【目次】愛人、夜は女装して 
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【第1章】
《出張の夜》《春の人事異動》《社長命令の女装研修》
 
【第2章】
《予期せぬカミングアウト》《舞妓姿に変身》《彼の腕の中で》
 


 就職、それは人生を大きく変えてしまうことも あります。ひとりの若者が自分自身の性に目覚めるとき、そこに女性の美しい下着があったとしたら。


【あらすじ】出張先で仕事が終わると、女性の美しい下着を身に着ける。運命的な出会いによって、夜になると女装して、性の悦びを求め合う。

  【出張の夜】

 コロナ禍が落ち着き、月に何度か東京への出張があります。社長と二人で出張中は、食事も宿泊も一緒に行動します。
そこまでは、どこの会社でもよくある事なのですが、得意先との交渉や打ち合わせが終わると社長とは別行動、私は予約した新宿のホテルに着くとスーツを脱ぎます。

 ここまでは、ごく普通のことです、しかし、シャワーで汗を流しバスタブを出ると、ナイロンのショーツを身につけ、入念にメイクします。いつもは後ろで束ねている髪も解いて、ブラッシングします。

「綺麗だよ、ゆり子!、他の誰にも見せては駄目だよ。俺のためにいつも綺麗にしておいて おくれ。」

 彼は部屋に入るなり、ゆり子の手をとり引き寄せるようにして濃厚なキスをして、抱いてくれます。しばらくそうした後で、彼のスーツをぬがせてハンガーにかけ、お湯をためておいたバスルームに彼を見送ると、彼の下着の着替えやバスローブを用意します。

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 急いで、次の準備をします。社長のほかには誰にも見せることのない、黒く透けるようなレースのブラジャー、ガーターにストッキングを留め、最後にお揃いの黒いショーツを穿くのです。

 見えないようで透けて見える、下着姿で社長を待つのです。セクシーな装いも、社長との夜のためにできる限り悩ましく、彼を迎えるのが私の務めなのです。


 彼がお風呂から上がってくる頃には、冷えたビールを用意して彼を待ちます。

 悩ましいランジェリー、全身を黒で統一した姿でゆり子がベッドに横になると、彼は接待のお酒臭い息で、ゆり子をベッドの上で百合子が感じやすい部分から、刺激して楽しむのです。

 今日も、ブラジャーを片側だけを脱がせて、それから乳首を吸い上げるように口に含み、中で転がしながら舌を絡める。それだけで感じてしまうのに、10分もしないうちに、全身を激しい痙攣が襲った。

 体の向きを変えた社長に、ゆり子の一番感じる部分を、口に含まれ吸われている。ベッドに横たわるわたしのうえに覆い被さり、快感を与えてくれる社長にあらがうことは出来ない。

『ああっつ!・・・そんなぁ、ああっぁ・・・・』
 女のように悶える自分の恥ずかしさが、刺激を増幅させる。
体中が自分の意思とは別に、痙攣し波打ち喘いでいる。
『いきそうっ、いっちゃうから、だめぇっ・・・おねがい・・・。』

 めくるめく快感の中で、体中から股間へ集まる欲望が、社長の口に含まれている器官を通して、噴出しそうになるのを、ゆり子はもう我慢できなくなっている。

『ああっ、だめだめぇ、もういってしまいそう、ゆるしてっ・・・』
「だめ。もう少しだけ我慢なさい。」
社長が位置を変え、背後にまわった。
『 ああっ、だめだめぇ、そこは汚いからいや、ゆるしてっ・・・』
「全然汚くないよ、ゆり子。きっとここも綺麗にしてるんだろ」

 そこは、当然、アナルの奥まで綺麗にしている。ゆり子は、奥深くまで受け入れられるように、力を抜いていた。

 まるで内臓の中まで達しているような感覚が、アヌスの中を進んでくる。男の熱い肉棒を受け入れながら、犯されていると言う意識が、ゆり子に女を意識させる。

 ゆり子は、立て膝で脚を広げ
社長を受け入れ、彼の動きに合わせて揺れる身体、ときおり突き上げる微妙な快感にのけぞり、喘ぎ声を上げ、女の悦びを感じている。
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『おおっ!いくぞっ、ゆり子』
「いいわ、逝って、ああっ、いい」
『いくぞぅ、ゆりこぉ! あっ、イクッ!』

 絶頂を迎えた社長も、声を上げながら、ゆり子のアヌスの奥に脈打つ肉棒を突き入れて、濃いどろっとした精液を噴きあげた。
 放出された白く濁った体液は、アヌスの入り口を伝い、太腿の付け根から流れ、股間の間を流れ落ちて、ゆり子の腰の下に敷かれたバスタオルを濡らしていた。

 女として男性に愛されるその行為は、ゆり子にとっては無上の悦びであり、少し苦痛を伴うことすらも、二人の愛の絆の証なのでした。

 15歳年上の、がっしりした体格の社長、仕事のできる人への憧れはいつしか、肉体の悦びを与えられるうちに恋に変わり、私はこの人の女でいたいと願うのです。

 女になりきるために、エステや美容マッサージで得た、女性のようにしなやかな身体は、さらに女性を感じさせる。
男でありながら女装して愛される、こんな秘密の関係が世間から許されるのか。

