【目次】夢は夜開く(女装・和美)
【1】《夜は妻の遺品で》《女装オナニー》《芦屋の宴》
   《出張の夜》《他人ではない》《秘密のSM交際》
 
【2】《雄獅会の夜》《メス逝き、極楽往生》《女になるとき》
   《女としての悦び》


【あらすじ】ふと、過去のことを振り返る。妻が亡くなっても、妻の実家とは縁が切れなかった。家元の娘である妻と結婚する時に、交わした約束があった。それ以上に、他人には言えない義父との秘密の関係が出来てしまった。それから、私はSNSで知り合った男性と交際、初めてSMプレイを経験したのです。

《夜は妻の遺品で》

 故人を偲んで「形見分け」という儀式があります。かなり親しい親族だけで、故人が使用していたもの、宝飾品、着物などを分け合うことが多いようです。しかし、亡くなった方が身につけていたものでも、下着やランジェリーは形見分けの対象外で残されることが多いものです。

 今回のお話の主人公の場合も、最愛の妻を亡くした後、妻の遺品の品々を取り出します。妻を偲ぶ形見の品が、自分を慰めるものに変わり、いつしかそれを身につけて女になる、秘密の時間があったのです。

 我慢できずに、悩ましいランジェリーを身につける。透けるようなレースのスキャンティを穿き、網目のストッキングを丁寧に脚に通して、ガーターベルトで吊るのです。
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 脚には10cmはあるエナメルのハイヒールを履き、悩ましい下着姿で、室内の女装を楽しむだけでなく、ミニスカート、ワンピース、ボディコンなどをお気に入りのスタイルで外出を楽しむ姿がありました。

 最初は、亡き妻を偲ぶ行為だったものが、次第にエスカレートして、女装することが目的となり、女装での外出が増えると、リモコンを使い、外出先の公園や史跡で写真を撮り、自然光の下で自分の女装の出来栄えを、自宅でプリントして楽しむのです。

 そこには女になった自分がいて、性欲のはけ口としてオナニーをすることもあるのです。

 女装するようになって数年が過ぎると、女性ならではの下着、ブラジャー、スリップ、ストッキングなどを身につけることに慣れます。ミニスカート、ワンピース、ボディコンなどをお気に入りのスタイルで外出を楽しみ、最初の頃の憧れだったウェディングドレスを身にまとい、和装で舞妓さんや白無垢の花嫁姿になり、写真を撮って楽しむのです。

 ベッドでは悩ましいランジェリーを身につけ、透けるようなレースのスキャンティ、ガーターベルトで吊られた網目のストッキング、脚には10センチはあるエナメルのハイヒール、かかと部分は細いピンヒール、カールした長い髪の毛のウイッグがさらに女性らしさを醸し出す。

 お気に入りの服で女装するだけでなく、少し冒険したくなることもあります。そういう女装子が、SMの世界にはまってしまい、辱めを受けたり淫らな形で官能の喜びを求めるとしたら・・・

《女装オナニー》

 白石和人は、二階の和室に入っていた。和ダンスに化粧台、全身が映る姿見(鏡)が置かれていた。葬式が済んで、2か月が過ぎようとしていた。四十九日の法要が終わってしまうと、家の中は一人だけ。

 宝塚からJRの電車で20分ほど、新三田から2㎞ほどのニュータウン。100坪ほどある敷地に、四季折々の花が咲くように花壇が手入れされていた。その庭の手入れをしていた妻はもういない。3年前に乳がんと診断され、手術をした。再発しなければと言われたが、2年で再発、帰らぬ人となった。

 踊りの家元に生まれ、宝塚のスターに憧れていた妻は、宝塚音楽学校を目指したが受験に失敗、音大に入った。声楽のコースを卒業後、家業の道で修業し師範として暮らしていた。

 会社の創立記念のイベントで、舞台をつとめた妻と知り合った。3歳年上だったが、美貌に惹かれてすぐに男と女の関係になり結婚した。妻33歳、自分は30歳だった。もうあれから5年、休みの日には、妻と踊りの稽古をして楽しむこともあった。

 ただ、普通と違うのは、私が日本髪のかつらをかぶり、踊りの着物を身につけ、女舞を踊ることもあった。顔には白いおしろいを塗り、唇には口紅を塗り、長襦袢の上に踊り用の着物を身につけてお稽古をした。
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 妻が亡くなった後、その日の気分で、ブラジャーやスリップ、ストッキングを穿いて、ワンピース姿で女装して外出することもあり、洋装も和装も、どちらにも自信があるけれど、今日は和装で淫らなことをしようとしていた。

