《コロナの影響》

 コロナ禍で、自由に外出もできず、仕事帰りの飲み会もなく、ただ、家と会社を往復するだけの日々が続いていました。ネットで配信される映画を見たり、動画を見るのが唯一の暇つぶしだったのです。

 そんなある日、”ニューハーフ”で検索して動画を見ました。男優が、一人をナンパして誘い込むことに成功、オッパイも大きくてスタイルの良い女性と、抱き合ってベッドインします。
douga1A

 真っ赤な下着を身につけた女性が、男優の愛撫でのけ反り、乳房を揉まれている。乳首に口づけ舌を絡ませて、男優が女性の下着を脱がせていく。そして、男優の赤黒い男根が映し出され、女性のあの部分に挿入される。

 でも、そこからが違ったのです、女性?の下半身には細長いものが揺れていたのです。それは、しだいに太く大きくなり、男優の手で扱きあげられます。

 男優は交りながら、女性の下腹部にあるものを、手で激しく扱き、女性?は白い物を噴きあげるのです。そのあと、男優は激しく腰を使いながら、女性?の中で果ててゆくのです。

 男女のAVではなく、実はどちらも男なのです。でも、一人は男、そしてもう一人は女性にしか見えないニューハーフ。下半身を見なければ、可愛くオッパイもある女性、そのことに激しく興奮してしまったのです。

 動画を見ながら、頭の中で、自分が男に犯されるニューハーフとなって、逝かされるのです。次から、普通の男女のAVを見ても、男優ではなく、女優の立場で犯されている自分をイメージしていたのです。 

 秘密にしていたのですが、中学性の頃、女性の下着でオナニーしたことがあったのです。それから、10年、ふたたび女装してみたいと思うようになり、ネットで女性の下着を買ってみたり、女性の化粧品を買い、自分でも使ってみたのです。

 ウイッグが届いた日には、下着女装でしたが、ウイッグからメイクまで、女の子になった自分がいたのです。すぐに、ワンピースやスカートを買い、女性の装いで外出するようになったのです。

 コロナ禍は、少し落ち着くようになり、女装で外出を楽しみながら、ネットで写真を投稿したり、女装のいろんお店にも通うようになったのです。

 まだ若い私は、どのお店でも、「可愛いわね、本当の女性のようね」と言われて少しずつ、自信をつけていたのです。行きつけのお店では、ランジェリーナイト、チャイナドレスの日などがあり、私も思いきって参加してみたのです。
0010c3d17c4-s-1.png
 常連のメンバーに混じって、チャイナドレスを着て、男性客にお酒を出す手伝いをしていました。すると、ある男性から「テレビのMCの女性、OYさんににている」と言われたのです。

 その日、その男性に誘われるまま、ほかのお店に行き、お酒を楽しんだり、交際を始めたのです。女装して男性に誘われるなんて、まるで夢のようでした。それから、何度かお付き合いして、ホテルで抱かれました。

ChinaD'

 彼の愛撫は優しく、女装者としてではなく、女性として接してくれたのです。彼と交際を始めて、もっと女性的な身体になりたいと思うようになったのです。脱毛やエステに通い、クリニックでホルモンの投与を受けるよになったのです。

《高知の旅》

 彼から、「高知に行って、皿鉢料理を楽しんでみないか」と誘われたのです。それも、旅行中、ずっと私は女装して欲しいとのこと。

「ずっと、女装で旅行するなんて、自身ないわ」
「君なら大丈夫だよ」

 そう言われて、 思い立って、彼と二人で来たのです。高知は,もう秋の終わり、 観光案内所でもらった、地図を見ながら城下町を巡ってみました。

kochiA1 

 高知駅前から、山之内家の居城だった、高知城に行きました。 その後、市内を走る路面電車に乗って、龍馬の育った地域、 坂本龍馬の資料館などを廻巡りました。 もう秋も深まり、南国の高知でも日没は早い、 はりまや橋周辺も暗くなりかけていた。

kochiA2

 寒くなったのと、ハイヒールで歩くのも疲れたので、散策を切り上げて、二人でタクシーに乗り、宿に向かいました。 古風な門をくぐり抜けると、広い駐車場、でもそれは広い庭園の一角にすぎなかった。

 フロントでキーを受け取り、エレベーターで今夜の部屋に向かった。 すでに、預けてあった荷物も部屋に運び込まれていた。 和洋室になっていて、壁際にあるエアコンからは、 温かい風が吹き出して、室温は24度になっていた。

