《生き返った私は、ニューハーフ》

 気がつくと、私はホテルのシングルルームのような所にいた。
なぜだか、ながい眠りから醒めたような、そんな気がした。

 起き上がり、用意されていたグラスでポットのお茶を飲もうとして、置かれていたメモを見た。

「目覚めたら、正面の鏡に向かってナームと呼びかけなさい。」
正面の鏡に向かって、「ナーム」と私は呼びかけた。


すると、一瞬のうちに、視界が開けた。
そこには、丸い虹のような形をした発光体があり、話しかけてきた。

「よく眠っていましたね、2日間も、地上世界では2年経過したわ」
「ここはどこなのですか?」
「人の言うあの世、実態としてはないの。用件だけを伝えます」

 言葉での説明はなく、頭の中にテレパシーで状況が伝えられた。
要するに、事故で多数の人が亡くなり私は死んだ。
しかし、それは妻と間違えて、連れてこられた。

 もう私の遺体は火葬済みで、もどる身体はない。
私が2日間、眠っているうちに地上では2年が経過していた。


「貴方のために、用意できる身体は、53歳の女、26歳の男、9歳の男、3つの選択です」
返事は、2分後にすぐにと言われた。
私は、そのどれかに決めなければならない。

32歳で、私は死んだのか、生き返るのに、一番近い26歳を選んだ。

 ふたたび、丸い虹のような形をした発光体が話しかけてきた。
「今から、一時的に26歳に入れ替わるわ。そのあと、あなたの妻の寿命が尽きたとき、妻の身体に入れ替わることになるの。」

「じゃあ、僕は妻として生きることになるのか?」
「最終的には、そうよ、あなたの寿命がある限りまで」
「それは、いつのことだ」
「いつかは言えないわ、今、ここで話していることも、忘れるの」

「そんな、僕が僕で生きることが出来ないのか」
「1時間だけ、記憶が残る、地上で言うところの2週間ほどね。」

「それでは、横になりなさい、目を閉じて、手をにぎるのです」
そう言われて、手を握った瞬間に、気を失っていた。


「お疲れ様、もういいですよ、お風呂どうぞ」
 目を開けると、何かの撮影現場のようだった。
私は、ほとんど全裸で横たわっていた。

 口の周りには、べっとり何かが着いていた.
髪の毛が長い、そばに置かれた箱からティシューを取り出し、口を拭った。
ツーーんと栗の花というか、精液の匂いがした。
渡されたバスタオルで隠して浴室に入った。胸には丸い大きな乳房があった、
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「男なのに、なぜ? 乳房があるなんて」
すると、頭の中で「仕事が終わったから、早く身体を洗って」と声が聞こえた。

「今日の新企画のAVの撮影は、もう終わったのよ」
「君は誰?」 僕は、頭の中で問いかけた。

「月野あかり、私は、というか、あなたはニューハーフなの」
「26歳で、男じゃないのか」
「26歳で、男よ、下に手を伸ばしてみて」

 言われたとおりに手を伸ばすと、そこにはかなりのものがあった。
こんなことなら、9歳にすれば良かった。

 次の日から、”月野あかり”として職場に出勤することになった。一夜が明けて、上野から電車に乗り、新宿で降りてあるビルに向った。頭の中の声が聞こえた。

「ここが、貴女の所属しているお店なの」
「さっとシャワーして、メイクもするのよ」

頭の中の「月野あかり」が話しかけてくる。

「メイク、上手なのね、女装経験があるの? はやく、着替えて」

「こんなのを、僕が着るの?」
「何恥ずかしがってるの、これもお客へのサービス」
「あなたは、黙ってみていて、わたしがするから」
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そこは、ニューハーフがサービスやマッサージする風俗の店だった。


 午前11時にお店がオープン、いろんな客を相手にする。
彼女が考えるように、手や身体を動かすだけで良かったが、フェラのサービスでは思わず吐きそうになることもあった。頭は彼女でも、身体は私だから、痛みも快感も感じるのは、私なのだ。

 今日の3人目の客は、AV出演したDVDを観て来たらしい。
通常のコース以外に、追加オプションが予約に書かれていた。
「真っ赤な透けるような下着で、オナニーしてほしい」というオーダーだった。

頭の中で、月野あかりから、指示されるとおりに従った。

”入室すると、すぐに客にあいさつするのよ”
「いらっしゃいませ、今からはあなたのお好きなように楽しんで下さい」

”客に服を脱いでもらって、しわにならないようにハンガーに掛けるのよ”
「それでは、お召し物をお預かりします、お脱ぎになってください」

 客の服をハンガーに掛けて、小物類は衣装かごに入れた。
身体が覚えているのか、さっと反応して、スムーズに作業できた。

”今から、ソファでお相手をするのよ”、頭の中で彼女に言われた。
私は、オナニーしないのかと尋ねたが、”最初からしないのよ、疲れるでしょ”

