、義弟は私の言葉をさえぎるように
「ひとみさんに会いたい、ひろしからのお願いです」
「さっきのような感じで、いいの?」
わたしは少しお酒に酔っていたせいか、断ることが出来なかった。
結局、義弟に求められるまま、ひとみになるために、女装の支度に取り掛かった。
「少しだけ,時間をちょうだい」
「大丈夫、1時間でも、僕は待ってますよ」

シャワーの後、下着、スリップだけを身につけて、ドライヤーの風を強くして髪を乾かした。20分ほどでメイクも終わり、ウイッグを頭に被りずれないようにした。
今日の外出の時に着ていたスカート、同じような白いカットソーを取り出し、最後に、赤いベルトという装いにした。
ひとみへの変身が終わると、義弟の携帯にメールした。
「ひろしさん、今から、行きます」
2階の寝室から階段を降りるときに、ブラジャーで締め付けられた胸が、ドキドキしていた。
今の私は「ひとみ」、階段を降りて義弟の待つ場所に向かっていた。
《私を女にして》
一階のリビングに降りて、女装している私を見つめている義弟。
彼の前に、緊張した様子で、窓ぎわのソファーの前に立ちつくす私。

義弟は、『いいね!とてもきれいだ』って気に入ってくれた様子。
恥ずかしがっている私へのお世辞かもしれない。
彼の前で、女装したら、なんだか気が楽になって、義弟のひろしとお喋りもできるようになった。でも、初めて女装姿で義弟と喋っていると、女として見られている、そんな気がした。
そんなことって思いながら、ひろしさんの下腹部をみると、盛り上がっている部分がありました。 どうしようって思って不安になってる矢先、彼のいきなりのキス!
そしてそのままソファーに押し倒されてしまいました。彼は女装娘の扱いになれてるみたいで、おっぱい(シリコンの乳房)も、そこに本物の乳房があるように優しく揉み、 ペニクリもショーツの上から女性自身を探り当てるように、じっくり責めてくれました。
もうなんだか、成り行き任せでという気分になっていました。
どれぐらいの時間がたったのでしょう・・・、私は夢を見ているようでした。
確か、私は一階のリビングで義弟に抱かれた後、ソファに並んでキスをした。長いキスの後、義弟は私のバストを揉み、身をゆだねた私は喘ぎ声をあげていた。さらに義弟の愛撫は続きスカートの中に手が入ってきた。
小さなナイロンのパンティー、その薄い布の上から指先と手のひらで、微妙な刺激を与えられ、パンティーの布地から恥ずかしいことに、透明のものが滲みだしていた。
「ひとみさん、こんなになっているよ」
「恥ずかしいわ」
「ひとみのペニクリを見せてごらん」
そういうと、ひろしになった義弟は私のものを口に含み、しゃぶり、舐めまわすのだった。
当然スカートは捲れあがり、上半身は女、しかし下半身には男の象徴ともいうべきものがあった、でも、それはひろしの頭で隠されている。リビングの窓の外からは、ソファーの上で男が女にみだらな行為をしているようにしか見えなかった。
「ひろしさん、ここじゃ嫌、オネガイ」
「ここじゃ嫌なのかい」
「だって、窓の外から見えるでしょ」
「さっきまで人に見られそうな場所で、女装していたのに」
「それは、Hなことをしていなかったから」
「じゃあ、Hなことはしたくないの?」
「ねぇ、二階で、もっと、ひとみを女にして欲しいの」
そういう会話の後、ひろしさんに声をかけて私は二階に上がった。
「あなたは、少しだけ、待ってね。仕度するから」
二階の戸棚から取り出した物を持って、トイレに入った。いちじく浣腸を、それも5本使用した。 なぜか、綺麗にしておきたかった。
その後は、シャワーして何度も下半身を洗った。バスタオルで身体を拭き、最後に、うなじに香水をつけた。フェミニンなあまい香りが漂った。
初めて抱かれる日のために用意していた、レースの飾りのある下着のセット、白いブラジャー、ガーターベルト、アソコを隠しきれないショーツを取り出した。処女をささげる乙女のように、下着を身につける時間が必要だった。

お気に入りの下着で装った私は、今までにも抱かれてセックスをしている夢を何度も見ていた。それが今、現実になろうとしている、それでも、まだ、私には夢のように思えた。