 私はベッドルームに入り腰を下ろした。
「もうすぐ、お食事ね」
「確か、部屋食だったね」

 そう言い終わらないうちに、彼が私のベッドに並んで座った。 高知の街を散歩して、お互いに体が冷え切っていた。 強い力で彼に抱き寄せられると、彼は私の唇を奪うように唇を重ねてきた。

 セミダブルのベッドなのか、二人が倒れこんでも十分な広さがあった。 上着のボタンをはずした彼の手が、わたしの左の乳房を揉むように触れている。

kochiA3

 ブラジャーの上から彼に乳房を揉まれている、これからの私は、女として彼の愛撫をうける。ごめんなさい、彼の手が冷たくて、いつものように感じにくい、心の中でそう思った。

 ストッキングを這うような彼の手、スカートのすそから侵入しようとしている。

「だめよ、もうすぐお料理の準備で人が来るわ」
「構わないさ、旅館の人なら、気づかないふりをしてくれるよ」

 そう言うと,彼は私の服を脱がせ、ブラも取り去り,乳首に吸い付く。 さらに、舌の先で胸から下腹部へ、くすぐったいような刺激を続けた。

「アアーン、そんなにしちゃ」
「そんなにしちゃ、感じるんだろ?」
11pink2kj2-1

 彼の手は、ピンクのショーツに隠された、あの部分に達している。 暖かい部屋の中、二人きりで恥ずかしい事をしようとしている彼。 いつの間に、カバンから取り出したのか、小型のバイブを持っている。 ジーンという音とともに、振動があの部分に押し当てられる。

「アアッ、まだダメよ」
「遠慮しなくてもいいんだよ」
「仲居さんが、来たらどうするの?」
「仲良くしているところを見てもらうから」
「そ、そんな、恥ずかしいわ」

 そういいながら、私はバイブの振動に支配されていた。 彼がバイブを押し当てている部分から、すっかり感じてしまっていた。 このバイブは、5段階に振動のパターンを切り替えることができる。

 私は3番目の振動に弱い、カチャ、彼が振動を3番目に切り替えた。 このままだと、私は30秒も耐えられない。

「イクワ、逝ってもいい」
「ひとりで逝こうなんて、甘いよ」
「アアッ、このまま逝かせて」
「ダメだよ、一人だけが楽しむなんて」

 彼は、バイブをかたわらに置き、ショーツを一気に脱がせるのだった。 ショーツから飛び出した、女性にはないはずのもの。

 私の恥ずかしい部分、それもバイブの刺激で恥ずかしいぐらいに硬直して、 ショーツを濡らしていた透明のものが、先端から滲み出していた。 クリちゃんというには、大きすぎるあの部分を彼の口に含まれた。
01POH12
 思わず、のけ反りそうになり、快感に身も心も支配されていく。 長くカールした髪、細く描いた眉、ピンクのルージュ、 薬の効果で、ふっくらとした胸、上半身は女性を装っても、 隠しきれない男性のシンボルが、官能の悦びを求めている。


 彼の口唇による愛撫は、甘美な陶酔を私に与える。 このまま逝ってしまいたい、そういう思いと、 誰かに、この姿を見られたくないという思いが交錯する。

「部屋のドアをロックしてないけど、まあ、いいか」
「鍵をかけてきて、誰か来るかもしれないわ、ああっ、駄目よ」
「入ってこないよ、そんなに、やめてほしいの?」

彼が動きを止めた、私を焦らすための意地悪。

「アアッ、やめないで」
「何を、やめないでほしい?」
「逝かせて、オネガイ」

 その時、彼はズボンもトランクスも脱ぎ去り、 ベッドに横たわる私に、覆いかぶさるようにした。 彼の下半身で熱く硬くなっているものと、わたしのペニクリ その二つが触れ合うようにして、彼の手で握りしめられた。

「あっ、恥ずかしい、こんな」
「兜合わせ、これでお互いに楽しめるだろう」
「あなたのと、触れあっているわ」

 にっこりとほほ笑みながら、彼はそう言うのだった。 彼の手の中で二人の一番感じる部分が、擦れあう 彼の先端からも、私のものからも、透明な我慢汁が 糸を引くように、溢れ出していた。

「今度は、口で、しよう、先に逝った方が負けだよ」
「そう言って、いつも私が負けるの、貴方の刺激で」

  お互いの身体の向きを変えて、お互いの下半身に顔をうずめた。 ピチャピチャと相手のものを口で愛撫する音が、部屋に響いた。

 それだけではなく、ときおり、思わず声を上げてしまう。
「アッ、アッ」
「ああ、いいっ」
「ダメッ、アアッ」

 夢中で二人の淫らな作業が続くと、彼の刺激の強さに、 私が思わず上げてしまう声、彼の息遣いが二人の興奮を高めた。もう、わたしは彼の口の中で、上り詰めて絶頂に達してしまいそうになっていた。