”お客を、ある程度、いい気持ちにしてから、最後にするの”と言う説明だった。

「お客様、こちらのソファにおかけになって下さい」
「あかりちゃん、AVで観たとおり、可愛いね、おっぱいも大きい」
「ありがとうございます、そんなこと言われたら、サービスしちゃいます」

 ソファに座った客の、股間のものをそっと握り、口に含んだ。
亀頭から、するめの様な匂いがした。
「あかりちゃん、洗わないと臭いだろう」
「いえ、この匂い好きなんです」

 実は、この匂いに僕はむせていた、すると頭の中で彼女に言われた。
”ダメじゃない、これぐらい我慢して、お尻に入れられたものを口に入れられるより、ましでしょ”

 20分以上も、その客へのサービスが続き、兜会わせの後、ラブソファで後ろから挿入される姿勢になった。

「お客様、今から抱いて下さい、後ろからあかりを好きなようにして」
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 客が後ろから、抱きしめてきた。
 二人が並んで座り、客はあかりのおっぱいを揉み、乳首に吸い付き、舐め回している。
透けるような赤いショーツを脱がせると、あかりの勃起したものに手を触れている。

「ああっ、ステキ」
「けっこう、おおきい、おっぱいもあって、こんなになってるなんて」
「言わないで、恥ずかしいから」
「恥ずかしい? 後で恥ずかしいことをして見せてくれるんだろ」
「あなたが、満足してくれたら、その後でオナニーするわ」

「君が僕に抱かれて逝ってしまったら、どうするんだ」
「じゃあ、今から私を抱いて、逝かせて、もし逝っても、その後で見せてあげる」

 結局、客との営みで十分楽しんで、その後でオナニーして90分が過ぎた。セックスで私が絶頂に達するほど、上手な客はいなかった。

 オナニーしてしまうと、そのすぐ後の客は取らなかった。
AVの撮影の時も、1,2日は仕事を休み、禁欲生活をしていた。
撮影用に精液をためておくというか、そうしないと勢いよく噴き出さないからだった。


《思いがけない客と巡り会って》

 次の日も、また次の日も、客を迎えては、逝ったふりをしていた。
今日は、昨日に続いて出張サービスの予定が入った。

 お店だけでなく、都内23区なら出張していた。
そんな時の相手は、テレビに出るタレントや地方から来た議員だった。昨日なんか、不倫の謝罪会見をしたばかりのタレントに呼ばれた。

 AVの撮影後に、DVDが売り出されたあと、予約が入る事が多かった。あの謝罪会見をしたタレントも、私のAVを観てすぐに予約したらしい。

 生き返って、10日目。今日は、どこかの市議会議員のようだった。
キャバ嬢のような姿ではなく、おとなしいワンピースで、指定された11階の客室に入ると、その部屋はサンルームのように明るく、ダブルベッドが置かれていた。

 こんなに明るい部屋の場合、下着姿の私を刺激して、アソコが勃起して大きくなるのを見て楽しむ男性が多かった。

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「あかりさんですね」
「ええ、そうです」

「お客様、今からお支度しますので、少しお待ちください」

 洗面台の前で、ワンピースを脱いで、プレイ用の下着に着替えることにした。

頭の中で”あかり”が、僕に話しかける。
「脱いだ服も、綺麗にたたむのよ」
「エッチをするだけなのに」
「だらしない感じは、だめなの」

「大切な仕事だから、人気がおちないように気をつけてね」
「そんな事にも、気を使うんだ」
「私たちは、女として可愛いと思われることが大事なの」

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 彼女の言うとおりにして、寝室に向かった。部屋のカーテンを閉めたのか、少し暗くなっていた。

「お待たせしました、どうぞ、お好きなように」
「君のこと、僕の好きなように呼んでもいいですか」
「お客様の好きなように、お呼び下さい」
「玲子、玲子と呼ばせて下さい」

 サングラスをはずした男性は、雄介だった。
「あっ、・・・」
「どうしたんですか」
「あなたが、私の知っている人に似ていたので」

 実は、私が女装して初めて抱かれた、そのひとだったのです。
まさか、彼と東京で、こんなサービスで出会うなんて、そう思った。
でも、今の私は”月野あかり”、ニューハーフなのです。