 妻のいない和室で、私は首筋から真っ白なおしろいを塗り、頬紅、口紅を塗り、かつらをかぶっていた。長襦袢の下には腰巻、いけないと思いながら、その下に隠れているものに右の手は触れている。

「アアッ、ダメよ、まだお稽古もしていないのに」
「もう夜だろ、稽古なんか、あとですればいいさ」
「お稽古を先にして、オネガイ」

女装して女言葉で話しながら、もう一人の男を演じる。そういう会話が興奮を高めるのだ。
「もう待てないよ、和美」
「そんなにしちゃ、感じすぎるの、待って!」
「もう待てないに決まってるだろ」

女装して和人から和美になったけれど、もうすでに和美のアソコは、ビンビンになっていた。
「アアーン、後ろはダメッ」
「後ろも、ほら、欲しがってるじゃないか」

 振動しながらバイブが押し当てられる。ローションでねっとりした先端が入っていく。腰を浮かせ、バイブを飲み込むように深く挿入した。

 オナホールが硬直した部分にかぶせられた、上下に動かす手つきは慣れた様子。後ろと前で攻め立てられて、よがり声と共に、和美の息は荒くなっていた。
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「ああっ、だめっ」
「あっ、あっ、いいっ」
「ああっ、いっちゃう、逝っちゃうわ」
腰巻はめくれ上がり、女性の下半身には、電動のバイブとオナホールが、それぞれの役割を果たしていた。

 日本髪の美しい女性が、下半身をあらわにしている傍には、縄で縛られた長襦袢姿の女性の写真があった。右手に持ったオナホールからは、白い精液が滴っていた。
 ただ、縄で縛られたその写真の女性、彼女が穿いているパンティの前の部分は、もっこりと膨らんで、あるものがそこにあることを示していた。

 縄で縛られているのはなぜ?・・・長襦袢の写真は、女性ではないのか、そのことについてはこれから先をお楽しみください。


《芦屋の宴》

 妻を亡くした後も、踊りの稽古は続けていた。仕事が休みの日は、車に衣装を積んで、宝塚の家元の稽古場に行き、ほぼ一日過ごすことが多かった。
 そんなある日、芦屋の奥池地区で催されるイベントに招かれた。舞の内容からすると女性中心なのだが、和人はどちらでも舞えるということで、メンバーに選ばれた。

 芦屋の奥池地区は、かなり大きなお屋敷があり、高級住宅地とされていた、庭園の完成を祝っての宴会があり、その日は無事に踊りも済み、屋敷の主人に挨拶をして帰ろうとしていた。

すると屋敷の主人から、声がかかった。
「一人、男の方がおられると聞いていたが、今日は全員女性でしたか?」
家元が、私を見ながら返事をしていた。
「今日は一人踊り手が足りないので、手伝ってもらいました。何か踊りにまずいことでも」
「いや、そうじゃない、とても見事な踊りで、男性とは思えなかった」

「私の娘の婿ですが、踊りの筋もよく、娘が亡くなった今では、娘のように思っております」 そういうやり取りの後、お屋敷からハイヤーで宝塚の家元の家まで送ってもらったのです。

「皆さん、さっきの踊りの時のお写真をいただいたので、配りますよ」
 芦屋の宴会で、踊りを舞っていた時の写真がすぐに配られたのです。その後、宝塚で化粧を落として着替えてから自宅に戻りました。

 自宅の玄関に鍵をかけソファーに荷物を降ろすと、ウイスキーをグラスに注ぎ、冷蔵庫から取り出した冷たいミネラルウォーターで割り、のどを潤したのです。そして、いつものように亡き妻の部屋に入るのです。

「今日は遅くなってしまったわ」
「今からすぐに支度をするから、いい子にしててね」
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 写真をドレッサーの前に立てかけ、女装して舞っていた自分の姿を見つめながら、タンスから妻の下着を取り出した。
「今日は、これにするわ・・・」
ナイロンのパンティー、お揃いのブラジャーを身につけて、カールしたウイッグをかぶるのです。

