【目次】白衣の天使に憧れて
白衣の天使に憧れて【前の章】
白衣の天使に憧れて【後の章】

【あらすじ】
少年の家の離れに、看護師が引っ越してきた。女性への憧れが幼い少年の性的な刺激となる。ある日、白衣のまま抱かれている彼女の姿、その二人の男女の営みを覗き見てしまう。憬れの看護師のように、少年は女装に目覚める。

【第1章 出会い】

 彼との待ち合わせ、今日はどの下着にしようかとランジェリー選びをしながら、あの日のことを思い出していました。
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 それは私がまだ小学校の5年生で、一学期が始まったばかりの4月の終わりでした。私の家のすぐ近くに、大きな病院ができたのです。

 広大な林と畑が続いていた丘の上に真っ白な鉄筋の建物がそびえ立ち、それまで約1時間もかけて県立病院に通っていた町の人たちも大喜びでした。

 私の家はおばあちゃんが亡くなり、離れとして使っていた2階建ての部屋に看護師さんが住むことになりました。少年の私が、家の前の畑で拾った週刊誌のヌード写真を見ていたら、真っ白なワンピースス姿の女性が近づいて来ました。
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 ワンピースの女性は、家の前まで来ると、僕に声をかけました。実際に女性から、声をかけられることもなかったので、胸の大きな若い女性に声をかけられて、ドキドキしていました。

「こんにちは、青木さんですか。お家の方はいらっしゃいますか。」

 その元気そうな声に対して返事もせずに、僕は家の中に走っていくと、「お母さん、お客さんだよ。」そういうのが精一杯でした。

 母は外を見るなり、「祐一、これから、離れに引越してくる土屋妙さんだよ。」

 そう言った後、母はあわててエプロンをはずして外に出ていきました。玄関のガラス戸から、母と話しをしている女性、その姿をずっと見つめていました。それから母と土屋さんが離れに入るのを見ました。

 ヌード写真を見て勃起していた僕のものを鎮めるために、離れから見えない車庫の裏でオナニーを始めました。ただいつもと違うのは写真ではなく、さっき見た土屋さんの胸のふくらみ、丸いお尻、くびれた腰、明るく健康的な笑顔が目に焼き付いていたのでした。

 妙さんの胸のふくらみに、雑誌のヌード写真のモデルの乳房を重ね合わせて、覚えたばかりのオナニーを始めたのです。
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「もうすぐ、逝ける、ああもうすぐだ、ああ」
 心の中で叫びながら、せわしなく右手を使いました。 最後には従兄から教えられたように、ティシュで後始末をして下着を汚さないようにしたのです。


 土屋さんが来てから、一番にお世話になったのは僕でした。オナペットだけでなく、看護師として夏休みに、お世話になったのです。それは、7月の末に急性の盲腸炎で、入院した時です。

 内臓外科の病棟に上がると、「私が担当します。心配なことは、なんでも私に聞いてください。」と土屋さんが説明してくれました。母も僕もほっとしましたが、土屋さんのナース姿を見たのは初めてでした。

 病棟でも人気のある、とっても元気の良い看護師さんでした。下腹部の痛みよりも、土屋さんに手を握られて脈を診られたり、パジャマのお腹を開けてお臍の近くを触られて、あそこが堅くなったりしました。

 手術の前に処置室に呼ばれました。パジャマのズボンを脱ぎパンツだけになって僕が毛剃りをされる時には、意思に反してあそこが堅くなってしまったのです。

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「やっぱり男の子ね。ここは大事なところだから、傷つけないようにするわね。」
 
 土屋さんは,、タオルで僕のものを隠すようにして、指でしっかり動かないようにしながら、上手に毛剃りをしました。上から指で押さえられていた間中、堅さは増すばかりでした。


 手術のその日の退院を母が断ったので、一晩だけ入院しました。

「この病院はすごいねぇ。手術のあとすぐ退院できるぐらい技術が進んでるんだね。」

 母が見舞いにきた親戚の前で話しかけると、検温をしながら土屋さんが答えました。

「アメリカで研修を受けてきた先生が多く、これまでの入院の考え方と違うのです。必要な方にふさわしい医療を、軽症者の入院はより短く、入院待機はより短くなんです。」

「それじゃぁ、入院が短くて保険の入院給付金が少なくなるんだね。はははっ。」
 母が親戚のおばさんと、笑っていました。

 退院後は土屋さんというか、妙さんが勤務あけの時間に、僕の様子を見に来てくれました。それから母と妙さんも仲良しになって、休みの日には一緒に晩御飯を食べるようになりました。

 まるでお姉さんのように慕い、僕も妙さんの部屋に遊びに行きました。亡くなったおばあさんが一人で生活できるようにと、風呂もトイレも最新の設備にしてあったのです。

 2年が過ぎていました、いつものように妙さんに借りた「名探偵コラン」の本を返そうと離れの部屋に近づきました。母屋から20mぐらいも離れていました。

 一台の車が停まっていました。めずらしい赤のポルシェでした。そしてそっと戸を開けると,二階から苦しそうなため息と、時折、痛みをこらえるかのような喘ぎ声が聞こえてきました。

【第2章 秘め事】

 なにか恐ろしいことをみるように,二階への階段を這うようにして昇りました。階段の途中からのぞくと、男が、妙さんの下半身の一番敏感な部分に、顔を押し当て男の口と舌で舐めまわすように刺激しているのでした。
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「ああーっ、あーっ。お願い、もうだめーっ」