二階の寝室で私は、お気に入りのランジェリーを身につけていた。少しカールした濃いブラウンのウィッグと、お気に入りの下着を身につけて、ベッドの上で義弟に抱かれて、幸せなひと時を過ごしていた。
『あー、ああっ』
彼に触られるたびに、女の子みたいな喘ぎ声をあげてしまいました。
本当は男声だけど、少しは女の子のような声にして、彼に甘えていました。緊張ではじめは、あたしのペニ〇リも小さくなっていました、でも女として刺激されているうちに、溢れるように湧き出したものが、白いショーツの前に染みているのを彼が見つけたのです。
『もう、濡れているよ、かわいいね。』
わたしのものは彼の手で優しく撫でられながら、ショーツを脱がされたのです。
『大きなクリちゃんだね』
恥ずかしいぐらい硬くなりかけたもの、それを彼が口に咥えて、舌をからめたりしてくれて、すっごく嬉しかったのです。
『もう、濡れているよ、僕好みの、イヤらしい女になってごらん』
そう言われて、頭の中で何かが吹っ切れて、気がついたら彼のペニスにむしゃぶりついてました。
ひろしさんのも、シャワーしていたので爽やかで、味は少し塩っぱかったけど、口に含むにはちょうどいい大きさで、夢中になってしゃぶりました。
どれぐらい、舐めたり、咥えたりしていたのでしょうか。
咥え続けると、私も顎がだるいぐらい大きくなった彼のもの、彼は十分満足してくれていたようです。
そしていよいよ、彼がコンドームを取り出し挿入へ。もちろんアナルは拡張する練習はしてたけど、スムーズに入るかどうか、セックスをする前は少し不安でした。
初めての相手だから、気を使いました。腸の洗浄もキチンと済ませていたけど、大丈夫かと不安になります。
彼が望んだので、わたしは仰向けになり、正上位で彼を受け入れる体勢になりました。
バックの方が入りやすいかな、そうも思ったのですが、最初は正常位でしたいと彼に言われて、キスをした後で、M字に開脚、股を開いて彼と合体しました。
《抱かれる悦び》
正上位で仰向きになっている私、その私に向かって硬直した男性器を押し当ててくる義弟のヒロシ。 両足を肩に担ぐようにして、M字開脚の間に、ヒロシがいる。
女になって抱かれる喜びって、こんな感じなの、多少の経験を振り返っていると、アナルに固くて太いものが押し当てられる感触が。最初は、ちょっと痛いときもあるけど、今から女になる、女にされると思うと、とっても嬉しいみたいな複雑な感覚でした。
息を荒くして、腰を打ち付けてくる義弟、近親相姦と言われるのかもしれない。今は、ネット上で知り合ったヒロシという男として、私を求めてくる。
ヒロシの汗が、額から流れ落ちて水滴となって、私の腹部を濡らす。
わたしの足首には、脱がされたショーツが引っかかったまま、わたしの身につけていたものは、薄いレースのブラジャー。豊かなバストを演出するブラジャーが、シリコン製の乳房を包み込み、男の動きに合わせて揺れている。
「ああっ、いいっ、いくー」
「ええ、イッテネ、イイワ」
「ひとみ、いくぞっ」
「ああー、逝って」
義弟のひろしが、腰の動きを速めて、絶頂に近づいている。
義弟の求めに応じて、女装した私は、女を演じつづけていた。
まるで女の子みたいに髪を振り乱しながら、いっぱい声をあげていました。彼が絶頂に達しそうになったみたいで、腰の動きもだんだん激しく、息づかいも荒く、貫いているあれが、より大きくなり、存在感を増します。
それと同時に、わたしもさらに大きな喘ぎ声をあげていました。
「ああっ、もっと突いて、激しくして」
「ひとみ、いいぞー」
「そうよ、そのまま、突いて」
「もう、いきそー、イクッ」
彼の腰の動きが止まり、ドクドクって中で出されたとき、男でありながら、女としての満足感を感じます。女になって感じる興奮と感動で、涙があふれて、泣きそうになりました。
『あぁ、男の人に女として抱かれたんだ』そう実感しているときに、『よかったよ』と優しく言ってくれると最高です。
今、義弟は終わった後、放心状態の私を抱き寄せて、あたしの顔を見つめながら、
「ひとみさん、とてもよかったよ」と言ってくれました。
