もう何年も前のバレンタインデーのことです。

BLACK FR

 女装を始めて、男性との経験も、少し覚えて間もない頃でした。
デジタルの一眼レフを持っている、セミプロのカメラマンと交際を始めた頃

 フィルムカメラと違い、現像に出すことなく写真にできるということで、女装した私の写真を、写してもらうことになったのです。

 標準から広角レンズにとりかえて、ぶれないよう三脚を置き、ストロボ、反射板、照度計の数値をカメラにセットしている彼

「やっぱり、恥ずかしい」
「大丈夫だから、着替えてごらん」
「笑わないでね、まだ、こっちを見ないで」

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 黒いショーツ、おそろいのランジェリー、黒いガーターストッキングを穿いて、暖かい彼の部屋で、メイクをして、赤く口紅を塗りました。

 邪魔にならないようにウイッグを上にまとめて、彼の前でポーズ、リモコンでシャッターの切れるカメラ、テストのストロボが発光する。

「可愛いよ、そう、そのまま」

「次はベッドで、前に手を突いて、その姿勢で、そう、そう」

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「肌がきれいだね、乳首をとがらせてみよう」
まだ豊胸もしていない、そこを彼の指先で摘ままれて、つんと尖りはじめた。

「こんどは、乳首を少し出して」
「イヤッ、やっぱり恥ずかしい」

私の下着姿の撮影は、かなりのショット数
いろんなポーズのたびに、シャッターが切れる音

撮影は、1時間ぐらいで、終わった、かなり長い時間だった。

エアコンで暖かい部屋の中、娼婦のような黒い下着姿の私
撮影が終わってから、準備していたチョコを渡した

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二人きりの部屋の中で,
彼に恋心を伝える少女のように、赤くなって女の子してました。

はじめの約束は、写真撮影だけのつもりでした。
まさかそれ以上になるとは、やっぱりバレンタインデーだったから。

ダブルベッドの置かれた、寝室に誘われて、そのまますべてを許しました。

3月14日のホワイトデーが待てなくて、
悩ましいランジェリーを身にまとった私を抱いている彼
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「オネガイ、後生だから、逝かせて」
正常位で挿入している彼の手が、せつなく喘ぐ私を快感に導き、白いミルクを噴き出させる。

「ああー、イクッ,、逝っちゃう」
「あっ、すごい締めつけだ」
「逝ってもいいかい、俺も、逝くっ」
白いほとばしりを私の中に注ぎ込み、プレゼントしてくれた彼。

幸せな時間のあと、彼から手渡されたSDカードをモニターでみた。
彼の写した写真には、下腹部に、やっぱり見えていたあの部分。
その時は、女の子でいたかったのに、女になりきれない部分。

恥ずかしかった、でも好きだった。

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2023年、あれから、何度めを迎えるのかしら、
今の私は、夫の居る身、といっても女装妻。

今年も来る 2月14日はバレンタインデー
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また、写真を撮ってもらえるかしら、
それを口実にして、誘ってみたいな。





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