 喉ぼとけに気が付かなければ、女性にしか見えない下着姿でベッドに横たわると、右の手は固くなっている部分をパンティーの上から撫でさすり、女にしか見えない舞を踊る自分の写真をオナペットにして、絶頂に達しようとしていた。

その時です、電話のコール音が響いたのです。
「今日はご苦労様、芦屋の岡本だが、今日はご苦労さん」
「は、はい」

「なんか疲れた声だね、頼みたいことがあるんだが、次の土曜は空いてるかい」
「稽古のある日です」
「それなら家元に了解してもらっているから、心配しなくてよい」

「何かの催しですか」
「雄獅会が土曜日にある、大切なお客様の前で舞ってほしい」
「何か支度しておくことは?」
「今日と同じように、着物を着て美しい姿で来てほしい」

「どちらにお伺いすれば、よろしいでしょうか?」
「10時ごろに宝塚に迎えのものを送るから、家元のところで待っていてくれ」
電話で用件だけ伝えると、電話はすぐに切れた。

 股間では、我慢しきれないほど固くなっているものがパンティーを押し上げていた。先ほど寸止めを余儀なくされ、透明の液体がナイロンのパンティーの布地に広がり、もう待ちきれなくなっている。

 女装した自分の写真を見つめながら、指先を絡め、せわしなく右手を動かし続けた。先端からほとばしり出たものが、空中に飛び、一部はピンクのスリップの胸の部分に飛沫となって滲みていく。

 美しい着物姿の自分の写真を見ながら異常な陶酔に浸り、女になって男に犯される妄想の中で、幾度も女装した自分自身を絶頂にみちびき、幸せなひとときを楽しんでいた。

《雄獅会》がどんな会なのか、男たちの中に女装した自分が一人だけ、そこでどうされるのかは、まだ知らない。


《出張の夜》

 妻が亡くなってしまうと、民法上は妻の親族との姻族関係は終了することもできる。しかし、妻の実家とは縁が切れなかった。 踊りの家元の娘である妻と結婚する時に、交わした約束があった。終生に渡り、一門の一員として家元の弟子となることだった。

 結婚する時には、三田に100坪ほどの敷地のある家を建ててもらった。それだけではなく、仕事も転職した。家元の持つビル、マンションの管理会社の総務の仕事に就いた。不動産の空き部屋などの室内の改修や賃貸物件の広告を、業者に依頼する仕事を担当したが、ヒマな仕事だった。

  時々、オーナーである家元のお抱え運転手として、お出かけや遊びに付き合うことが多かった。 妻が亡くなる少し前、
まだ入院していた時、東京への出張ということで社長(家元)と二人で出かけた。大手の建設会社との話はすぐに終わり、ある店に連れて行かれた。

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 六本木にある店に着くと、その店はまだ昼過ぎで準備中。私は、夜のショーまでに踊りのレッスンを受けておくように言われ、社長と分かれた。

 六本木のその店で、飛び入り参加するように言われた。その日のショーの踊りは、家元の弟子が舞台構成を任され、和の舞を取り入れたもので、私もすんなりとその店のメンバーと、練習で踊ることができた。

 夕方になって、お店のシャワールームで汗を流した後、エアコンの風で涼んでいた。そこに、お店のママが来て声をかけられた。

「ごめんなさい、少し、足を見せてね」
「あまり毛深くない方ね、脚の毛は剃ってるの?」
彼女は私の足を見ながら、聞いてきた。

「和装で踊ることがあるので、脛毛や無駄な毛は処理してるんです」
「それは好都合ね」そう言うと、ママから下着の入ったかごを渡された。

「パンティーは穿けるわね」
「レースの手袋も、このサイズで大丈夫ね」

「ガーターとブラが一体になった、これは胸を寄せてあげる効果があるの」
「ええっ、これを僕が」
「そうよ、今日は女の子になるのよ、着替え手伝うから」
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「それと、メイクは私がしてあげるから、大丈夫よ」

 なんとなく気が付いていたが、その店は、ニューハーフのショーがあるパブだった。
「はやく支度してね、家元、あなたの会社の社長さんも楽しみにしてるわ」

 お店は5時から開店だったが、店のママから、私が出るのは夜8時だと言われた。
胸を締め付けるブラジャーの感触に気を取られながら、シルクサテンやオーガンジーの布で仕立てられたドレスを着せられて、ハイヒールを履いた。