 ベッドサイドの電話の音がして、彼が受話器を取った。部屋係の人の声が聞こえてきた。予約の時、食事を5時半にと頼んでいた。

「そろそろ、お食事の支度に参ります」
「もう少し後にしてください」
「6時半でよろしいですか」
 裸で、彼が受話器をとり、受話器に向って話す声が聞こえた。
 
  それからも、二人の愛撫はやめることができなくて、荒い息遣いは最高潮に達していた。それからも、彼の刺激で、私はもう絶頂に達して、彼の口の中で果てていた。

kochiA5-2

 私のものを、飲み込んでくれた彼。

「ごめんなさい、嫌じゃない」
「気にしなくていいよ」

 逝ってしまった後、私は旅の疲れもあって、そのまま横になっていた。

「気持ちよかったかい、すぐ起きなくていいから」
 そう言って、彼はバスタオルを掛けてくれた。

 しばらくして,私は彼のものに触れ、堅くなるのを楽しんでいた。 ベッドの上で私の隣にいる彼の股間には、いきり立ったものがあった。

 私は彼の根元をにぎり、口唇で彼のあの部分への刺激に集中した。

彼の息遣いも荒くなり、私の刺激に合わせて、のけぞる彼。 もうすぐなのか、私の頭を自分の方にぐっと引き寄せようとしていた。

 最後には私の頭を抱えるようにして、彼は腰を突き出すようにしてきた。 そのあとすぐに、私の口の中で彼の精液がほとばしるのを感じた。

《よさこいの夜》

 食事の時間をずらしてもらい、彼は大浴場へ、私は部屋にあるバスルームを使用しました。 暖房がよく効いていたのと、お湯につかっていたので、私も十分に身体が温まっていました。

少し化粧もして、ウェストを締め付けないワンピースにしました。 彼をお迎えに行くために、エレベーターにのり大浴場の前にある、山内一豊、千代の年代史のコーナーを見ていました。
wanpiS23

  彼は浴衣姿になって、大浴場から出てきました、とても上機嫌です。 食前酒に続き、土佐の地酒や焼酎を楽しみながら、大きな皿鉢に盛られたたくさんのお造り、海鮮の幸、山の幸を堪能していました。

 初めは宿の中にある料亭で食べる予定を、 彼が宿に連絡して、部屋食に変えていたのです。 周囲の人の目を気にしないで、二人きりで会話しながら 食事ができるようにと、彼が配慮してくれたのです。

 彼が上座に座り、出入り口に背を向けるように座っている私。 時々、料理を運んでくる仲居さんが、ご飯のおひつや、お茶瓶、頼んだお酒やアイスサーバーを私のそばに置き、私の後ろから声をかけてくる。

「奥様、こちらに置かせていただきます」

 何度か「奥様」と話しかけられるのが、照れくさいというか、女装者だと気付かれずに「奥様」と言われるのが嬉しい。 でも、あまり入ってこないで、そう思うのでした。

 二人きりで、ゆっくりお酒を楽しみながら夕食を楽しみました。 高知のお酒は、どれも美味しくて、途中で追加のお酒も頼みました。

 湯上りの火照った身体が、お酒を飲み、さらにアルコールのせいか熱くなっていました。 少し横になりたくて、ストッキングを脱ぎ、素足になってベッドに横になりました。
kochiA7

 10分ほど、うとうと浅い眠りについていたのです。 太ももを何かが触れるような感覚で、目を覚ましました。 彼が近づいてきて、私の太ももやバストに触れていたのです。

「今夜は、もう寝るのかな?」
「ええっ、今何時?」
「まだ、9時前だけど」
「ごめんね、すぐ支度をするから」
「支度なんかしなくても、このままでもいいけど」

 彼の手は、スカートのすそからショーツに達していた。 彼の指で触れられていると、少しずつ刺激されて硬くなりかけていた。 やさしく彼の手をにぎり、それ以上続けられないようにした。

「せっかくだから、今夜のために準備させて、オネガイ」
「わかったよ、テレビでも見て待ってるよ」
「ありがとう、じゃあエッチなのを見て、元気にしておいて」
「ビデオを見なくても、もう元気、元気」

 彼をベッドルームに残して、バスルームに入りました。 携帯サイズの浣腸を3本分も注入して、下腹部をすっきりさせてから、バスルームでシャワーして、旅行前に手入れして居たけど、さらに余分な体毛を処理しました。お湯の中でも使える、パナソニックの製品は重宝します。