「わたしで、満足できたの?」
「十分、だったよ」
「でも、本当の女じゃなくてごめんなさい」
「女として、ひとみは最高だったよ」
ベッドでの会話に、抱かれてよかったと満足するわたしでした。
その夜、私が起き上がって、彼のものをおしぼりできれいにしたあと、ベッドの周辺に散らばっている下着を拾っていると、
「まだ、ひとみはイッてないだろう」
彼にやさしく声をかけられました。
「もう、あなたが満足してくれたら、それでいいのに」
「僕だけじゃなく、君にも、逝ってもらいたい」
「じゃあ、少しだけ待ってね、裸じゃ恥ずかしいから」
「そんなの、気にしなくてもいいのに」
「女の子に、着替えるだけだから」
急いで私は、ランジェリーを取り出し、身につけた。

勝負下着といってもいいかもしれない。
愛し合うために、身につける下着。
それは、わたしが「妻にプレゼントするからと」ランジェリーショップで購入したのだった。
少しカールした長い黒髪、美しく化粧した顔、女性にしか見えない、今の私。
ベッドで待っていた義弟、彼はわたしの太腿を撫でながら、次第にその手を動かして、小さなスキャンティを脱がせ、太腿の付け根の部分にあるペニクリを、彼が優しく手でしごいてくれました。
恥ずかしかったけど、心とは逆にペニクリが段々と大きくなっていました。
「こんなに大きいのが、隠れてたね」
「恥ずかしいから、言わないで」
大きく硬直して天を向くようにそそり立っているものを、彼の口の中に含まれたり、先端を微妙に刺激され、声を上げていました。
「ああー、あっ、とってもいいわ」
「遠慮せず、イッテごらん」
「いい、アアーン、いいわ、いきそーよ」
そして、激しく動かす彼の手の中であえなく昇天。すごく恥ずかしかったけど、最高に気持ちよかったです。
それで、セックスは終わらず、夜遅くまで、何度となく絡み合いました。ありえないくらい、いっぱい出ちゃった、というか、私の中に注ぎ込まれたのです。ひろしさんも私も満足して、セックスは終わりました。
妻の亡くなった後、すてきな人とは出会うことができなくて、ひとりこっそりと女装して楽しむだけでした。女装した時には『女として抱かれたい』『思い出に残るようなセックスをしたい』と願っていました。
兄と義弟、わたしたちは男同士だけど、二人の秘密の関係を結びました。義弟が常に男役ではなく、二人とも女装してみたり、女装でレズビアンを演じてみたりしました。
こんな関係ができるなんて、最高に幸せです。
追伸
ひとみになる機会をふやすために、今も妹には内緒にしていることが3つあります。
1つは、東京の家のローンは、亡くなった妻の保険金で完済。今は借家にして、家賃収入の半分ぐらいで義弟の会社の近くに家を借りることができました。義弟は、帰宅途中に立ち寄れるのです。
2つ目、私は新居の近くにある職場に転職しました。
土日完全週休2日制でないぶん、平日の休みもあります。
ひろしさんが来る日には、ひとみになる支度をして、夕方、ひろしさんを迎えることができるのです。
新居で購入した真新しいベッドの上で、ひとみになって、女として抱いてもらうのです。

そして、どうしても、ひろしさんにお泊りしてほしい時は、義弟は「付き合いのゴルフ旅行や釣りに行く」と妹に言って、わたしの新居で過ごす日もあります。
最後の3つ目は、女性ホルモンを服用しているのです。
肌も白くなり、体毛が薄くなり、乳房も膨らんできました。
義弟の求めるままに、女になれて良かった、そう思う日々です。
ホームページにもどる
彼の前に、緊張した様子で、窓ぎわのソファーの前に立ちつくす私。

義弟は、『いいね!とてもきれいだ』って気に入ってくれた様子。
恥ずかしがっている私へのお世辞かもしれない。
彼の前で、女装したら、なんだか気が楽になって、義弟のひろしとお喋りもできるようになった。でも、初めて女装姿で義弟と喋っていると、女として見られている、そんな気がした。
そんなことって思いながら、ひろしさんの下腹部をみると、盛り上がっている部分がありました。 どうしようって思って不安になってる矢先、彼のいきなりのキス!