 お店に来た、お客様におしぼりを配る手伝いをするように言われ、作業が終わるとカウンターの中で手伝ってねと言われた。 5時からは、予約していた団体客で満席になった。6時からのショーが終わり、7時には団体客は帰っていった。

 客の入れ替えがあり、7時過ぎからは通常の営業となった。私は二回目のショーに出る支度をするように言われた。 客が席に着き、注文されたドリンクが配られた後、ステージ以外の照明は暗くなり、ショーは始まった。

 ショーのラストの音楽が流れ、店内が明るくなった。私は和装のままで、客席にいる家元(社長)のところに案内された。

家元(社長)の連れの男性が声をかけてきた。
「綺麗なもんだ、男とは思えないじゃないか」

「娘から、女装したら美人になると聞かされていたが、なるほど」
「家元のお弟子さんだけあって、踊りはやはり本物ね」
そばには、いつの間にか、店のママがいた。

「かつらが重いでしょ、着替えてきたら、新しい下着も用意してるから」
 ママに声をかけられて、お店の子と別室に行き洋装に行くことにした。

 そこで、洋装に合うメイクをしてもらい、パーティドレスのような服に着替えてからお店に戻った。 肩を露出したドレス姿で、お店のボックス席に案内されて、社長の隣に座るように言われた。

「着物姿もよかったが、そのドレスも似合っている」
「洋装のほうが、さらにきれい。とても美人だよ」

そう言われて、私は恥ずかしかった。でも、内心は、うれしかったのです。
「こんな素敵な彼女がそばにいるなんて、家元も幸せね」
「ママ、そんな関係じゃないよ」
「今はそうでなくても、これからが楽しみね」

 そういう会話を聞きながら、恥ずかしがっている私に、ママがお酒をすすめてきた。 3回目のショーが終わる頃にはかなり、お酒も飲み気分もほぐれていた。

 ショーが終わったママや他のスタッフから、女装している私がきれいだと言われて、その夜は宿泊先のホテルに帰るまで、ずっと女装したままにしていた。

 お店の前からママたちに見送られて、家元と女装した私はタクシーに乗り込んだ。数分でホテルに着いた。

「夜景でも見よう」
家元から、ホテルのナイトラウンジに誘われた。 夜景の見える席に二人で並んで座り、グラスに入った水割りを半分ほど飲んだ。

「今日はこれが最後、甘いから飲みやすいよ」
ルシアンが、どれぐらいアルコール度数が高いカクテルかを知らずに、すすめられたカクテル(ルシアン)を飲みほした。甘い味のするカクテルだった。

「部屋に戻ろうか」
そう言われて、席を立ち、エレベーターに家元と二人乗り込んだ。

 お酒の酔いが、意識をもうろうとさせていた。エレベーターのドアが閉まると、目の前が真っ暗になり、「こっちだ」という声を聞いた後は、記憶が無くなっていた。

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 ふと、目が覚めた。天井のダウンライトに照らされている自分は、ベッドの上で寝ているのだと気がついた.。

「胸の谷間が悩ましいね」という声がした。
肩を露出したドレス姿ではなく、下着だけにされていた。

 シリコンのパッドで盛り上がっているブラジャー、ハイヒールに白いストッキング姿。起き上がろうとすると、電気が消された。

「暗い方が、恥ずかしくなくていいだろう」

 近づいてきた誰かに、押さえつけられた。 まだアルコールで酔っているのか、身体がふわっとして起き上がれない。腕に力が入らない。

 手を伸ばすと髪の毛が触れた。 人の頭だ、そう思ったとき、パンティーが脱がされ、快美な感覚が訪れた。下半身に何かがかぶさっている、股間にある敏感な部分が生暖かいものに含まれている。

 さらに、根元部分を握り、何本かの指で扱かれていた。 意識がはっきりするにつれて、相手が、義父であることに気が付いた。

 押しのけようとするよりも、快美感に支配されて性の欲望に負けてしまった。 女装した自分は、今、されるがままに官能の悦びを求め、甘美な刺酔に翻弄されていた。

「アアッ、ダメです、こんなこと」
「ダメッて言いながら、身体は正直に反応しているよ」
「あっ、そんなことをされると・・・」

「今にも、逝きそうになってるんだろ」
「お義父さん、こんなこと、僕はおとこですよ」

家元(社長)のことを、仕事場以外ではお義父さんと呼んでいた。

「長い髪で美しく化粧して、パンティーを穿いている女だ」
「ブラジャーやストッキングを身につけて、どこが男だ」

「アアッ、そんな、やめてください」
「いいんだろ、ペニクリをしごかれて、舐めてもらうのは」

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 ぱくりと口の中に含まれて、舌を絡めるように、亀頭を刺激されている。
「アアー、ダメですっ、いけません」
「何がダメなんだ、こんなに我慢汁が垂れて」
「アアッ、ダメッ」