 迷ったけれど、昼は白だったので、夜のランジェリーは黒にしました。 触り心地よいシルクサテン地に揃えて、ショーツも黒にしました。 ガーターに留めなくてもいい、ふとももまでの黒のストッキング。
yuriBlacklange6

 それから、あまり厚化粧にならないようにメイクを直します。 でも、リップはやや濃いめの赤にして、頬紅は薄くほんのり赤みをつける程度にします。 ウイッグも昼間とは違って、夜はストレート系にします。

  あまりカールが効いていない方が、邪魔にならないのです。 何の邪魔になるのかって/・・?  ・・・もちろん、フェラ〇〇のじゃまになるのです。 それと、頭を動かしても、ずれないようにヘアピンでしっかり留めます。

 だって、行為の真っ最中に髪がずれたりするでしょ。 ムードを壊したくないので、そういうことにも気を使っているのです。

 あと、ネックレスも必需品です。 上半身のものをすべて脱がされても、ウイッグとネックレスがあるだけで、 たとえ裸になっても、自分が女性だと、意識していられるのです。

 洋室というか、寝室に入るとそこには、ダブルベッドがあります。 この旅行で一番の楽しみが、始まろうとしているのです。 私は、ベッドの奥の方に横になりました。 浴衣を着ていた彼は、すぐにそれを脱いで裸になって私の横に滑り込んできた。

 私を抱きかかえるようにして、胸をはだけさせて、胸にむしゃぶりついてくる彼 今夜は、坂本龍馬の妻、おりょうさんになったつもりで・・・ りょう子と呼ばれることにした。

 ほんの少しだけ、ふっくらしている乳房、女性ほど大きくはない乳首、 その部分に濡れた唇が押し当てられ、舐めたり吸い付くように刺激されている。 昼間は、シリコン製のバストパッドで盛っていた。でも夜は偽物の乳房ではなく、生身の私の胸が愛撫されている。

 自分で触っても、感じないのに、今は声を上げそうなくらい感じている。
「ああっ・・・・」
 声にならない声をあげて、私の理性は、遠のいていく。今は女として、彼の奥様として、喘ぎ、彼に身を任せている。

「りょう子、感じやすいんだね」
「恥ずかしい・・・・」
 
 何か言おうとする唇を、彼が口づけして塞いでしまった。 男同士の口づけだが、今は嫌悪感はない、なぜなら女になりきっているから。

「いいんだよ、りょう子が感じてくれるほど、僕のあそこも喜ぶんだ」
そう言い終わらないうちに彼がのしかかってきた。 わたしの黒いランジェリーの裾からさらに下の方に、彼の手が伸びた。 ガーターつきの黒いストッキング。そのガーターストッキングに包みこまれている悩ましい脚が、彼の微妙な刺激のせいか、電気が走るように感じてしまう。

「あっ、あっ・・・」
 くすぐったいのとは違う、身体のあの部分をも感じさせる電気のような刺激が、少しずつ私のペニクリに近づいてくる。 シルクのような光沢のある黒いショーツに、今は隠された部分 もうその部分は、薄い布地を押し上げている。

「アアッ、アアーン」
「ほーら、クリちゃんが、堅くなってきたよ」
「そこっ、オネガイ、そこに触って」

 じらすようにショーツの一番盛り上がっている部分ではなく、腰の部分をなでさする彼。 触って欲しい部分を避けている彼。きっと彼にもそのことは分かっていて、私の反応を楽しんでいる。

「ねえ、あそこに、触って」
「だめだよ、そんなに焦っちゃ」
「いじわるなんだから、でも、はやく、オネガイ」

 男の前で、悩ましく装い、誘惑しているのに、いつしか主導権は、彼がリードしている。 与えてほしいものを、すぐには与えられない切ない思いと、でもそれを待ち焦がれ、息を荒くしている私。 女にされる悦びを感じながら、官能の世界にはまり込んでいく。

 彼が、わたしのショーツのふくらみの先端に、ようやく手を触れている。

「りょう子、熱いものが湧き出しているよ」
「イヤッ、言わないで」
「パンティーのこの部分が濡れているよ」
「ああ、しげるさん、恥ずかしい」
「いいよ、もっと喜ばせてあげよう」

 しげるさんは、私のショーツを脱がせて、硬く勃起した私のものを口に含んだ。 女性にはないはずのもの、でもそれをいとおしそうに彼はしゃぶり、私はのけ反った。

「今度は、私にも、させて、オネガイ」

 その言葉で、今度は体位を変えた。 目の前に突き出されたしげるさんの逞しい雄器官、ためらうことなく私は口に含んだ。 二人ともピチャピチャという音、時おり喜悦の声を上げながら、夢中になってしゃぶりあった。

