【3】女装塾(幻のサマースクール) これは創作のお話です。
ホームページにもどる
女装塾(幻のサマースクール) 目次 赤い文字をクリックすると読めます
【1】基本は、身だしなみと涙の特訓
【2】女になるための技術講習
【3】女お店での外部実習・あとがき
【今回のあらすじ】
女装塾では、いろいろな講習があり、女として男性を迎えるための基本的なことや技術講習があるのです、それを終えるには、検定試験もあるのです。
《女になるための技術講習》

女装塾のメンバーに対しては、女になるための検定試験というか、見極めが最後に実施されることになりました。
ずっと、昔の検定は、今とは違っていました。
女装塾が「おかま道場」と言われていた頃は、
・髪の毛を手入れすること、
・女性のメイクができること、
・デパートで女性用衣類を試着して購入できること、
・和装の着付けが自分でできること。
・大事なこととして、手作りで料理、裁縫ができること。
それは、毎日のまかないをつくることや、クリーニング工場の作業でで身に付きました。
最後は、“銭湯で女湯に入れる”、男だと気づかれないで、身体を洗って、出てくる。

全裸になっても女性を演じること、周囲に気づかれずに、それは難しいことでした。
それが卒業試験だったのです。
検定で使用する銭湯の経営者は、お寺でした。今では、「銭湯の女湯に入る」という行為は禁止されている。
臨時の特別講習は、プロの先輩ニューハーフが講師でした。
前回は、ムダ毛、体毛の処理について教えてくれた方でした。黙っていると、まさか、と思うほどきれいな方です。ずっと話を聞いていると、まるで女性が話しているようです。
「お相手の方の硬くなったものを迎え入れるのに、必要なものは?」
「ローション?、コンドーム? 必要だけど・・・」
「一番は、お腹(お尻)をキレイにしておくこと。」
「お野菜や食物繊維の多い食事を心がけることで、定期的な排便をする。デートの前には、時間をかけてトイレで出すべきものを出してから、 ぬるめのお湯でシャワー浣腸 をするのが一番簡単なの」
「今からしっかり出しておくのよ、トイレで用を済ませてから、会館の浴場に集まってね」
みんなが、揃ってから説明が始まりました。
「お尻にお湯を入れる温度は、かなりぬるめに調節しておいてね。」
「熱すぎるとヤケドをしたり、冷たいとお腹を冷やしてしまうから。」
「お風呂場で、しゃがんで肛門を突き出しながら、お湯が出ているシャワーヘッドをピタッと押し当てると、アナルの中にお湯が流れ込んでくる。」
「シャワーを細くできる切り替えがついているのもあるけど、うまくお湯が入らない場合は、シャワーヘッドをピッタリくっつけたまま、ウンチをするときみたいにアナルをちょっと広げるとお湯が入ってくるからね」
「それでは、二人ずつ順番にやってみましょう」
「きれいにしなきゃいけないのは、肛門に一番近い直腸の中だけ。」
「お湯を入れ過ぎると、直腸の先にあるS字状結腸までお湯が入ってしまって、後で残り湯を出さなきゃいけなくなるから、無理して大量のお湯を流し込まない。」
「お湯を入れる量は、お湯が入ってきたって感じてから、数秒で充分。無理にガマンをしないで、身体を拭いてからトイレに行けるぐらいのお湯が入れば充分だからね」
「シャワー浣腸の注意をするとしたら、シャワーヘッドを外してホースだけにしてお湯を入れると、まわりにお湯が漏れなくなってお湯を入れやすくなるけど、ホースによっては、ホースの先にお尻の粘膜を傷ける微小な突起がいっぱいついているものもあるから、お尻にホースを突っ込んで洗おうとするときは、ホースの先の肌触りを指先で確認して、粘膜を傷つけるホースでないか確かめてね」
「それでは、浴室横のトイレで、お湯を出してきてね」
「トイレに座ったら、力を入れて一気にお湯を出してね。一気に出さないとお腹の中にお湯が残ってしまうから。お湯を入れて出すのを3~4回繰り返せば、直腸の中はきれいになる。お湯の色が透明になるまで繰り返さなくても、だいたいキレイになっていれば、お相手の硬いものを汚すことはないからね」
「お湯を入れすぎたり、かなり経験を積んでアナルだけじゃなくてS字状結腸も開きやすい身体になっていると、直腸に入っていたお湯を全部出し切っても、S字状結腸に残っていることがあるわ」
「そのまま、セックスを始めると、お湯がゆっくり直腸に降りてきて、前技の時ならまだしも、エッチをしているときに、汚れた水がドバッと出てきちゃう。」
「それを避けるためには、お湯を出してから10分以上してから、もう一度トイレに行って残り湯が出ないか確かめようね」
「もし、シャワー浣腸ができないとき、無印のお店でノズル付きのポリエチレン容器を買ってくれば、お湯を入れることができる。」
「ポリエチレン容器は350ccぐらいで、手で簡単に押してへこませるぐらい柔らかい容器が手頃。ノズルを切ってアナルに入れやすくして使うときは、粘膜を傷つけないように、カットしたところが尖っていたら、ツルツルになるようにすこし摩耗させてね。」
その後、1本ずつ渡されたポリエチレン容器で、お湯を入れる練習をして、みんなお腹の中がきれいにになったことをトイレで確かめました。
「入浴できる設備や場所がない時は、洗浄便座を使う方法もあるわ」
「セックスの経験が増えて、お尻の穴を意識的に大きく広げられるようになったら、洗浄便座の水流を最大にして、ちょっと前屈みになって角度をあわせると、お湯がお尻の中に入ってきて、簡単に洗えるようになる。」
「薬局で買ってきた浣腸を使用する方法もあるけど、浣腸を使っても、直腸に多少は便が残るから、上のどれかの方法で残っているウンチを出した方が安心。」
「ただ、浣腸を使うと、直腸だけ排便すれば良いのに、我慢しすぎると、もっと上の方に残っているウンチまで排便することになるし、あまり頻繁に繰り返していると、自分で排便する習慣がなくなって浣腸に頼るようになる可能性もあるので、シャワー浣腸ぐらいの方が良いと思うわ」
「いつでも準備をしておくこと、出会いのチャンスは突然やってくることがあるから、抱かれたい人と出会ったらいつでもできるように」
「男の人って、すぐヤリたくなっちゃうの。素敵な人と出会ったのに、準備ができていなかったら、他の女装子に取られて、チャンスは二度と巡ってこなかった‥‥なんて悲しい事にならないように、いつでもできるようにしておくこと。」
「普段から、ローションとコンドーム、250㏄程度のノズル付きのポリエチレン容器を持ち歩くとかすれば、お出かけの前にお尻を洗うのを忘れても、ウォシュレットのないトイレでも水道さえあれば、週末だけ女装の人もチャンスを生かせるかもね」
「あとは補足なんです、初めてのアナルセックスのときは、緊張感からアナルがひらかないままで、『無理に挿入してもらおう』、『挿入しよう』としてうまく入らなくて失敗する人が多いの」
「失敗を避けるためには、ゆっくり挿入、アナルオナニーをして指が3本ぐらい入るようにしておくこと、場合によっては、大人のおもちゃのお店でディルドー(ペニスの形をしたもの)とローションを買って練習しておくのもいいわ」
「セックスは、心の準備を充分にして、緊張感をなくすことが大切。」