「駄目じゃない、イイんだろ、逝ってごらん」
「アアーン、出ちゃう、ダメッ、逝っちゃう」
「そら、遠慮せず、逝ってごらん、ほら、逝け」

 ペニクリの根元を強く扱かれ、最後の瞬間を迎えた。
「アアー、イイ、逝くっ!」

 絶頂に達して、二度三度、白濁をほとばしらせた。
そのほとんどを、義父は口で受けとめていた。

「こんなに、溜まっていたんだな」
口から出た僕の精液を、手のひらにためて、見せるようにしていた。 射精後、まだ荒い息をしている僕に、「良かったか」と声をかけるのだった。

 そして、手のひらの精液を、グラスに流し込んでいた。
義父はおしぼりで、手を拭きながら、声をかけてきた。
「いつかはこういうことになるかと、期待してたんだよ。」

《もう、他人ではない》

 脱がされたパンティーは、足元にあった、私は手のひらで下半身を隠し、恥ずかしそうにしていた。
「どうせすぐに脱がされることになるが、穿きなさい」
ベッドから起き上がり、足元にあった薄く透けるようなパンティーを、拾い手にすると、アレがはみ出さないように穿いた。

「薄いパンティーでも、全部見えているより、いい」
「じっと見られていると,恥ずかしいわ」
「秘密の部分が小さなパンティーで、隠されているのもいい」

義父は、下着を身につけている私を見つめていた。
「君の下着姿は、とても素敵だ」

 女装している私が恥ずかしそうにしていると、強い力で義父に抱きしめられた。

「男の下心を誘惑する、ストッキングにガーターベルトもいい」
「こんどは、儂を楽しませておくれ」と耳元でささやかれるのだった。

「・・・少し待ってください」
 今は女の私、髪の乱れ、化粧崩れが気になった。

 白いハイヒールを脱ぎ、洗面台の鏡を見ながらウイッグのずれを直した。 化粧ポーチから、真っ赤な口紅を取り出し塗りなおした。 ベッドに座っている義父の前にひざまずくと、赤黒いものが目の前に出された。
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「床は絨毯だから、精液で汚さないよう、私が出すものは、すべて飲み込むんだよ。」
「こぼしたら、バツとしてその姿のまま、ホテルの廊下を歩くんだよ」
「そ、そんな、こぼさないなんて」

 難しいことだと知っていたのです。じつは、ビデオの女優がするように、フェラやイラマを経験したことがあったのです。  学生時代、学園祭で女装コンテストに参加したのです。その前夜アダルトビデオを見ながら、無理やり女装させられて私は先輩に、その行為を求められたのです。

 義父の顔を見上げながら、上目遣いに、口を使って作業しました。
「いいぞ、なかなか上手いじゃないか」
 太くて赤黒いものが喉の奥にあたると、吐きそうになりながら、我慢しました。

「こうして上から見ると、どう見ても女にしか見えない」
「今夜からは、俺の女になればいい」

 それから10分近く、口と手を使い、顎がだるくなっていました。
「いいぞ、そんな風になめると、もう限界だ」

 亀頭の先端を強く吸い、喉の奥まで飲みこみ、舌を絡ませました。 浅くしたり、深く咥えたり、頭を前後にする動作も速めました。

「アッ、いいぞ」、そういった後、白濁したものを噴出させ、義父は満足したようです。

 快感がおさまると、お酒に酔っていたせいもあり、眠気が襲ってきました。 その夜は、まだ処女のままで終わりました。

 朝はゆっくりかと思ったら、義父はもう目覚めていました。

「わしはもうシャワーをしたから、つぎは君が支度をしてきなさい」
 そう言われて、身体を入念に洗いカミソリを使い、シャワーで泡を流した。バスタオルで身体を拭いた後、着替える下着がないのに気が付きました。