 そう想いながらも、一方ではこの人に愛されたい、誰にも渡したくない。彼のためなら胸も大きくしたし、玉も取ってしまいたい。
ゆり子”にとっては、一生をかけた恋なのです。

 そんな運命の出会いというか、ゆり子とあの人との関係が始まったのは、ゆり子が就職して女性用衣類の商品管理担当になり、いつしか女装に関心を持つようになって、あの人から女装することを求められるという、偶然に支配されていたとも言えるのです。

 それは今から数年前のことでした・・・



【春の人事異動】

 3月末になりやや暖かくなってきた倉庫の中で、商品の数量チェックを終えた私、花岡優一は、つい空想にふけってしまいました。

 女の姿になったときは、ゆり子になるのです。

 そのゆり子の敏感なところを知り尽くしているかのように、首筋から肩にかけて執拗に唇を這わせていき、一方では男の手はゆり子の太股を中心としてなめるように触れていく。
 そして一番敏感な部分をわざと避けているかのように、ショーツのふちに沿って動く。男の硬くなったものが太ももに押し当てられ、それが痛いほどだった。

 妄想の中で、ブラジャーが上にずらされ、男の舌が乳首を舐めまわすと、ゆり子はこみあげてくる快感に思わず「アアーッ」と声をあげてしまうのだった。
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白いスリップのすそををめくりあげ、ショーツを引き下ろされると、すでに十分に濡れそぼっている敏感な部分を、優しく指を添えるように上下させている。

「もうだめ、そのままにして」
「そう、それがいいの」

「いくわよ、もうだめ、アアーッ」
と言う声を上げ、絶頂を迎えたゆり子の身体はヒクヒクとのけぞり、ペニスの先端から精液をほとばしらせた。

 しばらくは、荒い息と心臓がどきどきと鼓動するのを感じながら、押し寄せる快感が静まるのを待っていました。

 最近は忙しくて女装をすることができなかったので、スーツの下には、スリップ、ブラジャー、ショーツまで身に着けていました。そして、私の他には誰も居ない場所、商品である女性下着が積まれた倉庫の中にある休養室のベッドで、ゆり子という女性になった自分を慰めていたのです。

 2年前に商品管理の仕事で初めて女性の下着にふれて以来、童貞の私はすべすべした感触のファンデーションや、美しいレースのランジェリーに、すぐにとりこになっていました。
 ブラジャーのカタログやショーツ、スリップの新商品を手にしていても仕事として当然のこととして扱われたことと、背の低い小柄な身体が幸いして、女装は容易にできたのです。

 祖父の援助で2年前に大学を卒業し、コロナ禍の前だったので、京都にある女性衣類のメーカーに採用された時に、勤務地の希望を聞かれ京都でなく東京支社を選びました。両親を早く亡くし高校まで祖父母に育てられていた私は、故郷の奈良から遠くに離れたかったのです。

 4月の人事異動で、私は現在の商品管理担当から総務課人事担当に配置換えになることが決まっていました。

 コロナ禍によって、前年の売り上げが減少し、結局のところ退職で去った社員の穴埋め的な人事があっただけでした。正社員としては大卒女子が一人配属されただけで、24歳の私が二番目に若く、私の仕事は社員の労務管理、まあ平たく言えば社員管理システムのデータチェック、給与支払い事務。

 一方で、私の上司でもある人事課長の進藤さんは、退職者に再就職先を世話するという大変な業務で忙しそうでした。彼は京都大学を卒業し、さらにハーバード大学卒のエリートです。お茶どころ宇治の出身のせいか、日に何回もお茶を飲むことが多く、そのために私は、ポットのお湯が空にならないよう気をつけていました。

 そんなある日、進藤課長から話がありました。
「ゴールデンウィーク前に4泊5日で、経営戦略室が主催する研修が京都である。東京からは僕と花岡君が参加、ということに決まった」

 花岡優一は、京都に行く荷物の中に、女装用の衣類、化粧品などを詰め込んでいた。


【社長命令の女装研修】


 4月末になって、京都での研修が始まりました。
研修一日目、午前中の講義は、社長から。
「コロナで出来なかった久しぶりの研修です、この研修が成果を上げることを期待しています。
 わが社は、これまでは日本の女性に合わせた商品を開発してきた。

 しかし、グローバルな視野で、魅力ある製品を海外の市場に、もっと送り出す必要がある。体形も異なる海外の女性にも、男性にもフィットする製品開発に全力を注ぎたい」と話されたのです。

 社長の話の最後に、「新製品開発のため、この研修中は開発部門の指示に従って課題をこなし、レポートを出してください、中には課題に対する不満もあるだろうが、私からの命令です」

 午前中の研修終了間際に、企画開発部長から30人の研修生に指示があった。男女に分かれてそれぞれ指定された場所に集合して、課題についての説明があった。その内容は、昼食後に手渡されたカードの番号の部屋に行き、それぞれの課題を指示されるというものだった。