「はじめてお付き合いするときは、写真のようなものはダメ」
「脱がされやすくて、着なれたプレイ下着がいいわ」
「脱ぐのも、着るのも不安がないものを身に着け、安心して前技からフェラやイラマを楽しむこと」
「お互いに雄と雌になって、はしたないぐらい興奮して、セックスがしたいという淫らな気持ちが強いほうが、開きやすい。」
「相手の顔が見えない姿勢は、楽に入れてもらいやすい」
「それでも、ゆっくり入れてもらうのよ」
「注意してほしいのは、”愛する人に、初めて捧げる”、とか
”この人に好かれたい”という思いが強いとき。」
「清楚な女性を演じて正上位で、アソコの開きが悪いなんて、最悪」
「向かい合って、緊張しすぎないこと、バックが相手も入れやすいの」

「通常の女性よりも、穴が下にあるから、男性は入れにくいの」
「女装子のあなたが、”早く、入れて”なんて、せかさないこと」
「それよりも、入ったときに、”うれしさ”を表現するの」
「”いいわ、感じるの、あなたと結ばれてうれしい”とかね」
「緊張して、入り口がきつくなって、無理をして受け入れても、中で裂傷により出血ということもあるから、『処女を失った』ときのように喜べないこともある。」
「かなりの出血になることもあるから、セックスを楽しめなくなってしまうのよ。太い相手でも、ゆっくり入れてもらうと大丈夫、基本はゆっくりよ」
「今まで話してきたことは、身だしなみの大切な部分でした。男女の営みと違う、私たち女装子と男性のセックスについては、準備が必要ですから、日頃からお腹(お尻)をきれいにしておいてください。」
《本番練習と木曜会の体験学習》
講習室で、実習が始まった。
C組のメンバーは、化粧して、ウイッグを被り、ランジェリー姿で、会館の職員相手にイラマチオの練習をさせられていた。
男の前に膝をつき、上目遣いで咥えしゃぶる練習中でも、逝ってしまう早漏気味の職員がいて、むせているC組の姿があった。
「はい、やめなさい。汚れてしまった人は顔を洗ってきなさい。」
「今日は、いよいよ本番の練習です。セックスを楽しむのではなく、勉強ですからね」
「皆さんの様子を見ていると、まだまだ、ダメです。どこがダメなのかを場所を変えて、今から学習します」

「それでは、今日は、お客様用のベッドルームを使用します」
「フローリングにウレタンマットより、いいでしょう。これからは本番に近い雰囲気で練習します。」
「練習は、二人一組になって部屋に入り、ベッドで教えられたことを実践するのよ」
「今から話すことを、しっかり頭に入れてね。アナルセックスをするときは、緊張感をなくして、淫らなことを楽しむ、そういう気持ちになってすること。」
「淫らな雰囲気を作るのは、女装子の役目よ。」
「オナニーなら自分が一番気持ち良くなるように指を動かせるけど、挿入されて気持ちよくなりたいなら、黙ってたり、ただ喘いでいるだけではだめ。」
「お相手が、どういう動きをした時が気持ちが良いのか、どういう角度で挿入され、どう突かれるのが気持ちよいのか、それを言葉で伝えないと、気持ちよくしてもらえないよ。」
「特に、女装子との経験が浅い、男性の場合はね」
「女装子も経験が浅いうちは、挿入の時に痛くなったら、
『ごめんなさい、少し痛いの』と言い、一度抜いて貰って、また入れなおして貰うか、少しだけ引き抜いて貰ってしばらく動かさずにいると、広がって入れやすくなるからね。」
「根本まで入ったら、一度動くのを止めてもらい、『捧げている今の私は女』と自分に言い聞かせ、『あなたの女になれたんだわ』と相手に聞こえるように伝えて、アソコの中に入ってる男性器の感覚を充分に味わうことが大切。」
「キスをして、『ああ、あなたが入っているのね』とか言いながら、時間をかせぐのも良いかもね。」
「入れるときは大変だったとしても、硬い肉棒を入れたまま動かずにいると、少しずつ慣れてきて、動かしても痛くなくなるからね。」
「ちょっと動かしても痛くなくなったら、自分から腰を動かすか、お相手に『動いても大丈夫よ』とか『もっと突いて、オネガイ』って伝えて、愛し合おうね。」
「挿入されている角度を調整すると、痛かったり、気持ちよかったりするし、目いっぱい奥まで突かれるのと、浅く出入りされるのとどちらが感じやすいか、どれぐらい気持ちよいのかを伝えないと、気持ちよくして貰えないよ」
「そのためには、声を出すこと。」
「思わず感じている時は、『アアーン』 だけでも良いし」
「 お相手の雰囲気に合わせて、『あぁ~っ、そこがいいっ・・・』とか」
「あえぎながら『あたってるわ~』と言ってみる」