そしてそのままソファーに押し倒されてしまいました。彼は女装娘の扱いになれてるみたいで、おっぱい(シリコンの乳房)も、そこに本物の乳房があるように優しく揉み、 ペニクリもショーツの上から女性自身を探り当てるように、じっくり責めてくれました。
もうなんだか、成り行き任せでという気分になっていました。
どれぐらいの時間がたったのでしょう・・・、私は夢を見ているようでした。
確か、私は一階のリビングで義弟に抱かれた後、ソファに並んでキスをした。長いキスの後、義弟は私のバストを揉み、身をゆだねた私は喘ぎ声をあげていた。さらに義弟の愛撫は続きスカートの中に手が入ってきた。
小さなナイロンのパンティー、その薄い布の上から指先と手のひらで、微妙な刺激を与えられ、パンティーの布地から恥ずかしいことに、透明のものが滲みだしていた。
「ひとみさん、こんなになっているよ」
「恥ずかしいわ」
「ひとみのペニクリを見せてごらん」
そういうと、ひろしになった義弟は私のものを口に含み、しゃぶり、舐めまわすのだった。
当然スカートは捲れあがり、上半身は女、しかし下半身には男の象徴ともいうべきものがあった、でも、それはひろしの頭で隠されている。リビングの窓の外からは、ソファーの上で男が女にみだらな行為をしているようにしか見えなかった。
「ひろしさん、ここじゃ嫌、オネガイ」
「ここじゃ嫌なのかい」
「だって、窓の外から見えるでしょ」
「さっきまで人に見られそうな場所で、女装していたのに」
「それは、Hなことをしていなかったから」
「じゃあ、Hなことはしたくないの?」
「ねぇ、二階で、もっと、ひとみを女にして欲しいの」
そういう会話の後、ひろしさんに声をかけて私は二階に上がった。
「あなたは、少しだけ、待ってね。仕度するから」
二階の戸棚から取り出した物を持って、トイレに入った。いちじく浣腸を、それも5本使用した。 なぜか、綺麗にしておきたかった。
その後は、シャワーして何度も下半身を洗った。バスタオルで身体を拭き、最後に、うなじに香水をつけた。フェミニンなあまい香りが漂った。
初めて抱かれる日のために用意していた、レースの飾りのある下着のセット、白いブラジャー、ガーターベルト、アソコを隠しきれないショーツを取り出した。処女をささげる乙女のように、下着を身につける時間が必要だった。

お気に入りの下着で装った私は、今までにも抱かれてセックスをしている夢を何度も見ていた。それが今、現実になろうとしている、それでも、まだ、私には夢のように思えた。
二階の寝室で私は、お気に入りのランジェリーを身につけていた。少しカールした濃いブラウンのウィッグと、お気に入りの下着を身につけて、ベッドの上で義弟に抱かれて、幸せなひと時を過ごしていた。
『あー、ああっ』
彼に触られるたびに、女の子みたいな喘ぎ声をあげてしまいました。
本当は男声だけど、少しは女の子のような声にして、彼に甘えていました。緊張ではじめは、あたしのペニ〇リも小さくなっていました、でも女として刺激されているうちに、溢れるように湧き出したものが、白いショーツの前に染みているのを彼が見つけたのです。
『もう、濡れているよ、かわいいね。』
わたしのものは彼の手で優しく撫でられながら、ショーツを脱がされたのです。
『大きなクリちゃんだね』
恥ずかしいぐらい硬くなりかけたもの、それを彼が口に咥えて、舌をからめたりしてくれて、すっごく嬉しかったのです。