 昼食後、カードの番号の部屋に行くと、あなたの課題はこれですとメモを渡された。
メモに書かれていたのは「会社が開発している下着を身につける、研修中はそれを着用して、着用中に感じたことをレポートする。」というものだった。
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 指定された部屋には、カーテンで仕切られた試着室が並んでいた。
「上着も、肌着もパンツ以外はすべて脱いでください、靴下もですよ」と言われた。

3人の女性スタッフがいて、試着室のカーテンを閉めると、ブラジャーのサイズを合わせるために胸周りをメジャーで計られた。

 手渡されたショーツを穿き、ブラをつけるときは、女性スタッフがシリコン製のパッドを入れて、Cカップサイズの新製品の「美乳ブラ」のホックを背中で留めて、ブラジャーを身に着けた。
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 美乳ブラとおそろいのデザインのショーツを着せられ、ストッキンを穿き下着女装が完成した。
 そのままでは胸が邪魔をして、もとのワイシャツが着れないので、用意された別のサイズのものを着ることになった。10分後には、もとの研修会場に戻り、午後の講義を受け続けた。

 ブラジャーの胸の締め付け具合、ショーツやストッキングの肌触りが気分を高ぶらせていた、普段なら居眠りをする時間帯も、緊張して眠くなることもなかった。

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研修の二日目、午前中は新製品の「天女のブラ」と「ハイウェストガードル」を着た。
午後は「ボディスーツ」というように、毎日異なるデザインの女性用下着を身に着けて、毎晩レポートを書くことになった。

 研修中は、誰がどんな課題を与えられて、どんな女性用の下着を身に着けているのかもわからなかった。

 各地から集まった社員、男女30人で、昼食時も講義の話はするが、それぞれの課題、特に男性はどんなブラジャーをしているかなど、誰とも話すことはなかった。

 それでも、毎日の研修が終わり、身に着けていた女性用の下着を女性職員に返却する時は、ショーツのある部分が濡れていて、恥ずかしかったのです。

 夜、ホテルの部屋にもどると、自分を慰めるために、備品として置いてあったハンディマッサージ器で、白濁をほとばしらせたのです。次の日に、勃起して困ることがないようにというつもりでした。
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 それは、もやもやした気分をすっきりさせるのに役だったのです。
でも、本当は「女装したい」そういう気持ちが強くなっていました。

 研修も残りあと一日となり、レポートを書き終わった時に、進藤課長から電話があった。
「直接会って、話したいことがある、ホテルのラウンジに来てくれ」
 課長の話は、研修の最後の総務部長の講義中、セクハラを受ける女性社員の役をしてほしいというものだった。

「すまない、僕のくじ運が悪くて、君にロールプレイの女性役が当たってしまった。セクハラを受ける女性役は男性社員がパンストから洋服まで、すべて女性用を身につけることになっている」

「まさか僕が女装するんですか、そんな困ります」
「君だけではない、誰だっていやだと思う。セクハラを受ける女性の気持ちを理解し、女性客を相手とするわが社からセクハラ問題を出さないためにと、創業者である、社長の指示なんだ」

「そんな、みんなの前で女装するのが仕事なんですか、嫌です」
「実は、僕も8年前に女性役を演じるために女装したこともある。君が無理なら今回は僕がその代わりをしてもいいんだ」
「そんな、・・・・」

 優一の心の中では、課長に代わりをさせられない、という思いが強くなっていた。ごく自然に課長に向けての言葉が出ました。

「課長、僕がやってみます」


 シャワーのあと控え室で大阪支社の秘書が、女性の下着のつけかたを教えてくれるのです。

女装ルームでする濃いメイクではなく、化粧水や美肌クリームを使い、少し時間を置いた後、アイメイク、さらにうすくお化粧をほどこされるのです。

 筆を使って、ルージュを塗り、頬紅をほんの僅かつかい化粧は終わり、セミロングのかつらをつけ終わると、最後に白いミニ丈のスーツを着せられました。そして、用意されたのは黒いパンプスでした。

鏡の中には、別人のような私が居ました。

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 これまでにこっそりと女装をしたことはあるのですが、知った人が大勢いる人前に出るのは初めてでした。

 ブラジャーの中には厚くパッドが入れられ、下からブラウスを押し上げていました。鏡に写った自分の姿を見て、本当の女性のようだと何故か安心するのでした。

 総務部長の講義中、セクハラを受ける女性社員の役ということで、参加者の見ている前でお尻をさわられたり、両手に荷物を持っている私の胸を後ろからぎゅっとつかまれたり、椅子に座っている足をなでられたり、スカートの中に手を入れられたりしました。

 会場の男性社員の視線が、Dカップぐらいに盛り上がった胸やミニスカート、肌色のストッキングを履いた足に注がれているようで、頭ではイヤだと思うのですが、いつのまにか私自身の先が濡れてくるのが自分にはわかりました。

《つづく》
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