「さらに、『今のがすご~く、気持ちいい・・・』とか
『もっと、ああ、イキそう』 って声を出して、気持ち良さを伝えると、 多くの男性は、女(女装子)を何とか逝かせようとしてくれるからね。」
「ポイントとしては、ウソでも良いから声を出していると、男性は満足し、さらに興奮してきて、もっと気持ちよく動いてくれる。それに、声を出すことで緊張が取れ、喘ぎ声をあげていると、自然に身体がリラックスして、自然に花園も開きやすくなって、より気持ちよくなれるの」
「でもね、男の人に貫かれて、女性になりきって気持ちよくなって、大声で喘ぎ声をあげてリラックスしていると、中がローションでグチョグチョだと、そのうち緩くて滑りやすくて男性はもっと締め付けてほしくなる、物足りないって感じるようになってくる。」
「だから、お相手にサービスする余裕がでてきたら、肛門の括約筋を締めて男性の肉棒を気持ちよくしてあげようね。」
「締めたり緩めたりする練習は、普段からしておくこと。深呼吸をするときのように、肛門でも空気を吸ったり吐いたりするような気持ちになって、締めたり緩めたりすると、肛門の括約筋を意識的に動かせるようになるからね。」
「また、逆に男性の動きが激しくて、ガンガンに突きまくられて呼吸やお腹が苦しくなったら、締めることで固い肉棒が奥まで入ってこなくなって苦しくなくなるし、男性も締めつけられることで快感が高まって気持ち良くなるのよ」
「それでは、これからまた二人一組になって練習です」
「そこの二人は、このお部屋よ」

「他の人には見られていないから、恥ずかしくないでしょ。今度は大きく声を出してやってみてね。」
「時間は20分。何度射精してもいいけど、コンドームをつけてすること。時間が来たら休憩は10分て、男性は部屋を出て相手を変えてやってね。女装子はその部屋に居てね。今からは私も参加しますからね。」
「柔らかなベッドの場合、二人の重みで身体が沈んでしまうから注意するのよ。最後に正上位でその時を迎える場合は、男性に両足を担ぐようにしてもらうか、M字開脚の場合は腰の下に枕を置いて、男性が激しく動かしやすいように、無理なく挿入できる位置に腰を上げるようにするのよ。」
「ホテルの枕には、バスタオルを巻いて汚さないようにね」
各部屋に別れて、あちこちで男性職員と女装子が男女の営みを始めた。エアコンを効かせているが、激しく絡み合うことで、男性は顔から、額から汗のしずくを滴らせていた。
女装子は、『ああ、もっとよ~』とか『そ、そこっ~』などと目いっぱいよがり声をあげ、絶頂に達した男、女装子が荒い息をして抱き合い、悦楽を求めていた。時間が過ぎると、女装子を残して男性職員は部屋を移り、相手を変えるのだった。
でも、男性職員の中には、もうアレが役に立たなくなった者もいた。
「だらしないわね、男でしょ、AVの汁男優にも成れないわね」
そういう言うと、何度も射精してダウンした男性に代わって、講師はDカップ以上のバストをゆらしながら、想像以上の巨根を女装している私の中に挿入した。
ただ深く挿入するだけでなく、Gスポットを微妙に刺激することで、官能の悦びを与え絶頂へと導く男役を演じていた。 そして、逝かされた。
「逝ったの?・・あなたも、逝けたんでしょ」
「今のが、トコロテンというのよ」
そう言い終わると、バストを揺らしながら、次の女装子の部屋に近づくのだった。
次々と女装子が喜悦の声を上げながら、講師のテクニックに翻弄され、快感と共に射精させられていた。
萎えてしまった男性達と入れ替わり、美しい講師の直接の指導を受け、すべての女装子が喜悦の声をあげながら絶頂に達して、その日の講習は終わった。
《縄とバイブと快感と》
6月が終わり、真夏の暑さを迎えるころ、スタッフから夏の時期の様々な行事の役割分担が決められました。
期待していたまとまった夏休みなどはなく、週二日だけ役割がない日を与えられたのです。
私たち女装者のC組(シーメールのようなメンバー)数名が集められました。
7月から、木曜会のお客様を接待するという役割が決められた。

木曜会と言うのは、表向きは、寺の運営上の議決をする場です。
地区ごとに、週に一度夕方6時から、檀家総代、お寺の関係者が集まり、寺の運営について話し合い、その後に会食を夜更けまで楽しむ会なのです。
その木曜会の会食後のお楽しみというのは、お寺の関係者と女装塾のメンバーがひそかに関係を持つ、女装塾の学習効果が身についているか、女性として奉仕ができるかを見極める練習の場だったのです。
木曜会がどんな会だったか、私の体験についてお話しします。
寺院のそばにある4階建ての会館、そこには、宿泊のできる「浴室付きの和洋室」が、4室ありました。それぞれの部屋には『涅槃』『煩悩』『光明』『歓喜』という名前が付けられていたのです。
木曜会が終わると、配偶者を亡くした独り身の役員、男性だけでなく、女性の方もいました。木曜会の世話を担当する、男性職員、女装塾のメンバーが、指名されるままにそれぞれの部屋に消えていくのです。
わたしも、「和装でお相手しなさい」というメモを渡されて、『涅槃』ルームで接待することになったのです。女装塾の私たちは3階の「法悦の間」に集められて準備しました。
二人は、和装に合うように化粧をしました。
準備として、白い絹の布でできた下着を穿き、腰巻、肌襦袢、何本もの紐で着物を着付けられたのです。
他の一人は洋装なのか、ミニドレスを着せられていました。
下着は、黒いレースのブラジャー、ショーツ、ガーターベルトまで、おそろいのものを身に着けていました。
私が『涅槃』ルームに入ると、そこで待っていたのは、50すぎの男性役員さんでした。
美しい芸者姿で部屋に入ると、洋室のベッドルームでなく、8畳の和室に連れていかれたのです。
押し入れを開けると、4畳半ほどの板の間があり、天井から滑車やロープが吊り下げられていたのです。
お相手を「Yさん」と呼ぶことにして、Yさんは私の両手を縛り、縄で腰、手足を縛り上げました。 カラカラと滑車の音がして、私の身体は床から離れ、宙に浮いた状態になったのです。
「美しい芸者姿のお前が男だなんて、誰も気が付かないだろうね」
「今夜は、楽しませてもらうよ」
「身体に傷をつけたりしないから、怖がらなくていいよ」
「妻は、お茶の師範で上品ぶって着物を着ていても、俺の前では、快感を求めるメスだったよ」
「今夜は家内の供養のために、他の女を抱いたりせずに精進する代わりに、君を極楽往生させてやるから」
縄を解かれて、畳の上に座らせると、上は着物を着たまま、下は太腿も露わに腰巻がめくれ上がり煽情的な役割を果たしていました。

