《同じ会社で出会って》

 もう5年前のことになる、僕は卒業式の後、事故を起こしてしまった。自損事故だから相手はいない、加害者にもならなかった。ただ、左肘の骨折で入院することになった。顔にもかすり傷があった。

 自動車がぶつかったのが、就職先の会社のすぐ前のガードレール、3メートル分ほど壊してしまった。
 警察や救急車が来て、僕は病院に運ばれた。事故の原因は、スピードの出し過ぎ、車は大破した。不運なことに、通報してくれたのが、残業で残っていた人事部長。免許の取消し処分だけでなく、身元が分かり就職は取消しとなった。

 退院後、ハローワークで紹介された小さな会社、従業員は40人ぐらい。6月の途中入社は、僕だけだった。配属された係には、40過ぎのおばさんと高校を出たばかりの女の子。そして、もう一人、それが美華だった。といっても、中西という男性だった。

 ほとんどがバスか自転車、地下鉄で通うのは、中西と僕だけだった。電車で一緒になることもあり、江坂から乗ってくる中西とは、すぐに声を交わすようになった。

 僕たちの仕事は、学校建設を請け負う親会社の指示で、机、イス、事務用機器を手配して納入する仕事だった。学校によっては、規格外の机やロッカーなどのサイズの注文があり、東京や愛知などに出張してメーカーと交渉することもあった。

 そんなある日、中西の借りているマンションに泊めてもらうことになった。事務機器メーカーの担当者を心斎橋の冗談酒場で接待して、ホテルに送ると、江坂止まりの終電車しかなかった。

 冗談酒場、はるな愛が働いていた店で、ニューハーフ達に囲まれて、おかしな気分になっていた。店の中でも、「ブスの女と、美人のニューハーフ、どちらを抱きたい」とか、そんな話題で盛り上がっていて、僕は、美人のニューハーフがいいと大きな声で話していた。

 江坂までの終電車に乗り、中西の部屋に泊った。それまでにも、2DKの部屋に何度か泊ったことがあった。ベッドは1台だけだったが、2人掛けのソファがあり、僕はそこで寝ていた。

 土曜日の朝、僕の居る部屋の隣は、台所だった。明るく日差しがさしこむ台所には、女の子が居た。中西君は、一人暮らしのはず。顔を洗おうと洗面台に近づいたとき、女の子が振り向いた。

「やっと、起きましたか、お寝坊さん」
「えっ、中西?」
「そうよ、ここはわたしの部屋、ここでは美華」
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 ストレートの長い髪、化粧しているのか、別人に見えた。

「中西君?まさか」
「そう、そのまさかよ、女装しているの」

 僕はあわて顔を洗った、そっと後ろからタオルを差し出された。
「お風呂も使えるから、さっと入ってきて」

「歯ブラシも用意しているから、使ってね」

 浴槽につかると、コップと歯ブラシが置かれていた。中西が、可愛い女の子になっていた。突然のカミングアウトに、僕は驚いていた。

 台所で朝食の仕度をしていた彼女は、中西、その彼が女の姿で僕のそばに居る。4月入社の彼は、2ヶ月だけ先輩だが、年は同じはず。冗談酒場に行ったとき、女装した人を見ても、何となく慣れた様子だった。

《クリスマスイブのデート》

 特に予定もない僕たちは、美華とデートすることにした。それぐらい美華は、女性として綺麗で、スタイルも良かった。

 お日様が明るく照らしている、窓際から外を見ると、今日は、日差しも明るく暖かい。風があったのでコートを着て出かけた。神戸の街を歩いて、元町で食事をした。

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 夕方になって、すれ違う人も多くなってきた。ルミナリエが点灯して、輝くような明るさ。、周囲には大勢の人、でも声を交わすわけでもなく、ゆっくりと歩く。

 夕闇に包まれて、12月の風邪は少し寒くなってきたが美華と僕は、手をつなぎ恋人のように歩いていた。
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「今日は、何日でしょう?」
「12月24日だろ」
「クリスマスイブよ、女の子と、一緒に過ごすカップルもいるわ」
「それは、女の子だったらの話しだろう」

「今夜も、わたしの部屋に泊って、おねがい」
「着替えもないし、帰るよ」
「あなたの着替えも、用意してるわ」
「そんなこと言っても」
「好きなの、今夜、わたしをひとりにしないで」

 どうせ帰ってもひとり、僕は美華の部屋で、クリスマスイブの夜を過ごすことにした。部屋につく頃には、日が暮れていた。すでに7時、すぐに美華がお湯をためてくれていた。

 バスタブにゆったり、 ローズの香りが、何とも優雅な気持ちにしてくれた。お風呂から上がると、部屋のカーテンがピンクに変っていた。まるで、女の子の部屋のようだった。

 エアコンの効いた暖かい部屋の中で、美華の手作りの料理と梅田で買ったローストチキン、久しぶりに家庭的な夕食を味わった。

「私も、お風呂に入ります」
「僕は、テレビでも見ているよ」

 TVを見ながらまるで、新婚の夫婦のような、そんな気分を感じていた。

 お風呂から上がってきた美華は、 白いショーツを選び、さっとアレを隠す。バスタオルで胸を隠して、ドライヤーで髪を乾かしている。

髪が乾いたのか、洗面所から部屋に入り、ブラジャーを胸に付けようとしていた。
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 僕が、見ているのを感じたのか、美華が振り向いた。

「こっちを見ないで、女の子の着替え中は、見ちゃダメ」

 化粧も終わったのか、美華が和室に布団を並べていた。

「ベッドでもいいのに」
「シングルだから、狭いでしょ」

「お布団も、二組買ったのよ」
「泊まりに来る人が、いるのかい」
「あなたが、泊まりに来るでしょ」
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「先に、お布団で待っていて」