『もう、濡れているよ、僕好みの、イヤらしい女になってごらん』
そう言われて、頭の中で何かが吹っ切れて、気がついたら彼のペニスにむしゃぶりついてました。
ひろしさんのも、シャワーしていたので爽やかで、味は少し塩っぱかったけど、口に含むにはちょうどいい大きさで、夢中になってしゃぶりました。
どれぐらい、舐めたり、咥えたりしていたのでしょうか。
咥え続けると、私も顎がだるいぐらい大きくなった彼のもの、彼は十分満足してくれていたようです。
そしていよいよ、彼がコンドームを取り出し挿入へ。もちろんアナルは拡張する練習はしてたけど、スムーズに入るかどうか、セックスをする前は少し不安でした。
初めての相手だから、気を使いました。腸の洗浄もキチンと済ませていたけど、大丈夫かと不安になります。
彼が望んだので、わたしは仰向けになり、正上位で彼を受け入れる体勢になりました。
バックの方が入りやすいかな、そうも思ったのですが、最初は正常位でしたいと彼に言われて、キスをした後で、M字に開脚、股を開いて彼と合体しました。
《抱かれる悦び》
正上位で仰向きになっている私、その私に向かって硬直した男性器を押し当ててくる義弟のヒロシ。 両足を肩に担ぐようにして、M字開脚の間に、ヒロシがいる。
女になって抱かれる喜びって、こんな感じなの、多少の経験を振り返っていると、アナルに固くて太いものが押し当てられる感触が。最初は、ちょっと痛いときもあるけど、今から女になる、女にされると思うと、とっても嬉しいみたいな複雑な感覚でした。
息を荒くして、腰を打ち付けてくる義弟、近親相姦と言われるのかもしれない。今は、ネット上で知り合ったヒロシという男として、私を求めてくる。
ヒロシの汗が、額から流れ落ちて水滴となって、私の腹部を濡らす。
わたしの足首には、脱がされたショーツが引っかかったまま、わたしの身につけていたものは、薄いレースのブラジャー。豊かなバストを演出するブラジャーが、シリコン製の乳房を包み込み、男の動きに合わせて揺れている。
「ああっ、いいっ、いくー」
「ええ、イッテネ、イイワ」
「ひとみ、いくぞっ」
「ああー、逝って」
義弟のひろしが、腰の動きを速めて、絶頂に近づいている。
義弟の求めに応じて、女装した私は、女を演じつづけていた。
まるで女の子みたいに髪を振り乱しながら、いっぱい声をあげていました。彼が絶頂に達しそうになったみたいで、腰の動きもだんだん激しく、息づかいも荒く、貫いているあれが、より大きくなり、存在感を増します。
それと同時に、わたしもさらに大きな喘ぎ声をあげていました。
「ああっ、もっと突いて、激しくして」
「ひとみ、いいぞー」
「そうよ、そのまま、突いて」
「もう、いきそー、イクッ」
彼の腰の動きが止まり、ドクドクって中で出されたとき、男でありながら、女としての満足感を感じます。女になって感じる興奮と感動で、涙があふれて、泣きそうになりました。
『あぁ、男の人に女として抱かれたんだ』そう実感しているときに、『よかったよ』と優しく言ってくれると最高です。
今、義弟は終わった後、放心状態の私を抱き寄せて、あたしの顔を見つめながら、
「ひとみさん、とてもよかったよ」と言ってくれました。
「わたしで、満足できたの?」
「十分、だったよ」
「でも、本当の女じゃなくてごめんなさい」
「女として、ひとみは最高だったよ」