Yさんが後ろから私を抱きしめると、着物の前をはだけるのです。
「おっぱいはまだ少し膨らんでいる程度、乳首も小さいんだな」
「いずれ、手術でもしておっぱいが大きくなると、そこらの女よりもいい」
着物の前をはだけられ、腰巻をまくり上げ、さらにその奥に手を入れて白い下着を触るのです。
その刺激で、少しずつ硬くなりかけた私のものを、楽しそうにいじるのです。
ふすまを開けるまで、押し入れのように見えた部分は、フローリングの床、高い天井の窓のないSM用の部屋。
宙づりにされ、さるぐつわを口に、手拭いで目隠しをされてしまったのです。
電動のバイブやローターが押し当てられ、首筋、脇腹、乳首、太腿、股間の部分、すべてが性感帯のようになり、次に何をされるのかわからない状態で、「いやらしいね、こんなに感じているなんて」と言葉で犯されるのです。
「今度は足の方を持ち上げよう」そういうと、縄を天井の別の滑車に取り付けて、カラカラと両足が持ち上がるのです。
「ハンモックのようで、楽しいだろう」
Yさんは、着物、腰巻を捲り、白い下着を太腿のほうにずらすと、ピクンとそそりたった私の性器に口をつけるのです。さらに、すっぽりと口に含まれてしまいました。
「我慢するんだよ、すぐに逝ったら面白くないからね」
Yさんの口で、舌で刺激されながら、根本に電動のバイブを押し当てられていた。

快美感がこみあげてくる、おさえようにも堪えきれず、声が漏れ出てしまう。
「ああっ、もうダメッ、アアー」
「ダメッ、もう逝ってしまうわ、いいわ」
「ダメッなんて言いながら、ほら、欲しがってるんだろ」
「イクッ、逝ってしまう、アアッ、イイ、逝くわ」
喜悦の声を上げながら、彼の口の中に精液をほとばしらせてしまった。
「もう逝ったのかい、俺の妻も口唇愛撫ですぐ逝ってたけど、セックスでは感じたふりもあった」
「君の白濁は逝った印や、まずい味やけど、俺は好きだよ」
腰ひもを解き、長襦袢のすそから手を入れてくるYさん。ローションをあの部分に塗り、次には指を挿し入れてきました。
2本、3本、指を増やして具合を確かめています。
女装塾でも、亀頭が入りやすいように、拡張するためのお稽古も毎日続けていました。
「ベッドより、この上でする方が、やっている感じがする」
Yさんはコンドームをつけながら、私に話しかけるのです。
襦袢の前を大きく開かれて、本物のペニスをあてがわれ、わたしは難なくYさんのものを受け入れていました。
「アッ、アアーン」と甘えるような、痛みをこらえて喘いでいるような声をあげます。

「挿入時の痛さをこらえて、黙っているようでは、あかんのや」
住職の奥さんや先輩から教えられたとおりに、女として男性を受け入れる喜びを、表現するのです。
「ああ、いいわ」
「ステキ、いいの、アアーッ入っているわ」
私の声に反応して、Yさんは満足そうに、腰を動かし始めるのです。
私の身体で欲情してくれている、Yさんのものが固さを増し、Yさんも感じ始めているのか、息が荒くなっています。
正上位、屈曲位、後背位、などYさんを受け入れているうちに、わたしも感じはじめ、太いものが動きまわるたびに声を上げていました。
ベッドや布団でなく、固い床の上で、畳の上で抱かれるのは初めてでした。
最後の正上位では、Yさんが私の両足を担ぐようにして、私の腰を高くして、突き上げ、激しく腰を動かしながら、絶頂を迎えました。
奥さまを偲んでセックスを楽しみ、今は隣でいびきをかきながら、眠っているYさん。
婿養子に入り、奥さんにコンプレックスを持ちながら、和装の奥さまを縄で縛り、自分の言いなりにして、和装のままで愛し合い求め合った、その時だけは男としての自信を取り戻していたのでしょう。
こんな感じのセックスもいいなと思った夜でした。
その頃、隣の『煩悩ルーム』
会社経営をしている未亡人が、若い男性職員とお楽しみ中。
涅槃ルームのテレビの秘密のボタンを押すと、隣室の様子がモニターできるのです。
「アアー、いいわ、でも、まだまだ逝っちゃだめよ」と叫んでいる。
熟女の身体を満足させるように命じながら、奉仕させているのです。
木曜会は、夏の間、ずっと続きました。
私は、毎回のように指名があり老若取り交ぜて、お相手に「女として尽くす」ことになったのです。
女装塾のメンバーに対して、8月から受ける講習と実習の後に、卒業できるかどうかの見極めが、言い渡されることになりました。
【2】女になるための技術講習
【3】女お店での外部実習・あとがき
【今回のあらすじ】
女装塾では、いろいろな講習があり、女として男性を迎えるための基本的なことや技術講習があるのです、それを終えるには、検定試験もあるのです。
《女になるための技術講習》