「これを身につけなさい、ママからのプレゼントだ」
 手渡された袋には、女性用の下着が入っていました。ワコール製の下着は、私にちょうどのサイズでした。

「これは儂からだ、よく冷えたビールだ、飲んでごらん」
 私の好きなハイネケンの味がするビール、グラスの中には白い濁りのようなものがありました。半分ほど飲みました。

「このビールには、若い君のエキス、昨夜の君の精液が入っていたんだよ」
「えっ」
私は、その時、自分の精液を初めて飲んだのです。

「大丈夫だよ、今からのために、精をつけておくんだ」
そう言い終わると、残りを義父が飲み干しました。

 さっとメイクして、悩ましいランジェリーを身につけると、ベッドにいる義父の横に入りました。その朝,義父に抱かれて女になったのです。


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 朝食後、ホテルの中にあるショップでは、娘へのプレゼントだと言い、ハンドバッグとコスメを買い揃えてもらいました。

 海外の女性も利用するのか、サイズの大きなハイヒールもあり、洋服店ではワンピースを買ってもらったのです。

 ホテルのショップは、高級品ばかりでなく、旅先で急に必要になった場合に対応できる様に、買いやすい値段のものも用意されていたのです。 お店で借りたドレスでなく、落ち着いた白を基調としたワンピースに着替えました。

 メイクを済ませた頃、義父が冷蔵庫から取り出したグラス、そこにはブランデーと今朝の二人の精液が入っていたのです。

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「三々九度の杯だ、君と僕はもう他人ではない」
秘密の関係を祝うかのように、ブランデーを若い愛人のような私と義父が交互に飲み交わしたのです。最初に飲んだ朝のビールよりも、アルコール度数が高いのか、強い酒の香りで、精液の匂いは気にならなかった。

 東京からの帰りは、グリーン車に乗りました。2時間半ほどの乗車時間でしたが、朝から求め合った疲れもあり、少し眠っていました。

 入院中の妻の容態は一進一退でした。医師から病状の説明を聞くために、大阪市内にある北〇病院に義父と面会に行った帰りは、桜ノ宮あたりのラブホテルに入ることが多くなりました。
 妻とのセックスレスは、病気の妻を持つ私だけでなく、家元(義父)も腰痛持ちの義母との夫婦の営みはなかったのです。

 妻の入院先から近い桜ノ宮には、ラブホテルが数多くあり、毎回、趣向の異なる部屋を選び楽しみました。 . ジャグジーの丸い浴槽の中で愛し合い、浴室から上がると髪の毛が乾くのを我慢できずに、悩ましいランジェリーを身につける。

 透けるようなレースのスキャンティを穿き、網目のストッキングを丁寧に穿くとガーターベルトで吊る。 脚には10cmはあるエナメルのハイヒールを履き、悩ましい下着姿で、秘密の時間を楽しむのです。
 それだけでなく、帰りにはミニスカート、ワンピース、ボディコンなどをお気に入りのスタイルで、義父とは帰宅時間をずらすために、ひとりで外出を楽しむのです。


《秘密のSM交際》

 次第に、お気に入りの服やランジェリーで女装するだけでなく、お相手を替えたり、少し冒険したくなることもあります。  そういう女装子が、SMの世界を楽しめる設備のあるラブホテルにはまってしまい、辱めを受けたり淫らな形で官能の喜びを求めるようになることもあります。
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 義父(家元)に内緒で、SNSで知り合った男性と交際したことがあるのです。女装して三田から北新地(大阪)まで電車一本で行けるのです。妻の名前、和美になって新地のバーでお酒を飲み、夜はホテルで、和装姿のまま縄で縛られたり、吊るされたりして初めてのSMプレイを経験したのです。

「アアッ、痛い!」
「はじめは、縄が痛いかもしれないよ」

「でも、そのうちきつく縛られるほど、悦びが強くなるんだよ」
 男は、そう言いながらさらに縄できつく縛り、自由を奪われた和美、いえ、女装した和人を見ながらニンマリするのでした。

「こんな美人が、人をだますなんて、いけないよ」
「なんのこと?」

「ここに、こんなものがあるなんて、電車の乗客も騙されてたんだろうな」
「いやっ、言わないで」
 そう言いながら、着物の裾を捲り、赤い腰巻の下に隠された和美の一番恥ずかしい部分をさらけ出すのです。