それから、私は彼に抱かれました。
少し大人になった彼、今の私とは一回り以上も歳が違うのです。
彼に抱かれるのに、若い身体で良かった。何だか嬉しかった。

 黒いスリップの肩ひもをずらし、彼が乳房を揉み始めた。女装して雄介に抱かれていたときと違い、今は”月野あかり”、自慢のGカップのおっぱいがある。

 ブラのカップをずらして、彼が乳首に吸い付き、舌で舐めはじめたのです。乳首への愛撫が終わると、わたしのうなじ、首筋と感じやすい部分を責める。
「アアッ、感じすぎるわ」
「アアッ、ダメッ、そこ弱いの」
 そして、いつもなら腰から下に雄介が手を伸ばして、アソコに触れるのです。

「アアーン、そんな」
そう言いながら、雄介の手が、指が、あの部分に触れてくれるのを待っていた。
「アアッ、そんな風にしたら、」
「そんな風にしたら、感じやすいんだね」

 ショーツから飛び出すように、硬直したものを、雄介はさらに握りしめ、身体の位置をずらして、口に含んだのです。あたたかい口の中で舌を絡ませている雄介。

ああ、この感じ、前のままだわ、私はそう思った。
「わたしのなんか、嫌じゃない?」>
「君の感じているところ、嫌じゃないよ、ほら、もっと」
「アアッ、雄介、ステキよ」

「えっ、何で、僕の名前を知ってるの」
「ごめんなさい、あなたが雄介という人に似ていたから」
「じゃあ、今からは玲子と雄介でいようか」

《玲子と雄介》

 かつて、銀行の社員寮で、誰にも知られないように女装していた。そして、こっそりと裏の通用口から、女装して出かけるところを雄介に見られてしまった。
雄介は、玲二が女装していることは前から知っていた。


「僕の部屋に来ないか」
「誰かに見られたら?」
「そんなこと、気にしないさ、彼女だと言えばいいんだ」
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 彼の部屋に入ったら、すぐに抱きしめられた。
「あっ、何するの」
「僕の彼女になるんだろ、いいじゃないか」

 女装していると、不思議なことに、雄介の力に抵抗することが出来なくて、力が出ない。彼のなすがままに押さえつけられて、乳首があらわになるほど、ブラジャーもずらされた。

「大人しくしてたら、誰にも言わない」
次々と恥ずかしいことをされながら、彼のことばに、従うしかなかった。

 お気に入りの水玉のポイント柄のパンストも、脱がされてショーツだけにされてしまった。最後は、いきりたった彼のもので貫かれて、すべてを許すしかなかった。

 二人だの秘密にして欲しいと、玲二が頼みこみ、雄介の部屋で過ごすうちに、雄介が結婚するまでの3年間、女装しては”玲子”になり、雄介に抱かれた。
 その後、雄介は銀行を辞め、父の後を継ぎ地方議会の議員になった。玲二も看護師の玲子と結婚して女装もやめていた。そして、妻と買い物に出かけて、玲二は事故に遭い死んだことになった。今は、月野あかり。

 雄介はほっとしたのか、愛撫を続けた。雄介と”あかり”は身体の位置を変えて、お互いのものを口と舌を使い、愛し合った。しばらくそうしていたが、あかりの誘導で身体を重ねることになった。

 あかりの蕾にローションが塗られ、雄介にも。そして、あかりのあの部分に突き進む雄介。二人は抱き合うように、身体を重ねる姿勢で”あかり”の中に入ると、緩急をつけて締めつけられた。
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 雄介はあかりの中で、激しく腰を突き動かした。あかりも感じ始めると、雄介を受け入れている部分で、雄介の太く硬いものを締めつけるのだった。

 途中から騎乗位になった”あかり”、彼女のあの部分に、くわえこまれるように、雄介は思わず絶頂に達しそうになった。

「イイ、玲子、逝きそうだ」
「いいわ、いい、逝って」
「イクッ、逝くー」


 自分の中で、感じてくれる雄介を、とてもいとおしく思った。
玲子、実は”あかり”なのだが、久しぶりに感じる喜びだった。約束の2時間が終わり、雄介の名刺をもらいホテルを離れるつもりだった。

その時、頭の中でささやく声が聞こえた。
「もうすぐ、入れ替わる、その時が来る」

《女になるとき》
 フロントで、配達日指定の手紙を依頼するのに時間がかかった。
ホテルのフロントにいると、”月野あかり”のそばに雄介が来た。
タクシーチケットを、雄介から手渡された。

「これを使ってくれ」
「こんなにしていただくなんて」

「君も疲れただろう」
「仕事ですから、でも、ありがとうございます」
「玲子に、また会いたい時は、よろしく頼むよ」
雄介に、”あかり”の横に「玲子」と書きたした名刺を渡した。