女装塾のメンバーに対しては、女になるための検定試験というか、見極めが最後に実施されることになりました。
ずっと、昔の検定は、今とは違っていました。
女装塾が「おかま道場」と言われていた頃は、
・髪の毛を手入れすること、
・女性のメイクができること、
・デパートで女性用衣類を試着して購入できること、
・和装の着付けが自分でできること。
・大事なこととして、手作りで料理、裁縫ができること。
それは、毎日のまかないをつくることや、クリーニング工場の作業でで身に付きました。
最後は、“銭湯で女湯に入れる”、男だと気づかれないで、身体を洗って、出てくる。

全裸になっても女性を演じること、周囲に気づかれずに、それは難しいことでした。
それが卒業試験だったのです。
検定で使用する銭湯の経営者は、お寺でした。今では、「銭湯の女湯に入る」という行為は禁止されている。
臨時の特別講習は、プロの先輩ニューハーフが講師でした。
前回は、ムダ毛、体毛の処理について教えてくれた方でした。黙っていると、まさか、と思うほどきれいな方です。ずっと話を聞いていると、まるで女性が話しているようです。
「お相手の方の硬くなったものを迎え入れるのに、必要なものは?」
「ローション?、コンドーム? 必要だけど・・・」
「一番は、お腹(お尻)をキレイにしておくこと。」
「お野菜や食物繊維の多い食事を心がけることで、定期的な排便をする。デートの前には、時間をかけてトイレで出すべきものを出してから、 ぬるめのお湯でシャワー浣腸 をするのが一番簡単なの」
「今からしっかり出しておくのよ、トイレで用を済ませてから、会館の浴場に集まってね」
みんなが、揃ってから説明が始まりました。
「お尻にお湯を入れる温度は、かなりぬるめに調節しておいてね。」
「熱すぎるとヤケドをしたり、冷たいとお腹を冷やしてしまうから。」
「お風呂場で、しゃがんで肛門を突き出しながら、お湯が出ているシャワーヘッドをピタッと押し当てると、アナルの中にお湯が流れ込んでくる。」
「シャワーを細くできる切り替えがついているのもあるけど、うまくお湯が入らない場合は、シャワーヘッドをピッタリくっつけたまま、ウンチをするときみたいにアナルをちょっと広げるとお湯が入ってくるからね」
「それでは、二人ずつ順番にやってみましょう」
「きれいにしなきゃいけないのは、肛門に一番近い直腸の中だけ。」
「お湯を入れ過ぎると、直腸の先にあるS字状結腸までお湯が入ってしまって、後で残り湯を出さなきゃいけなくなるから、無理して大量のお湯を流し込まない。」
「お湯を入れる量は、お湯が入ってきたって感じてから、数秒で充分。無理にガマンをしないで、身体を拭いてからトイレに行けるぐらいのお湯が入れば充分だからね」
「シャワー浣腸の注意をするとしたら、シャワーヘッドを外してホースだけにしてお湯を入れると、まわりにお湯が漏れなくなってお湯を入れやすくなるけど、ホースによっては、ホースの先にお尻の粘膜を傷ける微小な突起がいっぱいついているものもあるから、お尻にホースを突っ込んで洗おうとするときは、ホースの先の肌触りを指先で確認して、粘膜を傷つけるホースでないか確かめてね」
「それでは、浴室横のトイレで、お湯を出してきてね」
「トイレに座ったら、力を入れて一気にお湯を出してね。一気に出さないとお腹の中にお湯が残ってしまうから。お湯を入れて出すのを3~4回繰り返せば、直腸の中はきれいになる。お湯の色が透明になるまで繰り返さなくても、だいたいキレイになっていれば、お相手の硬いものを汚すことはないからね」
「お湯を入れすぎたり、かなり経験を積んでアナルだけじゃなくてS字状結腸も開きやすい身体になっていると、直腸に入っていたお湯を全部出し切っても、S字状結腸に残っていることがあるわ」
「そのまま、セックスを始めると、お湯がゆっくり直腸に降りてきて、前技の時ならまだしも、エッチをしているときに、汚れた水がドバッと出てきちゃう。」
「それを避けるためには、お湯を出してから10分以上してから、もう一度トイレに行って残り湯が出ないか確かめようね」
「もし、シャワー浣腸ができないとき、無印のお店でノズル付きのポリエチレン容器を買ってくれば、お湯を入れることができる。」
「ポリエチレン容器は350ccぐらいで、手で簡単に押してへこませるぐらい柔らかい容器が手頃。ノズルを切ってアナルに入れやすくして使うときは、粘膜を傷つけないように、カットしたところが尖っていたら、ツルツルになるようにすこし摩耗させてね。」
その後、1本ずつ渡されたポリエチレン容器で、お湯を入れる練習をして、みんなお腹の中がきれいにになったことをトイレで確かめました。
「入浴できる設備や場所がない時は、洗浄便座を使う方法もあるわ」
「セックスの経験が増えて、お尻の穴を意識的に大きく広げられるようになったら、洗浄便座の水流を最大にして、ちょっと前屈みになって角度をあわせると、お湯がお尻の中に入ってきて、簡単に洗えるようになる。」
「薬局で買ってきた浣腸を使用する方法もあるけど、浣腸を使っても、直腸に多少は便が残るから、上のどれかの方法で残っているウンチを出した方が安心。」
「ただ、浣腸を使うと、直腸だけ排便すれば良いのに、我慢しすぎると、もっと上の方に残っているウンチまで排便することになるし、あまり頻繁に繰り返していると、自分で排便する習慣がなくなって浣腸に頼るようになる可能性もあるので、シャワー浣腸ぐらいの方が良いと思うわ」
「いつでも準備をしておくこと、出会いのチャンスは突然やってくることがあるから、抱かれたい人と出会ったらいつでもできるように」
「男の人って、すぐヤリたくなっちゃうの。素敵な人と出会ったのに、準備ができていなかったら、他の女装子に取られて、チャンスは二度と巡ってこなかった‥‥なんて悲しい事にならないように、いつでもできるようにしておくこと。」
「普段から、ローションとコンドーム、250㏄程度のノズル付きのポリエチレン容器を持ち歩くとかすれば、お出かけの前にお尻を洗うのを忘れても、ウォシュレットのないトイレでも水道さえあれば、週末だけ女装の人もチャンスを生かせるかもね」
「あとは補足なんです、初めてのアナルセックスのときは、緊張感からアナルがひらかないままで、『無理に挿入してもらおう』、『挿入しよう』としてうまく入らなくて失敗する人が多いの」
「失敗を避けるためには、ゆっくり挿入、アナルオナニーをして指が3本ぐらい入るようにしておくこと、場合によっては、大人のおもちゃのお店でディルドー(ペニスの形をしたもの)とローションを買って練習しておくのもいいわ」
「セックスは、心の準備を充分にして、緊張感をなくすことが大切。」