「すぐに、気をやってしまうとつまらないから、今日はじっくり楽しむんだ」

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 白い着物姿で、縄で後ろ手に縛られたままで、床に倒されていた。両脚は閉じていたが無理矢理、肌襦袢の中に手を入れて電マ(電動マッサージ器)のスイッチを入れ、振動が和子の恥ずかしい部分に、執拗に当てられるのです。

 しだいに硬くなり、勃起してしまった。
「女なのに、こんなものがあるなんて」

「俺は,君にはあってはイケナイものを、たっぷり刺激してやろう」
「あっ、何するつもり」
「今からは、口と電マの二刀流で逝かせてやるよ」

その言葉が終わらないうちに、口に含まれてしまったのです。 根本付近では、小刻みに振動するピンクの電マが、少しずつ快美な感覚を与え始めた。 ペニクリの割れ目から、したたる透明の蜜を舐められている。

「ほら、クリちゃんが悦びのしずくをあふれさせているよ」
「アアッ、ダメッ、逝っちゃう」

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「逝き急がなくてもいいから、ゆっくり楽しむんだよ」
「もう、すぐにでも、逝っちゃうわ」

「まだまだ、二刀流が、どれだけ気持ちいいか、教えてやるよ」
「ああっ、もうダメッ」

「だめなんて、言って、ほら,もっと感じさせてやるよ」
「いやっ、イヤッ」
「よくなってきただろう、ほうら」
「あっ、いくっ、いってもいい?」

 電マだけでも強烈な刺激なのに、今度はオナホールを私の硬直したものにかぶせて、扱くのです。 オナホールの動きが、激しく快感を与えるのです。
「アアッ、いっちゃう、ダメッ」
「早く逝ってしまうと、お仕置きだよ」
「もうダメッ、いくわ、逝っちゃう」

 口に含まれて、舌で亀頭を舐められている以上に、強烈に快美感が押し寄せてきます。 絶頂が近づいてきたのです。
「アアー、逝っちゃう、逝くぅ、出ちゃう」
「いいよ、イッテ、イッテごらん」
「良かったかい?」
「オナホール、初めて」
「オナホール、初めてだったのか、一人で先に逝っちゃうんだから」

「今度は、寝んねしよう」
縄で縛られたまま、布団の上に座らされたのです。

「手だけ、縄を緩めて自由にしてやる、それでいいだろう」
「えっ、手だけなの、そんな」

「今からは、男と女がする、夜の営みを始めるんだよ」
「フェラもしてもらうよ、でも俺が逝くところまではしなくていいから」

 結局、フェラの時だけ、手も足も自由にしてもらいました。でもフェラの後、着物を脱がされて赤い腰巻きだけの姿で、ふたたび縄で縛られて、布団の上で抱かれたのです。 男に逆らえない女として、求られることで、喜びを感じている自分がいた。

 突き飛ばして男から逃げ出すこともできたのに、私にはマゾの歓びを求める気持ちがあり、その日は夜の更けるまで女に成りきっていました。

 官能の悦び、女装している自分に、欲情してくれている男への愛さえ感じていたのです。
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 和装で縛られている自分、男の下で喘いでいる自分の姿、その夜の写真が後日、メールに画像として添付されて送られてきたのです。

 データを確認した時、すぐにプリンターから出力して、自分の女装した姿、女として愛されている姿を見て、気持ちを抑えきれず、その場でオナニーをしてしまったのです。

 そして、また会いたいとすら思い、メールで返事をしたのです、いつ会えるかも、早く返事が欲しいと、自分の希望日を伝えました。

 そんなある日、芦屋の奥池地区で催される雄獅会に招かれた。 芦屋の奥池地区は、芦屋市の北部、六甲山の中腹に位置する、自然環境を重視した閑静な住宅地です。かなり大きなお屋敷がある高級住宅地で、“日本のビバリー・ヒルズ”と呼ばれることもあります。

 雄獅会に誘われたこと、家元(義父)に伝えたところ、家元は何かを隠しているようだった。 おとこの私をあえて指名する、不安と少しの妄想で何かを期待する私でした。

《つづく》  続きは、夢は夜開く(女装・和美)【2】
 
【目次】夢は夜開く(女装・和美)
【1】《夜は妻の遺品で》《女装オナニー》《芦屋の宴》
   《出張の夜》《他人ではない》《秘密のSM交際》
 
【2】《雄獅会の夜》《メス逝き、極楽往生》《女になるとき》
   《女としての悦び》


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