もう、すっかり女言葉になっている美華、女装子とエッチするなんて、本当に初めての事だった。


《女装子とのセックス》

 彼女とこれからSEXするのかと思ったら、待っている間、ドキドキしていた。

 真っ白なネグリジェで、布団に入ってきた美華、僕を小悪魔風に上目使いで見つめて、彼女の方からキスして来た。キス、それもディープキスに続いて、彼女は私の耳から首筋を丁寧に舐めてくれました。
 もう、僕は夢中で、美華のネグリジェの前を開き、オッパイに触れたのです。大きくて柔らかい、Dカップほどもあるオッパイ。

「こんなに、オッパイが」
「胸は、手術してもらったの、その時、玉も取ったのよ」

「気にしないで、もっとオッパイを触って」
 言われるままに、乳房を揉み、乳首を口に含み強く吸うと、美華は女性のように喘ぎ始めた。しばらく胸を愛撫してから、今度は手を下の方に伸ばしてみた。

 薄いナイロンのショーツ、上から触っただけでは、アレがない。ショーツの中に指を入れて、探っていると、胯間に挟み込むようにしていた。それを引き出すようにすると、うすいナイロンの中で、くっきりと形が現れてきた。
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 それを引き出すようにすると、ショーツの中からピクンと固くなったものが飛び出してきた。指で触れていると、アソコの先端から、我慢汁がとろっと出て来るのが分かった。


「凄~い!こんなに濡れてる」
「言わないで、恥ずかしい」
「こんなに濡れて、感じやすいんだね」

「イヤッ、恥ずかしい」

長い黒髪、豊かな乳房、美しく化粧した美華なのに、下半身にはショーツの中で固くなっているものがある。僕は、それを舐め上げる様に刺激しながら、ペニクリを口の中に咥えたのです。

 美華は、僕の口で愛撫されるがままに、なっていました。
「あっ、あっ、あっダメ!イヤ!」
でも彼女の身体は、その刺激を求め続けていたのです。

「今度は私の番だわ」
しばらくして、彼女は僕の布団に入り、硬くなっているものを、舌で転がしたり吸ったりするのです。

「デカチンなのね、私のお口に、いっぱいね」

その時、ドアをノックする人の気配が。
「中西さん、今日、ケーキを作ったから、食べなさい」
その声は、このマンションのオーナーの奥さんでした。

「おねがい、私の代わりに、出てくれる」
大急ぎでパジャマを着て、ドアを開けました。

「アレッ、お客さんかな」
「はい、同じ会社のもんです。中西君は、今風呂なんです」
「それなら、これを中西さんに、あなたも食べてね」
「時々、泊ってる人かな、二人仲がいいみたいやね」

 私たち二人が何をしているか、知らないはずだが、仲がいいと言われた時にはドキッとした。

「急に、家主の奥さんが入ってくるなんて、ごめんね」、美華が謝ってくれました。
 でも、私達がエッチをしているなんて、少しも気づいてないことが、うれしかったりして、奥さんが出て行ったあと、美華がドアに鍵をかけました。

 彼女がもどってきたら、次は、フェラの再開、亀頭の周りを舌でグルリと舐めあげ、入るところまで口に含み吸い上げたり、横からハーモニカを吹く様に竿を軽く吸いながら…左手で我慢汁でヌルネルの亀頭を優しくクリクリ。
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「あっ、…あ、あっっー」
僕は、喘ぎ声になって、もうすぐにでも、逝きそうでした。

美華の指で握られて、続けて口に入るだけ含み、前後に吸い上げられてドクドクと精液が出て、逝ってしまいました。

 最後に亀頭の先をチュッってキスされて、腰がピクッって引いた…クスグッたかった。美華は、どこで覚えたのか、とても同じ年とは思えなかった。


 そのあと、滑りをよくするクリームで準備したら、僕は美華を抱き寄せ、体勢をクルリと正常位に変え、ゆっくり挿入しました。
「痛い?大丈夫」
「少し…。でも大丈夫」

 一度入ってしまったらそれ程の痛みはないのか、むしろ、女として抱かれている悦びを感じているようでした。単調な動きではあったけど、気持ちよくなって、さらに彼女の奥深くへ。

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しだいに動きが激しくなって、美華も刺激されていたのか、よがり声を上げはじめた。
「アア、もうダメ!」
「いいよ、美華」
「いいわ、あっ、ダメッ」
「逝っても、いいかい」
「イッテ!オネガイ」

「イクよ、イクッ、あっ……」
 絶頂に達して、美華の中で僕は逝ってしまった。ほとばしり出る精液を美華の中に注ぎ込み、私達はしばらく繋がったまま抱き合っていた。

 しばらくして、美華が起き上がり、おしぼりで僕のものと、美華のあの部分をきれいに拭いてくれた。散らばった下着を片付け、美華はネグリジェを着て布団に入ってきた。

「美華、良かったよ」

「嬉しいわ、私で良かった」
「なんか、新婚の夫婦みたいだね」
「わたしなら、お嫁さんになってあげてもいいよ」

「子どもの産めないこんな私を、お嫁さんになんて、できないよね?」
「僕の嫁になってくれるだけでもいい、子どもなんて」
「私は、赤ちゃんが欲しいわ、妊娠させてくれたら」
「僕が君を妊娠させたら、どうするの?」

「その時は、責任を取って、赤ちゃんのパパになってね」

 その夜から、クリスマスの25日まで、新婚の夫婦のように 妊娠したかもしれないぐらい合体した。



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 もう、あれから5年、今年もクリスマスがやってくる。
家路を急ぐ私を待っている、美華との生活も、6年目を迎える。
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