「はじめてお付き合いするときは、写真のようなものはダメ」
「脱がされやすくて、着なれたプレイ下着がいいわ」
「脱ぐのも、着るのも不安がないものを身に着け、安心して前技からフェラやイラマを楽しむこと」
「お互いに雄と雌になって、はしたないぐらい興奮して、セックスがしたいという淫らな気持ちが強いほうが、開きやすい。」
「相手の顔が見えない姿勢は、楽に入れてもらいやすい」
「それでも、ゆっくり入れてもらうのよ」
「注意してほしいのは、”愛する人に、初めて捧げる”、とか
”この人に好かれたい”という思いが強いとき。」
「清楚な女性を演じて正上位で、アソコの開きが悪いなんて、最悪」
「向かい合って、緊張しすぎないこと、バックが相手も入れやすいの」

「通常の女性よりも、穴が下にあるから、男性は入れにくいの」
「女装子のあなたが、”早く、入れて”なんて、せかさないこと」
「それよりも、入ったときに、”うれしさ”を表現するの」
「”いいわ、感じるの、あなたと結ばれてうれしい”とかね」
「緊張して、入り口がきつくなって、無理をして受け入れても、中で裂傷により出血ということもあるから、『処女を失った』ときのように喜べないこともある。」
「かなりの出血になることもあるから、セックスを楽しめなくなってしまうのよ。太い相手でも、ゆっくり入れてもらうと大丈夫、基本はゆっくりよ」
「今まで話してきたことは、身だしなみの大切な部分でした。男女の営みと違う、私たち女装子と男性のセックスについては、準備が必要ですから、日頃からお腹(お尻)をきれいにしておいてください。」
《本番練習と木曜会の体験学習》
講習室で、実習が始まった。
C組のメンバーは、化粧して、ウイッグを被り、ランジェリー姿で、会館の職員相手にイラマチオの練習をさせられていた。
男の前に膝をつき、上目遣いで咥えしゃぶる練習中でも、逝ってしまう早漏気味の職員がいて、むせているC組の姿があった。
「はい、やめなさい。汚れてしまった人は顔を洗ってきなさい。」
「今日は、いよいよ本番の練習です。セックスを楽しむのではなく、勉強ですからね」
「皆さんの様子を見ていると、まだまだ、ダメです。どこがダメなのかを場所を変えて、今から学習します」

「それでは、今日は、お客様用のベッドルームを使用します」
「フローリングにウレタンマットより、いいでしょう。これからは本番に近い雰囲気で練習します。」
「練習は、二人一組になって部屋に入り、ベッドで教えられたことを実践するのよ」
「今から話すことを、しっかり頭に入れてね。アナルセックスをするときは、緊張感をなくして、淫らなことを楽しむ、そういう気持ちになってすること。」
「淫らな雰囲気を作るのは、女装子の役目よ。」
「オナニーなら自分が一番気持ち良くなるように指を動かせるけど、挿入されて気持ちよくなりたいなら、黙ってたり、ただ喘いでいるだけではだめ。」
「お相手が、どういう動きをした時が気持ちが良いのか、どういう角度で挿入され、どう突かれるのが気持ちよいのか、それを言葉で伝えないと、気持ちよくしてもらえないよ。」
「特に、女装子との経験が浅い、男性の場合はね」
「女装子も経験が浅いうちは、挿入の時に痛くなったら、
『ごめんなさい、少し痛いの』と言い、一度抜いて貰って、また入れなおして貰うか、少しだけ引き抜いて貰ってしばらく動かさずにいると、広がって入れやすくなるからね。」
「根本まで入ったら、一度動くのを止めてもらい、『捧げている今の私は女』と自分に言い聞かせ、『あなたの女になれたんだわ』と相手に聞こえるように伝えて、アソコの中に入ってる男性器の感覚を充分に味わうことが大切。」
「キスをして、『ああ、あなたが入っているのね』とか言いながら、時間をかせぐのも良いかもね。」
「入れるときは大変だったとしても、硬い肉棒を入れたまま動かずにいると、少しずつ慣れてきて、動かしても痛くなくなるからね。」
「ちょっと動かしても痛くなくなったら、自分から腰を動かすか、お相手に『動いても大丈夫よ』とか『もっと突いて、オネガイ』って伝えて、愛し合おうね。」
「挿入されている角度を調整すると、痛かったり、気持ちよかったりするし、目いっぱい奥まで突かれるのと、浅く出入りされるのとどちらが感じやすいか、どれぐらい気持ちよいのかを伝えないと、気持ちよくして貰えないよ」
「そのためには、声を出すこと。」
「思わず感じている時は、『アアーン』 だけでも良いし」
「 お相手の雰囲気に合わせて、『あぁ~っ、そこがいいっ・・・』とか」
「あえぎながら『あたってるわ~』と言ってみる」