 ホテルのロビーで雄介と別れて、新宿にもどろうとした時、何かが爆発するような音がした。
雄介も、あかりも爆風に吹き飛ばされた。

《看護師になった》

 しばらくして、気がつくと、エレベーターの中にいた。
白衣を着て、病人の乗ったストレッチャーを押していた。
エレベーターの鏡を見ると、看護師の自分がそこに居た。

 8階につき、ドアが開くと、看護師長がいた。
「あら、玲子さん、貧血で倒れたのに、もう大丈夫なの」
「師長さん、少し寝たらよくなりました」

「玲子さん、その患者さんは、801号室よ」
 数名の看護師が、一緒に病室に同行した。

 ストレッチャーから、患者をベッドに移し替えて、カルテを見ると雄介だった。自分の名札を見た、その瞬間、看護師だった妻と入れ替わったことに気づいた。

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「奥様は、いらっしゃいませんか?」
「離婚しているので、代わりに母と姉では」
「はい、ご家族であればいいのです」

 病院に、雄介の母と姉が来ていた。
医師から、病状と治療計画の説明があることを伝えた。


 あれから、2ヶ月が経過した。
看護師として、雄介に関わるうちに、休みの日にデートに誘われた。当然、清い交際などとは違って、大人の男女の交際、ナースキャップをつけたまま、ホテルでも何度も抱かれた。
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 ある日、ベッドの中で雄介からプロポーズされた。

 結婚歴がある私、でも結婚してすぐに夫を亡くしたことを知ると、反対するかと思っていた彼の母も姉も、私のことを快く迎えてくれた。


 結婚して、2年が過ぎた。
結婚して最初の頃は、彼を受け入れるとき少し痛みを感じていた。

 しかし、出産後はその痛みはなくなり、深く彼を受け入れると感じた。彼が乳房を揉み、乳首への愛撫、つま先から太腿まで舐め尽くされては、のけ反り、あそこから蜜があふれ出るようになった。

 妊娠中に浮気をする男が多いから、雄介の浮気が心配だった。でも、今は違う、感じやすくなったわたしの身体。雄介も満足してくれている。
 子どもが生まれて、母となる喜びも経験した。母乳を与えることで、乳房も大きくなり、Gカップになった。”月野あかり”と同じような大きなおっぱいに、雄介も喜んだ。

 ある日、一通の手紙が届いた。
その手紙を読んだ雄介は、その夜から、私の愛し方が変った。

 乳房への愛撫、全身を舐め尽くすだけでなく、正常位でのセックスの後で、後背位になって後ろから私を貫くのです。
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「アナルセックスと言うんだ」
「嫌よ、汚いわ」
「汚くなんか、それよりも、もっと楽しみたいんだ」

 ローションを塗り、わたしの後ろの蕾に挿入して、後ろから激しく、わたしの腰を掴み、激しく抽送を繰り返し、最後の時を迎えるのです。ゴム無しで妊娠もしない、彼の求めるセックスに応じて、私も逝けた。

 明日から、雄介は東京出張、でも私も、子どもを姑に預けて同行する。彼と東京のラブホテルで夫婦二人きりで愛し合うため。

「準備が出来たかい」
「もう、お腹の中も綺麗にしたわ」

 ラブホテルの中で、雄介に抱かれる、今の私は”玲子”
今から、男と女になって愛し合えると思うと、なぜだか、ガッツポーズをしていた。
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 今夜も悩ましく装い、東京のラブホテルのベッドの上で、妻から女に変身する。
そして、最後の時を迎えるのは、アナルセックス。
雄介のラブジュースを注ぎ込まれて、眠りにつく。

そうなったのは、日時指定の手紙を雄介に見せられてから。

「雄介さん、お元気ですか。
私は”玲子”、この手紙は2年前に書きました。

私は一度死んだのです、・・・驚いたでしょ。
でも、もう一度、あなたのそばに生まれ変わるの。
その時、私は女性になって。それがいつかは、今は言えません。

 雄介さん、おぼえていますか?
玲子になって貴方に愛された時、わたしは幸せでした。
今度、あなたにお会いする時には、私が誰だったか忘れています。

でも、きっとあなたのそばに居ます。
今度は、女になって、あなたと普通に愛し合えるのです。
そして、以前はできなかった、愛するあなたの子どもを産みます。

生理の時は、いままでのように、後ろで愛してね、 それが玲子」

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玲子のひとりごと:
  実は、妻の身体に生き返ったとき、まだ記憶が残っていたのです。
  すぐに、看護師長に申し出て、雄介の看護の当番になりました。

そして、雄介と交際して雄介に抱かれた。望まれるままに花嫁になり、生まれた我が子に乳首を吸われた時、女としての悦びは最高でした。



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