「そろそろ、僕のものが、りょう子の中に入りたがっている」
「わたしも、あなたが欲しいわ」

 ガーターストッキング以外は脱がされて、彼も私も全裸になった。 用意していたローションが、少しひんやりする。 彼にも私にも塗り終わると、うつぶせになるような姿勢にした。 しげるさんの硬直した男性のシンボルが、あそこにあてがわれた。

「りょう子、入るよ」
「ええ、いいわ」

 あの部分への侵入のとき、少し痛みを感じるが、力を抜き熱い肉棒の先端がはいった。 その後は意外とスムーズに、彼の熱い器官が深く私を貫いた。
kochiA)

 女にされるとき、少しの苦痛を感じるが、それすらも待ち望んだこと。 女装している私に、欲情してくれていることがうれしい。 彼に抱かれ、熱い肉棒で貫かれることで、女としての悦びを感じていた。

 彼がわたしの腰を抱きかかえ、私の中で緩やかに、抽送をくりかえしていた。 暖房が効きすぎているのか、二人が熱くなっているため、しげるさんは汗いっぱい。 彼の汗が、背中にしずくとなって落ちてくる。

「正上位で、今度はお願い」
 彼がどんなふうに感じているのか、彼の顔を見ながら愛し合いたい。 私が仰向けになって、彼を迎えるような姿勢となった。 M字開脚と呼ぶのだろうか、彼が腰を割って入ってきた。

 彼に脚を開かれ、腰の下にクッションを置き彼が入ってきた。 先端の部分が入ると、今度は苦痛も少なく彼の硬直を受け入れていた。

「はあああ、いっ、ああー、あっ」
「いいよ、ああーすごくいい」

 したたる汗を胸の上に感じながら、私に向かって腰を突き動かす彼がいとおしい。 私も彼が突き上げた後の引きの時に、強く感じてしまう。ときおり、彼が、二人の間に挟まれた私のものに触れている。 今の彼は、ひたすら腰を動かし、絶頂を求めて、荒い息を吐いている。

「種族を残す」という本能に忠実に、雌を装う私に、雄として行為をしている彼、 官能のおもむくままに、もう彼は雌の体内に射精することしか頭にない。 それも、もうすぐその瞬間が近づいている。 彼の動きが早まり、腰をつかむ手の力が強くなってきた。

 わたしのお尻に彼の睾丸が揺れて、叩きつけられるような感じ。 私も同性だからわかる、もうすぐ彼が絶頂を迎える。

「ああー、いいよ、いい」
「ええ、わたしも、いいわ」
「いくよ、いってもいい?」
「いって、おねがい、いって」

 私のお腹の中で、彼が放った精液。しばらくして、しずくとなって染みだしてきたのを、ティシューで受け止めた。 彼に気づかれないように、トイレに入る。お腹の中に溜まったガスを抜くため。
01XA4

 ウイッグの乱れを直して、全裸の身体に、光沢のあるベビードールをまとった。 ポットのお湯でお茶を淹れて、彼にも手渡した。

 40代でセックスレスになる夫婦もあるけれど、夜が更けるまで愛し合う私たち。 男と女ではない、異常な関係かもしれない。 でも、夫のためなら、恥ずかしい下着やランジェリーも身に着けてあげる。

 夫に喜んでもらうために、フェラ〇〇でもなんでもする、そういう奥さんになってあげたい。 二人でお茶を飲み、ふたたびベッドインしては、愛欲をむさぼるかのように営みを続けた。

 もちろん私も、精液が出なくなるまで、何度も彼の手と口で逝かせてもらった。 二度は彼に貫かれたまま、彼の手で絶頂へと導かれた。 よさこいの街で、彼との一夜は、更けていった。

 高知市内にも、イルミネーションが飾られていた。 夕方、二人で散策しながら、二人の目を引いたイルミネーション。

「まあ、キレイ!暗くなると、こんなにきれいなんだわ」
「ほんとうだね」
「夕食の後、もう一度ここに来てみない」
「結構、お酒を楽しめるお店じゃないかな」
「そうよね、夕食の後、ほんとうに来てみたいわ」

 イルミネーションは、深夜まで輝き続けていた。 でも、今の二人には、外出する体力は残っていなかった。 高知でも有名な宿、その一室は、しばらくして静寂に包まれた。

《高知の夜 終わり》






ホームページにもどる