「さらに、『今のがすご~く、気持ちいい・・・』とか
『もっと、ああ、イキそう』 って声を出して、気持ち良さを伝えると、 多くの男性は、女(女装子)を何とか逝かせようとしてくれるからね。」
「ポイントとしては、ウソでも良いから声を出していると、男性は満足し、さらに興奮してきて、もっと気持ちよく動いてくれる。それに、声を出すことで緊張が取れ、喘ぎ声をあげていると、自然に身体がリラックスして、自然に花園も開きやすくなって、より気持ちよくなれるの」
「でもね、男の人に貫かれて、女性になりきって気持ちよくなって、大声で喘ぎ声をあげてリラックスしていると、中がローションでグチョグチョだと、そのうち緩くて滑りやすくて男性はもっと締め付けてほしくなる、物足りないって感じるようになってくる。」
「だから、お相手にサービスする余裕がでてきたら、肛門の括約筋を締めて男性の肉棒を気持ちよくしてあげようね。」
「締めたり緩めたりする練習は、普段からしておくこと。深呼吸をするときのように、肛門でも空気を吸ったり吐いたりするような気持ちになって、締めたり緩めたりすると、肛門の括約筋を意識的に動かせるようになるからね。」
「また、逆に男性の動きが激しくて、ガンガンに突きまくられて呼吸やお腹が苦しくなったら、締めることで固い肉棒が奥まで入ってこなくなって苦しくなくなるし、男性も締めつけられることで快感が高まって気持ち良くなるのよ」
「それでは、これからまた二人一組になって練習です」
「そこの二人は、このお部屋よ」

「他の人には見られていないから、恥ずかしくないでしょ。今度は大きく声を出してやってみてね。」
「時間は20分。何度射精してもいいけど、コンドームをつけてすること。時間が来たら休憩は10分て、男性は部屋を出て相手を変えてやってね。女装子はその部屋に居てね。今からは私も参加しますからね。」
「柔らかなベッドの場合、二人の重みで身体が沈んでしまうから注意するのよ。最後に正上位でその時を迎える場合は、男性に両足を担ぐようにしてもらうか、M字開脚の場合は腰の下に枕を置いて、男性が激しく動かしやすいように、無理なく挿入できる位置に腰を上げるようにするのよ。」
「ホテルの枕には、バスタオルを巻いて汚さないようにね」
各部屋に別れて、あちこちで男性職員と女装子が男女の営みを始めた。エアコンを効かせているが、激しく絡み合うことで、男性は顔から、額から汗のしずくを滴らせていた。
女装子は、『ああ、もっとよ~』とか『そ、そこっ~』などと目いっぱいよがり声をあげ、絶頂に達した男、女装子が荒い息をして抱き合い、悦楽を求めていた。時間が過ぎると、女装子を残して男性職員は部屋を移り、相手を変えるのだった。
でも、男性職員の中には、もうアレが役に立たなくなった者もいた。
「だらしないわね、男でしょ、AVの汁男優にも成れないわね」
そういう言うと、何度も射精してダウンした男性に代わって、講師はDカップ以上のバストをゆらしながら、想像以上の巨根を女装している私の中に挿入した。
ただ深く挿入するだけでなく、Gスポットを微妙に刺激することで、官能の悦びを与え絶頂へと導く男役を演じていた。 そして、逝かされた。
「逝ったの?・・あなたも、逝けたんでしょ」
「今のが、トコロテンというのよ」
そう言い終わると、バストを揺らしながら、次の女装子の部屋に近づくのだった。
次々と女装子が喜悦の声を上げながら、講師のテクニックに翻弄され、快感と共に射精させられていた。
萎えてしまった男性達と入れ替わり、美しい講師の直接の指導を受け、すべての女装子が喜悦の声をあげながら絶頂に達して、その日の講習は終わった。
《縄とバイブと快感と》
6月が終わり、真夏の暑さを迎えるころ、スタッフから夏の時期の様々な行事の役割分担が決められました。
期待していたまとまった夏休みなどはなく、週二日だけ役割がない日を与えられたのです。
私たち女装者のC組(シーメールのようなメンバー)数名が集められました。
7月から、木曜会のお客様を接待するという役割が決められた。

木曜会と言うのは、表向きは、寺の運営上の議決をする場です。
地区ごとに、週に一度夕方6時から、檀家総代、お寺の関係者が集まり、寺の運営について話し合い、その後に会食を夜更けまで楽しむ会なのです。
その木曜会の会食後のお楽しみというのは、お寺の関係者と女装塾のメンバーがひそかに関係を持つ、女装塾の学習効果が身についているか、女性として奉仕ができるかを見極める練習の場だったのです。
木曜会がどんな会だったか、私の体験についてお話しします。
寺院のそばにある4階建ての会館、そこには、宿泊のできる「浴室付きの和洋室」が、4室ありました。それぞれの部屋には『涅槃』『煩悩』『光明』『歓喜』という名前が付けられていたのです。
木曜会が終わると、配偶者を亡くした独り身の役員、男性だけでなく、女性の方もいました。木曜会の世話を担当する、男性職員、女装塾のメンバーが、指名されるままにそれぞれの部屋に消えていくのです。
わたしも、「和装でお相手しなさい」というメモを渡されて、『涅槃』ルームで接待することになったのです。女装塾の私たちは3階の「法悦の間」に集められて準備しました。
二人は、和装に合うように化粧をしました。
準備として、白い絹の布でできた下着を穿き、腰巻、肌襦袢、何本もの紐で着物を着付けられたのです。
他の一人は洋装なのか、ミニドレスを着せられていました。
下着は、黒いレースのブラジャー、ショーツ、ガーターベルトまで、おそろいのものを身に着けていました。
私が『涅槃』ルームに入ると、そこで待っていたのは、50すぎの男性役員さんでした。
美しい芸者姿で部屋に入ると、洋室のベッドルームでなく、8畳の和室に連れていかれたのです。
押し入れを開けると、4畳半ほどの板の間があり、天井から滑車やロープが吊り下げられていたのです。
お相手を「Yさん」と呼ぶことにして、Yさんは私の両手を縛り、縄で腰、手足を縛り上げました。 カラカラと滑車の音がして、私の身体は床から離れ、宙に浮いた状態になったのです。
「美しい芸者姿のお前が男だなんて、誰も気が付かないだろうね」
「今夜は、楽しませてもらうよ」
「身体に傷をつけたりしないから、怖がらなくていいよ」
「妻は、お茶の師範で上品ぶって着物を着ていても、俺の前では、快感を求めるメスだったよ」
「今夜は家内の供養のために、他の女を抱いたりせずに精進する代わりに、君を極楽往生させてやるから」
縄を解かれて、畳の上に座らせると、上は着物を着たまま、下は太腿も露わに腰巻がめくれ上がり煽情的な役割を果たしていました。

