クライマックスの後で

 ようやく8月が終わり、朝だけは涼しくなった。昨日は、交際を始めた男性と、夕方からホテルディナー、ピアノラウンジ、その後は2時間半も楽しんだ。お相手は、水曜の夜は友人との飲み会だと、同じ敷地内に住む娘に話して来たという。

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 都内のホテルで、密な時間をたっぷり過ごした。まだ還暦前なのに、お気の毒なことに、彼は妻を亡くしている。まだ、性欲は強くて、不自由しているのだとか。

「私を自宅に連れて行って、時間を気にせず、お泊まりもできるでしょ。」  
「娘に知られると、まずいから」
「お家は、娘さんとは別棟なんでしょ」
「それが、・・・特に女性を家に入れるのは」と、困った様な子をしてお別れを言う彼。

「ステキだったわ、また近いうちに」
そう言っ、帰る彼を見送るだけ。彼は、今夜もうすでに何度も逝って、疲れているみたい。

  交際を続けるには「無理をしない」、それが大切。私は入浴して、彼が残していった精液の匂いを洗い流して、下着も着替えて、ホテルを出た。

 タクシーで帰宅したら、すでに午後11時。「ああ、疲れた」、まだ彼のもので突かれた部分に、残存感がある私は、メイクを落としスリップ姿でベッドイン。

ずっとハイヒールで足が疲れただけでなく、無理な姿勢で楽しんだから。夜中に
腰が痛くて、何度となく目が覚めてしまいました。

 あさい眠りの繰り返し、朝になって気がつくと、すでに10時、お湯をためてバスタブにゆったり、ローズの香りが、何とも優雅な気持ちにしてくれました。

 目を閉じて、そっと下腹部に手を伸ばすと、そこには「疲れたよ」とおとなしくしているものがありました。突撃せずに、舐められ口に含まれて、扱かれただけなのに。
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 エアコンの効いた部屋の中で、いつものように装う。ピンクのショーツを選び、さっとアレを隠す。アレと言っても、クライマックスの後で、絶頂に達する坊やのこと。

 昨夜は、坊やが何度ものぼりつめていたから、のぼり突かれたのか。疲れた身体に、女性用の下着が気持ちいい、すべすべのランジェリー、スリップ。

 洗顔のあとは、肌の保湿のために化粧水を使い、メイクをする前に美容クリーム、さらにローションで整える。ファンデーション、アイシャドウ、アイライナーでうまく輪郭がかけると、つけまつ毛。最後に、その日の気分でルージュを選ぶ。

 ウイッグは、昼間の外出なので、洋服に合わせて、ごく普通のブラウンにする。公園を歩くので、ヒールの高さが5センチぐらいのパンプスにする。


疲れをいやすひととき

 お日様が 明るく照らしている、窓際から外を見る。今日は、日差しも明るく暖かい、でも風があったのでカーディガンを着て、ドライブ。お目当ての公園で、車を止めた。

 すれ違う人もいるけれど、声を交わすわけでもなく、暖かい日差しに包まれて、風も気持ちいい。もう、お昼前、今日も一日、女で過ごすつもり。

 お昼に、人気のハンバーグ店に入る。テーブル席も空いているけれど、カウンター席に座る。他の客の視線を感じたり、気にせずに済む。5人は並べる席に、一人だけの私。

 スタッフが、ナプキンを広げて下さいと言うと、熱いプレートのハンバーグに、特製ソースをかける。勢いよく上がる、白い蒸気、ほとばしる肉汁。

 ゆっくりと食事をしていると、スタッフに案内された50代の男性。

「隣に、かけてもいいですか」
「はい」

 席を1つ空けて、座る男性。隣には熟女の私。私の胸元を見ながら、男性が話しかけてきた。女性と思っているの? 男同士の会話だけど。

「さっき、公園にいらっしゃいましたね」
「ええ、・・・」
「今日はいいお天気だから、散歩もいいですね」
「ええ、」

『もし、よろしければ、この後ご一緒しませんか?』
こんな風に誘われたら、どうしようか。

 余計な心配をしたが、それだけの会話で終わった。

 食事が済んで、お手洗いで、口紅を塗りなおす、ここは男女共用トイレがあるので、安心。


「またお越しください」
後ろからスタッフの人に声をかけられて、お店を出た。

 お店を出ると、ふたたび公園に向って歩いた。少しだけど木々も紅葉している。もうすぐ、冷たい風が吹く季節になるのかしら。

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 気持ちの良い秋空の下、誰かに、お誘いでもと思ったけれど、やっぱり、今日は一人でのんびり過ごしたい。そう思いながら歩く、熟女の私。






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