「そうか、そんなにいいのか。」
「アッ、ダメッ、逝っちゃう」

「ほうら、こんなに濡れてるぜ。」
「アアッ、お願い、いいの、もう、逝かせて」

「そうか、じゃぁこうすればいいんだな。」

 男はまるで犬のように舐めつづけ、顔を微妙に動かしている。妙さんは、もう極限が訪れたようです。

「ああ、だめっ」
「ダメなはずが、ないだろ」
「ああ、いいわ、いいっ、そうもうだめ」
「もう、いいの。じっとしてて。お願い。」

 何度も妙さんがビクッとなり、荒い息をしていました。妙さんは、すべてを脱がされて、下半身はあらわになって、喘ぎ声と共に、のけぞっていました。

 男は汗をタオルでふくと、妙さんの手を縛り、つぎにはコンドームを取りだし自分にはめたのです。


「こんどは俺の番だぜ、たっぷりお前の好きな騎乗位から始めるか。」
「ねぇ、縄をはずして。楽にさせてちょうだい。」
「だめだ、アナルの方も楽しんでからじゃないと、また暴れるからな。」
「いや、前だけにして、後ろは痛いから嫌よ。」

 そのあと二人は覗かれているのも知らずに、熱く求め合い喜悦の声をあげていました。初めは妙さんを腰の上に座らせて、下から突き上げるように腰を動かし妙さんを思いのように動かしていましたが、途中から妙さんも、自分の意志で腰を突き動かしていました。

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 その後は、後ろ手に縛られた妙さんを、犬のように四つん這いにして、後ろから犯すような動きをするのでした。妙さんは苦痛なのか、先ほどのようななまめかしい声でなく、苦痛に耐えて居るようでした。

 最後には、妙さんの身体を仰向けにして、両脚を担ぐようにして、妙さんを上から貫き、しだいに激しく、荒い動きになり、妙さんも感じているのか、二人の喘ぎ声はたかくなって、最後には荒い息遣いに変わっていました。


 初めてみる行為に刺激され、階段を降り車庫の裏に行き下着を降ろすと、僕のものは透明な液を滲ませてぬるぬるしていました。

 自分のものをしごきながら、まるで自分が男にされているかのように、土屋さんが男の口や舌で感じさせられていた場面を思い出し、すぐに白濁を迸らせていました。そのあとも興奮が収まるまで、何回もくりかえしました。

 そして階段の途中に、本を置き忘れていたことに後になって気がつきました。それからも時々その男の車が停まっていました。でも離れの戸には鍵がかかるようになりました。

 母の話では、相手の男は地元の建設会社の息子で、今は病院の職員だということでした。
「あんなやつと、土屋のお姉さんが結婚するのかな。」

何気なく、僕が言うと、
「まあお金持ちだし、玉の輿と言ってね、それも女の幸せだからね。」

 そう言う母も、あまり喜んではいないようでした。

 妙さんが男に抱かれているのを覗くことができなくなった。部屋の鍵がかかるようになったのです。

 赤い車が止まっている時、次第に僕は自分が「妙さん」になって、空想の中で、ナースの制服で男から犯されているという場面を思い浮かべながら、オナニーに耽るようになっていったのです。

 さらに2年が過ぎて、僕は高校の入学試験も終わり、合格発表を待っていました。突然母から離れの部屋を僕に使わせるから、妙さんの引越しのあと自分で片付けて使うようにと言われました。妙さんが保健師になる勉強のため東京に行くことになり、今の病院を辞める事になったそうです。

 引越しの荷造りを手伝いながら、母と僕は土屋妙さんの話しを聞いていました。

「看護師になるのが夢で、仕事が嫌だと思ったことはありませんでした。故郷を離れていても青木さんのご家族に親切にしてもらってさびしくはなかったんです。でも学生時代の友達が結婚しはじめてから、自分にも恋人が欲しいなと思ったんです。」

「それがあの男だったんだね。」と母が言いました。
「自分の意見をハッキリ言うし、看護師のことも良く理解してくれて、交際をしてからも職場でのけじめはきちんとしているし、とても男らしくて頼り甲斐のある人だと思ったのです。」
「ひょっとしたら、あんた騙されてたのかい。」
「そうなんです、あの人が愛していたのは私だけではなかったのです。」

「それが分かったのは、彼が救急車で県立病院に入院したからです」
「なぜ、自分の勤め先に入院しなかったんだろうね」
「隣の町のニューハーフに、刺されたんです」
「そういうことを知られたくなかったんだろうね」
「別れ話がこじれて、そのニューハーフに右胸部を刺されて10針も縫う傷だったんです」

「よく死ななかったもんだね。あの男は、男とも寝るのかい。」
「そうなんですが、うちの病院の看護婦も何人か騙されていたんです。入院中の彼の部屋に洗濯物を取りに行き、ほかの女と病室で抱き合っているのに出会ってしまったのです。」

 土屋妙さんは保健婦の勉強のため、新しい生活に踏み出した。僕は妙さんから頼まれていた引越しゴミを棄てるつもりでいたが、高校の合格のあと遊びすぎて春休みは終わり、押入れのダンボール箱のゴミ出しを忘れていた。そのまま押入れに置いたまま夏休みになってしまった。

《つづく》 白衣の天使に憧れて【後の章】





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