ベッドでの会話に、抱かれてよかったと満足するわたしでした。
その夜、私が起き上がって、彼のものをおしぼりできれいにしたあと、ベッドの周辺に散らばっている下着を拾っていると、
「まだ、ひとみはイッてないだろう」
彼にやさしく声をかけられました。
「もう、あなたが満足してくれたら、それでいいのに」
「僕だけじゃなく、君にも、逝ってもらいたい」
「じゃあ、少しだけ待ってね、裸じゃ恥ずかしいから」
「そんなの、気にしなくてもいいのに」
「女の子に、着替えるだけだから」
急いで私は、ランジェリーを取り出し、身につけた。

勝負下着といってもいいかもしれない。
愛し合うために、身につける下着。
それは、わたしが「妻にプレゼントするからと」ランジェリーショップで購入したのだった。
少しカールした長い黒髪、美しく化粧した顔、女性にしか見えない、今の私。
ベッドで待っていた義弟、彼はわたしの太腿を撫でながら、次第にその手を動かして、小さなスキャンティを脱がせ、太腿の付け根の部分にあるペニクリを、彼が優しく手でしごいてくれました。
恥ずかしかったけど、心とは逆にペニクリが段々と大きくなっていました。
「こんなに大きいのが、隠れてたね」
「恥ずかしいから、言わないで」
大きく硬直して天を向くようにそそり立っているものを、彼の口の中に含まれたり、先端を微妙に刺激され、声を上げていました。
「ああー、あっ、とってもいいわ」
「遠慮せず、イッテごらん」
「いい、アアーン、いいわ、いきそーよ」
そして、激しく動かす彼の手の中であえなく昇天。すごく恥ずかしかったけど、最高に気持ちよかったです。
それで、セックスは終わらず、夜遅くまで、何度となく絡み合いました。ありえないくらい、いっぱい出ちゃった、というか、私の中に注ぎ込まれたのです。ひろしさんも私も満足して、セックスは終わりました。
妻の亡くなった後、すてきな人とは出会うことができなくて、ひとりこっそりと女装して楽しむだけでした。女装した時には『女として抱かれたい』『思い出に残るようなセックスをしたい』と願っていました。
兄と義弟、わたしたちは男同士だけど、二人の秘密の関係を結びました。義弟が常に男役ではなく、二人とも女装してみたり、女装でレズビアンを演じてみたりしました。
こんな関係ができるなんて、最高に幸せです。
追伸
ひとみになる機会をふやすために、今も妹には内緒にしていることが3つあります。
1つは、東京の家のローンは、亡くなった妻の保険金で完済。今は借家にして、家賃収入の半分ぐらいで義弟の会社の近くに家を借りることができました。義弟は、帰宅途中に立ち寄れるのです。
2つ目、私は新居の近くにある職場に転職しました。
土日完全週休2日制でないぶん、平日の休みもあります。
ひろしさんが来る日には、ひとみになる支度をして、夕方、ひろしさんを迎えることができるのです。
新居で購入した真新しいベッドの上で、ひとみになって、女として抱いてもらうのです。

そして、どうしても、ひろしさんにお泊りしてほしい時は、義弟は「付き合いのゴルフ旅行や釣りに行く」と妹に言って、わたしの新居で過ごす日もあります。
最後の3つ目は、女性ホルモンを服用しているのです。
肌も白くなり、体毛が薄くなり、乳房も膨らんできました。
義弟の求めるままに、女になれて良かった、そう思う日々です。
ホームページにもどる
コメント