Yさんが後ろから私を抱きしめると、着物の前をはだけるのです。
「おっぱいはまだ少し膨らんでいる程度、乳首も小さいんだな」
「いずれ、手術でもしておっぱいが大きくなると、そこらの女よりもいい」
着物の前をはだけられ、腰巻をまくり上げ、さらにその奥に手を入れて白い下着を触るのです。
その刺激で、少しずつ硬くなりかけた私のものを、楽しそうにいじるのです。
ふすまを開けるまで、押し入れのように見えた部分は、フローリングの床、高い天井の窓のないSM用の部屋。
宙づりにされ、さるぐつわを口に、手拭いで目隠しをされてしまったのです。
電動のバイブやローターが押し当てられ、首筋、脇腹、乳首、太腿、股間の部分、すべてが性感帯のようになり、次に何をされるのかわからない状態で、「いやらしいね、こんなに感じているなんて」と言葉で犯されるのです。
「今度は足の方を持ち上げよう」そういうと、縄を天井の別の滑車に取り付けて、カラカラと両足が持ち上がるのです。
「ハンモックのようで、楽しいだろう」
Yさんは、着物、腰巻を捲り、白い下着を太腿のほうにずらすと、ピクンとそそりたった私の性器に口をつけるのです。さらに、すっぽりと口に含まれてしまいました。
「我慢するんだよ、すぐに逝ったら面白くないからね」
Yさんの口で、舌で刺激されながら、根本に電動のバイブを押し当てられていた。

快美感がこみあげてくる、おさえようにも堪えきれず、声が漏れ出てしまう。
「ああっ、もうダメッ、アアー」
「ダメッ、もう逝ってしまうわ、いいわ」
「ダメッなんて言いながら、ほら、欲しがってるんだろ」
「イクッ、逝ってしまう、アアッ、イイ、逝くわ」
喜悦の声を上げながら、彼の口の中に精液をほとばしらせてしまった。
「もう逝ったのかい、俺の妻も口唇愛撫ですぐ逝ってたけど、セックスでは感じたふりもあった」
「君の白濁は逝った印や、まずい味やけど、俺は好きだよ」
腰ひもを解き、長襦袢のすそから手を入れてくるYさん。ローションをあの部分に塗り、次には指を挿し入れてきました。
2本、3本、指を増やして具合を確かめています。
女装塾でも、亀頭が入りやすいように、拡張するためのお稽古も毎日続けていました。
「ベッドより、この上でする方が、やっている感じがする」
Yさんはコンドームをつけながら、私に話しかけるのです。
襦袢の前を大きく開かれて、本物のペニスをあてがわれ、わたしは難なくYさんのものを受け入れていました。
「アッ、アアーン」と甘えるような、痛みをこらえて喘いでいるような声をあげます。

「挿入時の痛さをこらえて、黙っているようでは、あかんのや」
住職の奥さんや先輩から教えられたとおりに、女として男性を受け入れる喜びを、表現するのです。
「ああ、いいわ」
「ステキ、いいの、アアーッ入っているわ」
私の声に反応して、Yさんは満足そうに、腰を動かし始めるのです。
私の身体で欲情してくれている、Yさんのものが固さを増し、Yさんも感じ始めているのか、息が荒くなっています。
正上位、屈曲位、後背位、などYさんを受け入れているうちに、わたしも感じはじめ、太いものが動きまわるたびに声を上げていました。
ベッドや布団でなく、固い床の上で、畳の上で抱かれるのは初めてでした。
最後の正上位では、Yさんが私の両足を担ぐようにして、私の腰を高くして、突き上げ、激しく腰を動かしながら、絶頂を迎えました。
奥さまを偲んでセックスを楽しみ、今は隣でいびきをかきながら、眠っているYさん。
婿養子に入り、奥さんにコンプレックスを持ちながら、和装の奥さまを縄で縛り、自分の言いなりにして、和装のままで愛し合い求め合った、その時だけは男としての自信を取り戻していたのでしょう。
こんな感じのセックスもいいなと思った夜でした。
その頃、隣の『煩悩ルーム』
会社経営をしている未亡人が、若い男性職員とお楽しみ中。
涅槃ルームのテレビの秘密のボタンを押すと、隣室の様子がモニターできるのです。
「アアー、いいわ、でも、まだまだ逝っちゃだめよ」と叫んでいる。
熟女の身体を満足させるように命じながら、奉仕させているのです。
木曜会は、夏の間、ずっと続きました。
私は、毎回のように指名があり老若取り交ぜて、お相手に「女として尽くす」ことになったのです。
女装塾のメンバーに対して、8月から受ける講習と実習の後に、卒業できるかどうかの見極めが、言い渡されることになりました。
《つづく》続きは、女装塾(幻のサマースクール)【3】へ
ホームページにもどる
コメント